代表質問2023年11月28日令和5年 12月定例会議
市制70周年から人権条例・財政まで市政全般を問う
須田 毅 議員(自由民主党相模原市議団)
その他行財政・市役所改革人権・市民活動文化・スポーツ子育て・教育まちづくり・交通医療・福祉経済・産業農林・中山間地域
まとめ
自民党相模原市議団を代表して須田議員が質問しました。来年の市制70周年の盛り上げ方、財政を立て直す行財政改革プランの進め方、新しい人権条例の内容、職員の数や医療費助成の拡大、橋本駅や相模原駅周辺のまちづくり、中山間地域対策、学校のいじめ対策など、市政のほぼ全分野について市長や教育長の考えをたずねました。市は多くの項目で前向きに取り組む姿勢を示しましたが、具体的な数字や財源を示さない回答もありました。
質問と答え
1. 市制施行70周年
その他前向きな答弁- 議員の質問
- 来年の市制70周年を、先人の歴史を振り返り、子供たちの思い出にもなるような機会にしてほしいと求めた。
- 市の答え
- 記念式典やふるさと納税、宝くじの図柄などで盛り上げ、子供も参加できるイベントを検討すると答えた。
2. 行財政構造改革プラン
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 財政健全化の第1期の成果と、投資(まちづくり等)に使うお金の確保、障害者施策見直しの背景、計画終了の具体的な目安を質問した。
- 市の答え
- 改革は着実に進んでいるとし、投資的経費も確保に努めるが、計画前倒しの具体的な数値は現時点で示せないと答えた。
3. 人権尊重のまちづくり条例
人権・市民活動前向きな答弁- 議員の質問
- 新しい人権条例が、審議会の答申(罰則あり)とどう違うのか、市民の意識調査や理解を広める取組をたずねた。
- 市の答え
- 表現の自由を考慮し罰則は設けないとし、団体アンケートなどで実態を調べ、今後パブリックコメントで意見を聞くと答えた。
4. 職員定数条例
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 職員の増減の考え方と、生活保護や児童虐待対応で増える業務に対し、次の計画で定数を大幅に増やすべきと求めた。
- 市の答え
- 消防や児童相談所などは増員し技能職は減員、全体数は維持。次期計画は令和6年度中に検討すると答えた。
5. 市体育館廃止と弓道場
文化・スポーツ否定的な答弁- 議員の質問
- 市体育館廃止に伴う利用者への説明状況と、中央区から弓道場がなくなることへの対応を求めた。
- 市の答え
- 説明会やアンケートを行ったと説明。新しい弓道場の整備予定はなく、既存施設の時間を増やして対応すると答えた。
6. 南市民ホール廃止と代替施設
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 南市民ホール廃止後の代替施設の具体的な調整状況と、南区合同庁舎を文化活動の拠点にすることを求めた。
- 市の答え
- 相模女子大学や国民生活センターなどと調整中、合同庁舎は市民意見を聞きながら機能を検討すると答えた。
7. 小児医療費助成の拡大
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 高校生世代までの助成拡大や所得制限撤廃を評価しつつ、一部負担金の撤廃などさらなる拡大と、その財源確保を国や県に求めるべきと質問した。
- 市の答え
- 持続可能な制度とするため今回の拡大を行ったとし、全国一律の制度とするよう国や県に財源措置を要望していくと答えた。
8. 指定管理者の更新
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 今回の指定管理者更新で市外企業や新規団体が増えたことの評価と、申請団体を増やす取組をたずねた。
- 市の答え
- 複数団体からの申請割合が5年前より15ポイント改善し競争性が向上したと説明。官民対話で募集要項を見直したと答えた。
9. 令和6年度予算編成方針
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 約64億円の財源不足の解消方法と、全事業を査定する全件査定の目的をたずねた。
- 市の答え
- 事業費の精査で財源不足を解消するとし、全件査定は財政のゆがみや不用額の要因を把握するためと説明した。
10. 生成AIとデジタルアーカイブ
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 国産生成AIの実証実験の結果と期待される効果、歴史資料をデジタルで公開する取組の内容をたずねた。
- 市の答え
- 日本語処理に優れた国産AIをNECと共同検証し業務効率化を期待。資料を3D画像等で公開する準備を進めると答えた。
11. 橋本・相模原駅周辺などのまちづくり
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- リニア開業時期や宿泊施設誘致、バスタ新宿のような交通ターミナル整備、相模原駅北口や鵜野森地区の市街化編入・渋滞対策を求めた。
- 市の答え
- リニアは令和9年開業は困難と説明。ホテル誘致は積極的に進めるが、高速バス専用ターミナルは想定していないと答えた。
12. 歯と口腔の健康・インフルエンザ対策
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- オーラルフレイル対策の今後の取組と、流行しているインフルエンザへの対応をたずねた。
- 市の答え
- 乳幼児や若年層への啓発を強化するとし、インフルエンザは手洗いの周知や高齢者への予防接種助成を進めると答えた。
13. 子供の意見反映と児童虐待防止
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- こども基本法を踏まえた子供の意見の施策への反映状況と、増え続ける児童虐待への対応をたずねた。
- 市の答え
- ワークショップ等で意見を聞き今後の計画に反映するとし、虐待相談は6年連続増加で寄り添った支援を続けると答えた。
14. 物価高対策とロボット産業支援
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- 国の経済対策への対応スケジュールと、ロボット産業へのさらなる支援策をたずねた。
- 市の答え
- 本定例会議で早期に補正予算を提案できるよう調整するとし、ロボット産業は県と連携し支援策を検討すると答えた。
15. 中山間地域対策
農林・中山間地域検討・研究する- 議員の質問
- 中山間地域対策の成果評価と、デジタル技術の活用、診療所統廃合など医療提供体制の検討状況をたずねた。
- 市の答え
- 移住定住支援などの成果を説明し地域おこし協力隊と連携して進めるとし、医療提供体制は方針を精査中と答えた。
16. いじめ対策・コンプライアンス・学校給食
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 重大ないじめ事案を受けた対策、校長の不適正事案を受けたコンプライアンス強化、給食費高騰下での栄養確保の工夫をたずねた。
- 市の答え
- 欠席報告の基準を30日から5日に見直す等対策を実施し、教職員の倫理意識向上を徹底する、給食は調理法や食材を工夫すると答えた。
質問の評価
3.2良い質問5点満点(5つの基準の平均)
行財政改革プランの816億円の歳出超過や指定管理者の競争率改善など数字を使った質問が多く具体性は高い。一方で小児医療費の一部負担金撤廃や職員定数の大幅増員を財源を示さずに求める場面があり、財政面の厳しさを前提とした提案としては弱い。答弁は多くが「検討」「調整中」で具体的な約束は限定的だった。
良かった点
- 行財政構造改革プランの評価を聞きつつ、投資的経費の確保という前向きな視点も示した
- 指定管理者の競争率改善など、具体的な数字を根拠に質問している
- 子育て・まちづくり・中山間地域・教育など市民生活に関わる幅広いテーマを取り上げている
改善できる点
- 小児医療費助成の一部負担金撤廃を求めているが、財源は国や県への要望にとどまり市独自の財源確保策を示していない
- 次期職員定数管理計画で大幅な増員を求めているが、人件費負担や財源への言及がない
- 多くの項目が『見解を伺う』『要望する』で終わり、具体的な代替案を示す提案は一部にとどまる
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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