代表質問2023年9月4日令和5年 9月定例会議
決算・財政からまちづくりまで問う代表質問
渡部 俊明 議員(自由民主党相模原市議団)
行財政・市役所改革子育て・教育経済・産業医療・福祉防災・安全環境文化・スポーツ人権・市民活動まちづくり・交通
まとめ
自民党市議団を代表し、令和4年度決算の総括や財政調整基金、行財政改革、少子化・雇用・中山間地域対策、DX推進、子育て支援、防災体制、まちづくりなど市政全般について幅広く質問した。市は多くの項目で検討・調査を進めると答え、実現は今後に委ねられた部分が多い。
質問と答え
1. 決算総括と財政運営
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 令和4年度決算の実質収支や経常収支比率、財政調整基金の適正規模について分析と今後の方針を尋ねた。
- 市の答え
- 市税収入が堅調だったことなどが一時的な要因と説明し、財政調整基金の具体的な目標規模は設定せず検討を続けると答えた。
2. 投資的経費と税源涵養
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 他の政令市と比べ投資的経費が低いことを指摘し、市内事業者活性化のため増額を求めた。
- 市の答え
- 重要な課題と認識し、行財政構造改革プラン第2期で長期的な確保の在り方を検討すると答えた。
3. 行財政構造改革プラン第2期
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 第2期プランの検討内容、歳入確保策、扶助費など社会保障施策見直しの方向性を尋ねた。
- 市の答え
- 年内に策定案を示すとし、個別給付から相談支援など福祉基盤整備への転換を進めると説明した。
4. DX推進
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 「行かない市役所」「書かない窓口」の実現方法やDX推進条例の制定スケジュールを尋ねた。
- 市の答え
- 電子申請・納付の拡充を進め、条例は来年度以降できる限り早期に制定すると答えた。
5. 子育て・こども施策
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- こども家庭庁創設を踏まえた施策推進、休日一時保育の運営法人公募の課題、職員の育休取得、通園バスの安全装置設置状況を尋ねた。
- 市の答え
- 男性職員の育休取得率は目標30%を上回る30.8%を達成。通園バスは49施設中38施設に安全装置を設置済みと説明した。
6. さがみはら教育の推進
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 学力調査結果の分析、教員確保、不登校対策の人員増員、部活動の地域移行、中学校給食センター整備について尋ねた。
- 市の答え
- 中学校英語は全国平均を上回る結果。スクールソーシャルワーカーの段階的増員、部活動は令和8年度から地域移行、給食は令和8年中の全員喫食を目指すと答えた。
7. 雇用促進と企業誘致
経済・産業現状の説明のみ- 議員の質問
- 若者の市内就業促進策や、市内へのさらなる企業誘致の取組状況を尋ねた。
- 市の答え
- 20〜30代は約1,284人の転入超過になったと説明し、インターンシップ実施や多様な業種の企業誘致に取り組むと答えた。
8. 高齢者・医療福祉施策
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 地域ケア会議の充実や、介護医療院での人工透析対応の充実について見解を求めた。
- 市の答え
- 医師や薬剤師など多様な関係者の参加を進めるとし、介護医療院は透析設備導入や新設の可能性を調査すると答えた。
9. 防災・救急体制
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 九都県市合同防災訓練の成果、孤立対策訓練の拡大、災害時要配慮者の個別避難計画作成、災害薬事コーディネーター設置、救急体制の見直しを尋ねた。
- 市の答え
- 訓練には146機関・約4600人が参加。個別避難計画は令和7年度末までに500人分作成予定(最終的には約1万8000人)で、薬事コーディネーターは設置に向け検討すると答えた。
10. 脱炭素社会の実現
環境検討・研究する- 議員の質問
- 2050年カーボンゼロの実現方法や市の率先した取組、市民・事業者向け支援策の展開について尋ねた。
- 市の答え
- 公共施設への再エネ導入やLED化などの実績を説明し、太陽光発電や省エネ設備の補助を充実させると答えた。
11. 物価高騰対策・観光振興
経済・産業現状の説明のみ- 議員の質問
- 市内事業者・医療機関への物価高騰対策支援や、八王子市・宮ヶ瀬湖との連携による観光振興について尋ねた。
- 市の答え
- 医療機関への独自財政支援は行わず国・県へ要望を続けるとし、宮ヶ瀬湖のフィッシング利用は採算性等を関係団体と検討中と説明した。
12. 南市民ホール・空き家・鳥獣対策
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 南市民ホールの方針決定時期、空き家バンクのプッシュ型案内、ツキノワグマ・イノシシ対策について尋ねた。
- 市の答え
- 南市民ホールは方針が決まり次第速やかに示すとし、空き家は所有者訪問時の案内を強化すると答えた。
13. 人権施策
人権・市民活動現状の説明のみ- 議員の質問
- 人権尊重のまちづくり条例における罰則規定の是非や、障害者差別解消に関する独自条例の制定について見解を求めた。
- 市の答え
- 罰則は学識者の意見を聞きながら慎重に検討中とし、独自条例は別途制定せず人権条例の中で対応するとした。
14. 将来を見据えたまちづくり
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 橋本駅・相模原駅北口・相模大野駅周辺の整備方針、大西大通り線、小田急多摩線延伸、JR相模線複線化の取組を尋ねた。
- 市の答え
- 橋本駅周辺は先端技術拠点、相模原駅北口は脱炭素型のまちづくりを目指すとし、大西大通り線は用地測量着手の段階と説明した。
15. 交通安全対策
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 歩車分離式信号機の増設、自転車の適正利用推進、子供の交通安全対策(交通安全協会への支援継続)について尋ねた。
- 市の答え
- 歩車分離式信号は市内信号の5.2%にとどまり、必要に応じ警察に要望するとし、交通安全協会の活動状況を注視すると答えた。
質問の評価
4.0とても良い質問5点満点(5つの基準の平均)
決算数値やマンション統計など具体的データを多数引用し、財政健全化への意識も一貫している点は評価できる。一方で項目数が非常に多く、個々の論点では代替案の深掘りが薄い部分もあり、答弁も「検討する」止まりが目立つ。医療機関支援など財源を示さない支出要望も一部にあった。
良かった点
- 決算額や経常収支比率、マンション統計、防災訓練参加人数など具体的な数字を多数引用し、根拠を示しながら質問している
- 経常収支比率の改善や投資的経費の確保、歳入確保策など財政規律を一貫して意識した質問構成になっている
- 子育て・教育・防災・まちづくりなど市民生活に関わる幅広いテーマを体系的に取り上げている
改善できる点
- 医療機関への光熱費支援やアイススケート場の新設整備など、財源を示さずに支出拡大を求める項目がある
- 項目数が非常に多いため、個々の論点で代替案や財源の具体提示が薄くなっている部分がある
- 答弁の多くが「検討する」「調査する」にとどまり、期限や数値を伴う明確な約束を引き出せた項目は一部に限られる
- 具体性・根拠5.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え4.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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