代表質問2025年2月26日令和7年 3月定例会議
子育て・防災・DXなど幅広い代表質問
西家 克己 議員(公明党相模原市議団)
行財政・市役所改革子育て・教育防災・安全まちづくり・交通経済・産業医療・福祉人権・市民活動
まとめ
公明党の西家議員が、令和7年度予算の方針、子育て応援条例、学校給食費の無償化、道路陥没・下水道老朽化対策、バス路線維持、防災対策、職員の働き方、5歳児健診、障害者差別根絶など非常に多くのテーマで質問した。市は多くの項目で「検討する」との答弁にとどまったが、DX推進課の新設や育休取得率の向上、婚活イベントの実施などは具体的な取組を示した。
質問と答え
1. 令和7年度予算編成の考え方
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 過去最大規模となった予算編成の思いと、固定資産税増収の要因、投資的経費の使い方を問うた。
- 市の答え
- 誰も取り残さない社会実現や子育て支援に力を入れ、固定資産税は企業の設備投資や住宅新増築の増加、投資的経費は市債を活用し過去最大にしたと説明した。
2. デジタル条例とDX推進
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- デジタル条例で市がどう変わるか、デジタル機器が苦手な人への支援、学校現場のDX推進策を問うた。
- 市の答え
- 条例で市民・事業者と一体でDXを進め、スマホ教室等で支援、教育DX推進課を新設し児童生徒の学びと教員の業務効率化を進めると答えた。
3. 子育て応援条例の制定
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 条例制定への思いと、市民・事業者への周知・連携方法を問うた。
- 市の答え
- 子育てするなら相模原と言われるまちを目指すとし、リーフレットやSNSでの周知、職員が出向いて連携を図ると答えた。
4. 学校体育館エアコン整備
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 屋内運動場の空調設備の利用実績と、今後の設置拡大・熱源方式の工夫を問うた。
- 市の答え
- 6校のうち3校で16団体が利用。拡大や熱源は今後ランニングコストも考慮して検討すると答えた。
5. 学校給食費の改定と無償化
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 給食費上限額の見通しと、1年生のみ無償化した理由、全学年の早期無償化を求めた。
- 市の答え
- 上限額は3年先までの物価高騰を見据えた設定とし、入学時の負担が大きい1年生を対象としたと説明。全学年無償化には具体的な言及はなかった。
6. 道路陥没・下水道老朽化対策
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 埼玉県八潮市の事故を踏まえ、路面下空洞調査や下水道の緊急点検結果、老朽化対策、地下工事の安全管理を問うた。
- 市の答え
- 空洞調査は5年に1回実施し異常なし、下水道は20年後に61%が耐用年数超過と見込み予防保全型管理を進めると答えた。
7. 中山間地域のバス路線維持
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- バス事業者からの路線統廃合協議を受け、利用状況と乗合タクシー等への転換、ドライバー確保支援を問うた。
- 市の答え
- 13系統で年間48.9万人利用。可能な限り維持を協議し、廃止路線には乗合タクシー拡大等で対応すると答えた。
8. 転入超過と高齢者世帯の分析
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 転入超過の実態分析と、高齢単身世帯の増加傾向への対策を問うた。
- 市の答え
- 年少人口は転出超過で危機感があるとし、都市と自然の魅力発信を強化、高齢単身世帯には地域共生社会づくりで対応すると答えた。
9. 淵野辺駅南口まちづくりと複合施設
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 民間活力を生かすまちづくりへの思いと、複合施設の環境配慮、にぎわい空間と静かな空間の共存対策を問うた。
- 市の答え
- 民間のアイデアを生かし持続可能なまちづくりを進めるとし、環境配慮やゾーニングの詳細は今後の要求水準書作成で整理すると答えた。
10. 物価高騰対策と物流事業者支援
経済・産業検討・研究する- 議員の質問
- 公明党の緊急要望を踏まえた物価高騰対策、特に物流・運送事業者への独自支援を求めた。
