路線バス減便が進む一方、乗合タクシーや自動運転バスの導入が広がる
相模原市では、バス運転士不足や利用者減少を背景に、路線バスの減便・廃止が課題となっている。中山間地域では神奈中バスの複数路線が廃止方向となり、乗合タクシーやライドシェア、自動運転バスといった新しい移動手段の導入が議論の中心になっている。高齢者の移動手段としてタクシー乗り放題制度も度々提案されたが、費用の大きさから市は慎重な姿勢を示している。道路面では大西大通り線や宮上横山線など都市計画道路の整備、大山街道踏切や小原踏切の渋滞対策、通学路の歩道整備・交通安全対策が多くの議員から取り上げられた。鉄道では相模線複線化や淵野辺駅の快速停車、小田急多摩線延伸を求める声が続いている。リニア中央新幹線そのものは別テーマだが、周辺道路や駅のまちづくりとの関係で交通網整備がしばしば議論されている。
いまどうなっている?
バス運転士不足を背景に、中山間地域では神奈中バスの11路線が廃止方向で覚書が締結され、2025年10月から乗合タクシー等の実証運行が始まった。乗合タクシーは「さがくる」に改称し、2026年には運賃無料化やスクールバスを使った公共ライドシェアを試行する。都市部でも自動運転バスの実証を相模原駅北口周辺で令和8年度後半に開始予定。道路面では大西大通り線や宮上横山線の整備が進み、小原踏切は立体交差化に向け測量・設計に入った。
気になる疑問
Q. 交通について、議員からどのような提案があったのか?
議員からは、バス減便・運転士不足への対策として乗合タクシーの拡大やライドシェア・自動運転バスの導入、高齢者向けタクシー乗り放題制度、コミュニティバスの拡充などが多数提案された。道路面では大西大通り線や宮上横山線などの都市計画道路整備促進、渋滞の激しい交差点や踏切の改善、通学路の歩道整備・安全対策も多くの議員が取り上げた。鉄道では相模線複線化や淵野辺駅の快速停車、小田急多摩線延伸を求める声もあった。
Q. 市はどのような取り組みをしているのか?
市は、中山間地域で乗合タクシーの実証実験を重ね「さがくる」に改称して運賃無料化などの利用促進策を進めている。バス事業者とは路線統廃合や自動運転バスの実証について協議し、相模原駅北口で自動運転バスの実証運行を計画している。道路では大西大通り線や宮上横山線など都市計画道路の整備、小原踏切・大山街道踏切の対策、通学路の歩道整備を進めている。
Q. 中山間地域や高齢者の移動手段はどう確保されるのか?
バス路線の廃止が進む中山間地域では、乗合タクシー「さがくる」の運行エリアを広げ、運賃無料化やスクールバスを活用した公共ライドシェアの実証を予定している。都市部でも相模台地区などで乗合タクシーの実証を行っているが、タクシー乗り放題制度は費用(年間35億〜115億円規模)の大きさから実施は困難とされている。自動運転バスも相模原駅北口などで実証が始まる予定。
Q. 渋滞や踏切、通学路の安全はどう改善されるのか?
渋滞対策としては大西大通り線や宮上横山線など都市計画道路の整備、村富線の4車線化などが進められている。踏切では大山街道踏切で車の進入を抑える路面標示を実施し、小原踏切は立体交差化に向け測量・設計を進める方針。通学路は歩道整備や路面標示の更新、危険な交差点の信号機設置などが行われているが、長年要望が実現しない例もある。
Q. 議員の提案から実現したこと・まだ課題として残っていることは何か?
実現したこととして、グリーンスローモビリティや乗合タクシーの実証運行、淵野辺こ線橋の修繕、矢部駅南口自転車駐車場の新設、自転車ヘルメット着用の努力義務化などが挙げられる。一方、バス運賃割引やタクシー乗り放題制度、市営バスの導入、私道への補助制度は市が財源や公平性の観点から実施困難としている。乗合タクシーの運賃の高さや稼働率の低さ、中山間地域の移動手段の持続可能性は今も課題である。
これまでの経緯
2023年6月
バス減便への対応として、市がバス会社に運行本数の確保を要請する方針を示す
2023年9月
グリーンスローモビリティの実証運行を開始、令和7年度の本格運行を目指す方針を示す
2023年12月
中山間地域で乗合タクシーの自宅前送迎実証実験(内郷地区)の開始方針を示す
2024年3月
相模台地区で乗合タクシーの実証実験を5月から開始する方針を説明
2024年9月
バス97系統で約10%減便済みと説明、バス事業者から路線維持に関する協議の申し出があったと報告
2025年2月
バス事業者から路線統廃合の協議があったことを説明、13系統で年間48.9万人利用と報告
2025年6月
神奈中バス11路線の廃止方向で覚書を締結、10月からの実証運行開始に向けパンフレットを全戸配布
このテーマに関心のある議員
本会議の一般質問・代表質問での発言内容から分けています(委員会での発言は含みません)。
道路・渋滞・踏切17人
これからの注目点
- 中山間地域で廃止されるバス路線の代替として導入される乗合タクシー・ライドシェアが、利用者に定着し持続できるかどうか
- 大西大通り線は交通量予測や住民合意をめぐり議論が分かれており、事業化後の具体的な進め方が注目される
- 相模原駅周辺の連続立体交差化やJR横浜線との交差点対策は検討段階で、具体的な実施時期は示されていない
- 自動運転バスの無人運行やライドシェアの本格導入には、国の制度や安全確保など残された課題がある
- 最長73年未着手の都市計画道路など長期未整備路線の整理・見直しの行方
関係する議案
- 2026年 議案第104号 令和7年度相模原市自動車駐車場事業特別会計歳入歳出決算認定(賛成総員)
- 2026年 議案第105号 令和7年度相模原市麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定(賛成総員)
- 2026年 議案第106号 令和7年度相模原市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算認定(賛成総員)
- 2026年 議案第125号 市道の認定について可決(賛成多数)
- 2026年 議案第128号 令和8年度相模原市自動車駐車場事業特別会計補正予算(第1号)可決(賛成総員)
- 2026年 議案第94号 損害賠償額の決定について可決(賛成総員)
- 2026年 議案第7号 令和8年度相模原市自動車駐車場事業特別会計予算可決(賛成総員)
- 2026年 議案第8号 令和8年度相模原市麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業特別会計予算可決(賛成総員)
- 2026年 議案第9号 令和8年度相模原市公共用地先行取得事業特別会計予算可決(賛成総員)
- 2026年 議案第38号 市道路線の認定について可決(賛成総員)
- 2026年 議案第39号 市道路線の認定について可決(賛成総員)
このページは、本会議の一般質問・代表質問の会議録(164件)と議案の要約をもとに AI が作成したもので、誤りを含むことがあります。 最終更新: 2026年11月3日