一般質問2023年9月27日令和5年 9月定例会議
中山間地域の災害復旧・医療・教育施設格差を問う
栗原 大 議員(立憲民主党)
防災・安全医療・福祉まちづくり・交通子育て・教育
まとめ
緑区の中山間地域で、台風被害を受けた道路や河川護岸が長年復旧しないこと、診療所統合による医療後退、リニア車両基地周辺の老朽橋や工事道路の安全性、旧鳥屋小学校の跡地活用、学校プールがなく他校に依存する教育格差などを取り上げ、市の対応を問いました。市は多くの項目で「地域の意見を聞きながら検討する」「JR東海に求めていく」と答え、具体的な期限や予算の約束は示しませんでした。
質問と答え
1. 県道515号の災害復旧
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 台風で崩れた県道の復旧がいまだ進まず、地域が孤立状態になっていることへの対応を求めた
- 市の答え
- 落石の危険があり恒久対策は難しいとしつつ、来月地元に説明する予定だと答えた
2. 串川護岸の崩落復旧
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 河川護岸の崩落が2年近く放置されていることについて、県とともに市も責任を持って早期復旧すべきと求めた
- 市の答え
- 下流工事は完了し、上流は測量中で、県に早期復旧を要請していくと答えた
3. 中山間地域の診療所統合
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 6診療所を半減し在宅・オンライン診療に切り替える計画の見直しと、既存診療所の医師派遣継続を求めた
- 市の答え
- 統合後の診療所に医師を2人配置し訪問・オンライン診療を充実させ、住み慣れた地域で安心して医療を受けられる体制をつくると説明した
4. 車両基地周辺の道路整備
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 老朽化した狭い橋や道路を大型車両が通ることの危険性を指摘し、JR東海に道路整備を強く求めるべきと主張した
- 市の答え
- 道路整備や地域振興につながる課題として、JR東海に責任を持った対応を求めていくと答えた
5. 旧鳥屋小学校の跡地利用
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 老朽化した校舎をJR東海に解体させ、消防・福祉・コミュニティ機能を持つ複合施設として地域振興の拠点にすべきと提案した
- 市の答え
- 公共施設の状況や車両基地建設の動向を踏まえ、地域振興の視点も持ちながら検討すると答えた
6. リニア回送線の旅客化
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 回送線を旅客化することで地域活性化につなげるため、市がどのように働きかけてきたかを問うた
- 市の答え
- 市長からJR東海等に将来的な検討を依頼しており、今後も状況を踏まえて働きかけると答えた
7. 鳥屋児童保育園の今後
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 休園中の保育園について、将来の児童数の変化を踏まえた活用方針を問うた
- 市の答え
- 現段階で児童数の推計はしていないが、リニアの動向を踏まえて在り方を検討すると答えた
8. 学校プール施設の格差
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- プールがない鳥屋学園・青和学園の児童が他校施設を使っている不公平を指摘し、全校にプールを設置すべきと求めた
- 市の答え
- 老朽化や猛暑で計画的な水泳授業が難しく、改修は行わず、市営プール等の活用を含む基本方針を策定中と答えた
質問の評価
3.0ふつう5点満点(5つの基準の平均)
道路名・橋名・費用額(3億円、収支160億円)など具体的根拠を多く示し、地域の切実な課題を丁寧に取り上げた点は評価できる。一方、道路復旧や診療所存続、プール整備など支出を伴う要望が多いのに、財源や予算の組み替え案への言及がなく、答弁も「検討・協議する」にとどまる項目が大半で、建設的な代替案提示は限定的だった。
良かった点
- 道路や橋の名称、被災からの経過年数、解体費用の見積り(3億円→4億円)など具体的な数字を挙げて質問している
- 地元自治会の要望書や住民説明会の内容など、現場の声を根拠にしている
- 跡地利用について消防格上げや福祉拠点など具体的な複合施設案を提示した項目もある
改善できる点
- 診療所の存続や道路整備・プール新設など支出を伴う要望が多いが、財源をどう確保するか、どの事業を見直すかについての言及がなく、費用対効果の検討が不足している
- 多くの項目で「地域や県の意見を聞いて検討する」という答弁に終始し、具体的な期限や予算の約束を引き出せていない
- 批判や要望にとどまる項目が多く、実現可能な代替案や段階的な進め方の提案が少ない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見2.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果2.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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