一般質問2026年6月30日令和8年 6月定例会議
長期視点でみる財政・施設・中山間地交通
野元 好美 議員(颯爽の会)
行財政・市役所改革まちづくり・交通
まとめ
野元議員は、人口減少や高齢化を見据えて、市がどれくらい先まで財政の見通しを立てているか、大規模な事業をどう優先順位づけしているか、公共施設を減らす目標がどこまで進んでいるか、そして中山間地域のバスやタクシーをどう使いやすくするかを質問した。市は財政見通しが4年先までしかないことを認め、10年分の見通しを新たに作ると答えた。公共施設の面積は目標に反して増えていることも明らかになった。交通面では名称変更や電子決済、国の補助金活用など前向きな取組が示された。
質問と答え
1. 長期財政推計の必要性
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 横浜市のように40年規模の長期財政見通しを作り、人口減少や高齢化が財政に与える影響を市民と共有すべきだと求めた。
- 市の答え
- 現在の財政見通しは令和9年度までの4年先しかないと説明。次の総合計画に合わせて10年分の見通しを作るとし、それ以上の長期推計は他市を参考に研究すると答えた。
2. 大規模事業の優先順位づけ
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 衛生研究所や斎場建設、駅周辺のまちづくりなど大規模事業が同時に進む中、職員の人手不足も踏まえて事業の優先順位を明確にすべきだと求めた。
- 市の答え
- 庁議で各事業のスケジュールや優先順位、人員・財源の確保について総合的に審議していると説明した。
3. 全庁の業務量調査
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 川崎市や宇和島市の例を挙げ、業務量を見える化して適正な人員配置や業務改革につなげる全庁調査を行うべきだと求めた。
- 市の答え
- 外部の視点を入れた業務改革は重要だとし、今年度、業務プロセスを整理する委託事業を市長公室で実施すると答えた。
4. 公共施設の床面積削減の進み具合
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 30年計画の中間地点で、公共施設の延べ床面積が目標に反してむしろ3%増えている現状について、原因と今後の進め方を問うた。
- 市の答え
- 庁舎や駐車場など既に決まっていた大規模施設の建設で増えたと説明し、今後も削減に取り組むが時間がかかるとした。
5. 新規施設と床面積相殺のルール
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 新しい施設を作る際は同等以上の面積を削減するルールが徹底されていないと指摘し、検討中のアイススケート場も対象になるか確認した。
- 市の答え
- アイススケート場も新規施設整備にあたり、総量削減の対象になると答えた。
6. 中山間地域の移動手段確保
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 路線バス廃止後、乗合タクシーや登山バスの利用が伸びない地域があるとして、料金体系の見直しや運転士確保、国の支援活用など利用促進策を求めた。
- 市の答え
- 愛称を「さがくる」に変更し電子決済を導入するほか、定額制や回数券の検討、国の補助事業への採択などで対応すると答えた。
質問の評価
4.2とても良い質問5点満点(5つの基準の平均)
他都市の具体的な数字や事例を多数引用し、公共施設の床面積増加という事実を明らかにした点は評価できる。業務効率化や既存資源の活用を軸に提案しており費用対効果への意識も強い。一方、長期財政推計は「研究する」止まりで、大規模事業全体の進行管理も抽象的な答弁にとどまった。
良かった点
- 横浜市・川崎市・宇和島市・新潟県村上市など他都市の具体的な取組や数字を多数引用し、根拠のある質問を展開した
- 公共施設の延べ床面積が目標に反して3%増加している事実を具体的な数字で明らかにした
- 中山間地域の交通について登録者数(440人→2886人)や登山バスの利用実績(10日間で289人)など具体的データを基に課題を指摘した
改善できる点
- 定額パスや回数券、運転手の確保策など交通の利用促進を求める一方、それに伴う財源の確保策については具体的に示していない
- 公共施設の床面積が増えている原因について、市から同じ説明が繰り返されるにとどまり、議論が深まらなかった
- 大規模事業全体の進行管理については市から抽象的な答弁にとどまり、具体的な検証手法までは示されなかった
- 具体性・根拠5.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え4.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
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