一般質問2026年6月29日令和8年 6月定例会議
中山間地域の交通・子育てと撮影誘致
佐藤 尚史 議員(自由民主党相模原市議団)
まちづくり・交通子育て・教育経済・産業
まとめ
佐藤議員は、神奈中バス撤退を控えた中山間地域の移動手段(乗合タクシーや公共ライドシェア)、子供の居場所づくりや放課後の学校活用、都立高校進学、そして映画・映像の撮影誘致策について、これまでの取組の成果と今後の方向性を質問しました。市は停留所の増設や運賃無料化、スクールバスを使った公共ライドシェアの導入予定、撮影件数・収入の大幅増加などを説明しましたが、放課後子ども教室の拡大や都立高校進学については検討・要望を続ける段階にとどまりました。
質問と答え
1. 乗合タクシーの改善と拡大
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 中山間地域の乗合タクシーについて、これまでの改善内容と、バス路線のなかった地域への運行拡大を求めた。
- 市の答え
- ダイヤ見直しや停留所29か所の追加などを行い、来月から2か月間運賃無料化や名称変更(さがくる)を実施する。要望があればエリア拡大も協議会で議論する。
2. スクールバス活用の公共ライドシェア
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 国会でも注目された、スクールバスを活用した公共ライドシェアの運行予定と課題、運転士確保の取組について質問した。
- 市の答え
- プロドライバーが平日朝に運行予定で、土日は観光客向けにも補完する計画。運転士確保のため体験会や就職セミナーを実施している。
3. 中山間地域の子供の居場所
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 放課後に遊び場が少ない中山間地域で、災害時にも使えるスポット的な広場の確保について見解を求めた。
- 市の答え
- 子供の居場所確保は少子化・中山間地域対策として必要と認識し、公共施設の子供の団体利用無料化などを庁内横断的に検討している。
4. 放課後子ども教室の拡大
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 児童クラブ対象外の子供も利用できる放課後子ども教室について、根小屋小以外への拡大が進んでいない理由と今後の対応を尋ねた。
- 市の答え
- 児童クラブの受入れ年齢は6年生まで拡大したが、放課後子ども教室は根小屋小のみで、人材確保が課題。利用状況を把握し課題を整理していく。
5. 都立高校への地域限定進学
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 八王子方面へ通学する地域の子供が都立高校を受験できるよう、他県の事例を挙げて県教委を通じた要望の進展を質問した。
- 市の答え
- 毎年、神奈川県教育委員会を通じて要望しているが、前向きな回答は得られておらず、引き続き要望を続けるとした。
6. 撮影誘致施策とシビックプライド
経済・産業検討・研究する- 議員の質問
- 市有財産条例改正後の撮影件数・収入増加の実績、使用料のインセンティブ化、民間施設との情報共有、クラウドファンディング型ふるさと納税を使った映画制作について提案・質問した。
- 市の答え
- 撮影件数は13件から62件、収入は約50万円から約1090万円に増加。インセンティブ制度やクラウドファンディング活用、情報共有の仕組みを検討していくと答えた。
質問の評価
3.6良い質問5点満点(5つの基準の平均)
停留所数や撮影件数・収入の増加率、他都市の都立高校受験事例やクラウドファンディング事例など具体的根拠を多く示し、インセンティブ制度など建設的な提案もあった。一方、子供の居場所の無料化や放課後子ども教室拡大では財源の言及がなく、撮影誘致以外では費用対効果の視点が弱い。答弁も多くが検討・要望段階にとどまった。
良かった点
- 停留所29か所の具体例や撮影件数・収入の増減(13件→62件、約50万円→約1090万円)など、数字を使った具体的な質問をしている
- 糸魚川市など他都市のクラウドファンディング型ふるさと納税の事例や、他県の都立高校受験事例を挙げて説得力ある提案をしている
- 撮影使用料のインセンティブ化で収入増と施設維持管理の両立を図るなど、費用対効果を意識した提案がある
改善できる点
- 子供の居場所づくりで公共施設の団体利用無料化などを求めているが、財源をどこから確保するかの議論がない
- 放課後子ども教室の拡大要望でも、人材確保に必要な予算措置について触れていない
- 都立高校進学は前回質問から進展がなく、要望を繰り返すだけで次の具体的な打開策の提案がない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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