- 市の答え
- 国の交付金等を活用し市民支援を検討するとしたが、物流事業者への市独自支援は国・県の動向を注視するにとどまった。
11. 避難所環境・女性参画・感震ブレーカー
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- スフィア基準に基づく避難所環境の確保、避難所運営への女性参画拡大、感震ブレーカー補助のモデル実施を求めた。
- 市の答え
- 居住スペース等は基準未達があり今後計画を見直すとし、女性委員増員は構成団体に協力依頼、感震ブレーカーは補助でなく普及啓発中心と答えた。
12. 職員のコンプライアンスと職員食堂
行財政・市役所改革否定的な答弁- 議員の質問
- コンプライアンス徹底の考え方と、閉鎖予定の職員食堂の再整備やキッチンカー出店、弁当販売拡充を求めた。
- 市の答え
- コンプライアンス推進指針に基づき取組を継続するとしつつ、食堂再整備は考えていない、キッチンカーも現時点では難しいと答えた。
13. 男性職員の育児休業の長期化
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 男性職員の育休取得率向上と、取得期間の長期化に向けた取組を問うた。
- 市の答え
- 取得率は令和元年8.5%から令和5年56.9%に上昇し、長期取得促進のため両立応援プランの見直しで効果的な取組を検討すると答えた。
14. 待機児童と新しい保育の形
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 1歳児待機児童の解消、こども誰でも通園制度、駅前送迎保育(サテライト保育)の導入を問うた。
- 市の答え
- 1歳児定員の拡充を継続し、誰でも通園は施設を拡充するが利用時間は国基準の月10時間とし、駅前送迎保育は必要性を検証すると答えた。
15. 5歳児健診の実施
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 国の方針を踏まえた5歳児健診実施のスケジュールと、医師確保、発達支援体制、過剰診断防止を問うた。
- 市の答え
- 大切な健診と認識しつつ医師確保に課題があり医療関係団体と意見交換中とし、相談体制や診断マニュアル整備を検討すると答えた。
16. 市営住宅の子育て・学生向け活用
医療・福祉否定的な答弁- 議員の質問
- 他都市の例を挙げ、市営住宅の空き部屋を子育て世代・学生向けにリノベーションする取組を求めた。
- 市の答え
- 実施可能な空き部屋が限られているとし、他自治体の取組を注視するにとどめた。
17. 結婚支援とライフデザイン相談
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 本市独自の婚活イベント・セミナーの進め方と、若者向けライフデザイン相談の実施を問うた。
- 市の答え
- 令和7年度に民間と連携した婚活イベント・セミナーとライフデザインセミナーを実施予定とし、相談体制は必要性を含め検討すると答えた。
18. 障害者差別根絶と優生保護法の教訓
人権・市民活動検討・研究する- 議員の質問
- 国の行動計画を受けた障害者支援拡充、職員研修、旧優生保護法の歴史周知を問うた。
- 市の答え
- 相談窓口拡充や共生社会推進サポーターの対象拡大、職員研修を継続し、歴史周知は国の動向を踏まえ検討すると答えた。
質問の評価
3.8良い質問5点満点(5つの基準の平均)
八潮市の陥没事故や他都市の先進事例、統計データなど根拠を多く示し、代替案も複数提示した点は評価できる。一方で学校給食の全学年無償化や市営住宅リノベーションなど財源を示さない支出要望があり、答弁の多くも「検討する」止まりで具体的な成果は限定的だった。
良かった点
- 八潮市の事故や国の統計、北九州市・江東区・町田市など他都市の事例を多数引用し根拠を示している
- サテライト保育、乗合タクシーへの転換、防草舗装、感震ブレーカーのモデル事業など具体的な代替案を多く提示している
- 予算・インフラ・子育て・防災・職員の働き方など市民生活に密接なテーマを幅広く取り上げている
改善できる点
- 学校給食費の全学年無償化や市営住宅の子育て向けリノベーションなど、財源を示さずに支出拡大を求める項目がある
- 感震ブレーカー補助やサテライト保育など提案の多くが「検討する」「注視する」との答弁にとどまり、具体的な実施確約が少ない
- 具体性・根拠5.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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