一般質問2026年3月19日令和8年 3月定例会議
救急・医療費・部活動・道路まで幅広く問う一般質問
古内 明 議員(自由民主党相模原市議団)
医療・福祉子育て・教育防災・安全まちづくり・交通
まとめ
古内議員は、救急車の適正利用、選定療養費(救急搬送で入院しない場合9,900円かかる病院がある問題)、部活動の地域展開、防災・減災、国道16号の渋滞対策、町田市との連携などを質問。市は救急相談窓口の周知強化や圏央道看板設置の検討などには前向きだったが、選定療養費の助成は「考えていない」と答えた。
質問と答え
1. 救急出動の現状と課題
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 救急出場件数が過去最多となる中、真に必要な人に救急車を届けるため、救急要請を減らす取組について現状と対応を問いました。
- 市の答え
- 市は、高齢化で出場件数が増え軽症者の割合も高いとし、救急相談窓口#7119のさらなる周知啓発を行うと答えました。
2. 選定療養費の負担差
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 救急搬送されても入院しない場合に9,900円の特別料金がかかる病院があり、市民負担に差が出ている問題への市の認識や病院との協議内容、周知状況を問いました。
- 市の答え
- 市は国の制度に基づくもので病院の運用判断であり、市が協議を求めるものではないとし、昨年末から周知を行ったと説明しました。
3. 選定療養費の子育て支援としての助成
子育て・教育否定的な答弁- 議員の質問
- 『子育てするなら相模原』の方針のもと、選定療養費についても保護者負担を軽減する助成をすべきと提案しました。
- 市の答え
- 市長は、病院が軽症者搬送も対象に含めた趣旨を踏まえ、助成は考えていないと否定しました。
4. 学校からの通知の趣旨
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 教育委員会が1月に保護者へ出した選定療養費に関する通知の目的を問いました。
- 市の答え
- 学校側が搬送先病院を指定できず、保護者が選定療養費を負担する場合があることを知らせるためと説明しました。
5. 部活動地域展開への教育長の思い
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 部活動の地域展開を進めるにあたり、顧問・校長経験を持つ教育長自身の考えを問いました。
- 市の答え
- 教育長は、部活動は生徒や教員の成長の機会であるとし、教員の負担軽減と生徒の活動機会保障を両立する制度設計が必要と答えました.
6. 部活動指導員への支援と補助金活用
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 休日等部活動指導員の謝礼が低く、指導時間が年度末に無償化してしまう実態を指摘し、国補助金を使う仕組みにしていない理由や新たな財源の活用可能性を問いました。
- 市の答え
- 市は、より多くの指導者を確保するため有償ボランティア制度にした経緯を説明し、新たな国の連携事業の補助活用に向けて準備中と答えました。
7. 防災と減災の考え方
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- 災害を防ぐ『防災』と被害を最小化する『減災』の2つの概念をどう整理しているか、市の認識を問いました。
- 市の答え
- 市は、防災は自助・共助・公助を含む全般的な概念、減災は被害は避けられないという前提に立った考え方であると説明しました。
8. 減災の市民への啓発
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 災害を自分のことと捉えてもらうための市民への意識啓発の取組を問いました。
- 市の答え
- 市は、防災ガイドブックの改訂やVR体験、訓練などを通じて減災の意識啓発に努めると答えました。
9. 圏央道への案内看板設置
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 国道16号の渋滞緩和のため、圏央道への案内看板を設置すべきと提案しました。
- 市の答え
- 市は、通過交通が6割以上を占めるデータを示し、相武国道事務所と看板設置を調整していくと答えました。
10. バスの定時性確保とバスベイ
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 国道16号でバスが遅延する問題の解消策としてバスベイ設置の検討状況と市の要望姿勢を問いました。
- 市の答え
- 国は現時点で検討していないとした上で、市は渋滞緩和対策として国へ要望していくと答えました。
11. 歩道橋・案内板支柱のメンテナンス
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 国道16号の歩道橋や案内板支柱のさびについて、メンテナンスの考え方を問いました。
- 市の答え
- 市は、5年ごとの定期点検で修繕対象を判定しており、該当箇所は構造上の問題はなかったが早期補修を要望すると答えました。
12. 国道のCCTVカメラの役割
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 国道16号・20号に設置されたCCTVカメラの目的と、市がその映像を確認できるかを問いました。
- 市の答え
- 市は、異常気象や災害時の道路状況確認用であり、現時点では見られないが静止画の閲覧を国と調整中と答えました。
13. 隣接11市町村との連携
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 広域交流拠点都市のまちづくりを進める上での周辺市町村との連携状況や課題を問いました。
- 市の答え
- 市は、会議体はないが分野ごとの調整や首長懇談会で情報交換を行っていると説明しました。
14. 町田市との連携・再開発に伴う道路整備
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 町田駅周辺再開発に伴う道路整備や、新市長との今後の連携について問いました。
- 市の答え
- 市長は新市長と連携していく考えを示し、再開発に伴う下森橋拡幅などの道路整備の必要性について町田市の検討状況を確認していくと答えました。
質問の評価
3.8良い質問5点満点(5つの基準の平均)
救急出場件数や選定療養費9,900円、小中学校搬送件数、部活動指導員の人数・時給など具体的数字を多く示し根拠は明確。圏央道看板設置やQ&A添付など建設的提案もあるが、選定療養費の「何割か助成」要望は財源を示していない点が弱い。答弁は前向きなものと否定・検討止まりが混在した。
良かった点
- 救急出場件数、選定療養費9,900円、小中学校救急搬送件数(R6:152件、R7:105件)、部活動指導員の謝礼額や人数・時間など具体的な数字を多く提示している
- 選定療養費の通知にQ&Aを添付する、圏央道への誘導看板を設置するなど、問題点の指摘だけでなく具体的な改善案を提示している
- 救急・医療費負担・部活動・防災・道路渋滞など市民生活に直結する幅広いテーマを取り上げている
改善できる点
- 選定療養費について『子育てするなら相模原の精神にのっとり、何割かでも助成する体制を構築していただきたい』と要望しているが、その財源をどこから確保するかについては触れていない
- 部活動指導員の予算増加を指摘する一方で、国の補助金活用以外のコスト面の検討(他事業の見直しなど)は示されていない
- バスベイ設置については自ら『スペースが取れないことは重々承知している』と述べ、実現可能性を深めずに例示的な提案で終わっている
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果4.0 / 5
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