代表質問2026年2月25日令和8年 3月定例会議
市政全般を幅広く問う自民党代表質問
阿部 善博 議員(自由民主党相模原市議団)
行財政・市役所改革医療・福祉子育て・教育人権・市民活動まちづくり・交通農林・中山間地域環境文化・スポーツ防災・安全
まとめ
自民党相模原市議団の阿部議員が、市長2期目の総仕上げとなる来年度予算や、斎場・国保税などの条例改正、教育、福祉、防災、まちづくり、ごみ問題、観光、職員採用など非常に広い分野について市の考えや進め方を質問した。市側は多くの項目で検討中・取組中と答え、一部は具体的な実施時期や増員計画などを示した。
質問と答え
1. 市長任期最終年の市政運営
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 2期目最終年にかける思いと、対話を通じた施策の成果を問う
- 市の答え
- 誰一人取り残さないまちづくりを続け、対話から生まれた施策(キッズスペース設置など)を進めると答えた
2. 令和8年度予算編成
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 過去最大となった予算規模・市税収入の要因と、投資的経費の他市比較を問う
- 市の答え
- 市税増収と投資的経費の大幅増が要因で、指定都市平均並みの構成比を確保したと説明した
3. 市営斎場の長寿命化改修
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- DBO方式を採用した理由と、改修・運営の長期スケジュールを問う
- 市の答え
- コスト削減や工期短縮が期待できるためDBO方式を採用し、令和9年度から19年間のスケジュールを説明した
4. 国民健康保険税率の改定
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 平均7.4%の税率上昇の根拠と、子ども・子育て支援金を国保と合わせて徴収する理由を問う
- 市の答え
- 県納付金の上昇を基金活用で抑制した結果の改定率で、支援金は法改正に基づき医療保険と併せて徴収すると説明した
5. 学校給食費の支援
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 小学校給食費の全額支援を令和8年度限りとした理由と今後の方針を問う
- 市の答え
- 国の制度が恒久化されていないため特例措置とし、今後は国の動向を踏まえて検討すると答えた
6. 教員不足と35人学級
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 採用試験倍率の低下や教員の欠員状況、35人学級移行の影響を問う
- 市の答え
- 欠員は非常勤講師で対応しつつ、早期選考枠の拡大やSNS発信などで採用強化を図ると答えた
7. 独り暮らし高齢者の把握
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 増加する独居高齢者をどう把握し支援するかを問う
- 市の答え
- 民生委員や地域包括支援センターが把握に努めており、民間事業者も含めた見守り体制強化が必要と答えた
8. 訪問介護・介護人材確保
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 訪問介護事業所の経営状況とカスタマーハラスメント対策を問う
- 市の答え
- 事業所への経営支援を行うとともに、令和8年度からカスハラ相談窓口を設置すると答えた
9. 地区敬老事業と地域福祉推進員
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 敬老事業の見直しと地域福祉推進員の処遇改善を問う
- 市の答え
- 各地区の意見を聴きながら事業の在り方を検討し、推進員の処遇改善も社協と検討していると答えた
10. 自治会活動推進条例
人権・市民活動前向きな答弁- 議員の質問
- 加入率低下が進む自治会支援のための条例制定の検討体制とスケジュールを問う
- 市の答え
- 令和8年度に委員会で検討を始め、令和9年度中の施行を目指すと答えた
11. 相模原駅周辺とJR横浜線連続立体交差
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 駅周辺整備の進捗と、横浜線との交差方式の検討状況を問う
- 市の答え
- 連続立体交差を基本方針とし、陸橋案は多摩線延伸への影響などから課題があると答えた
12. 自動運転バス・乗合タクシーの実証
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 子育て応援バスの自動運転実証や都市部の乗合タクシー実証の内容を問う
- 市の答え
- 令和8年度後半に運転士ありのレベル2で実証運行し、将来は無人運行も目指すと答えた
13. 宮ヶ瀬湖・青根地域の振興
農林・中山間地域前向きな答弁- 議員の質問
- 旧青根中学校の活用や宮ヶ瀬湖の観光振興の進め方を問う
- 市の答え
- 事業者と合意し開業は令和10年以降の見込みで、地域振興策を今後策定すると答えた
14. ダム湖の水位低下
農林・中山間地域現状の説明のみ- 議員の質問
- 津久井湖・宮ヶ瀬湖の水位低下の状況と管理体制を問う
- 市の答え
- 県企業庁が水系連携で安定供給に努めており、湖岸管理は国・県・市で役割分担していると説明した
15. ごみの分別収集見直しと戸別収集
環境検討・研究する- 議員の質問
- 令和8年10月からの分別変更内容と、戸別収集導入への見解を問う
- 市の答え
- 製品プラ等を資源化する一方、戸別収集は経費や人員確保が課題として審議会等で検討するとした
16. 新しいアイススケート場の整備
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 銀河アリーナに代わる施設の整備地と具体的スケジュールの明示を求めた
- 市の答え
- 麻溝公園内での検討を進め、令和8年度策定の基本計画でスケジュールを示すとした
17. 防災(避難所倉庫・要援護者)
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 避難所倉庫の容量不足や、障害児・アレルギー児への災害時対応を問う
- 市の答え
- 倉庫の再整備時に拡充を検討し、エピペン等の持ち出し訓練を学校に周知すると答えた
18. 職員採用・離職対策
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 大幅増員計画の採用実績と離職防止の取組を問う
- 市の答え
- 早期SPI枠は採用予定を大幅に超える応募があり、専任ポスト設置など離職防止策を進めると答えた
質問の評価
3.0ふつう5点満点(5つの基準の平均)
予算・福祉・防災・教育・まちづくりなど市政全体を幅広く取り上げ、答弁も具体的な数値を多く含む点は評価できる。ただし多くの項目が状況確認や要望にとどまり、財源をどう確保するかの提示が少ない点、代替案の提示が限定的な点を踏まえ、総合的に平均的な水準と判断した。
良かった点
- 予算編成や投資的経費の構成比について他の政令指定都市・近隣市と比較し、根拠を示しながら質問している
- 林野火災や個室サウナ事故など時事的な安全リスクを取り上げ、予防・周知の観点から具体的な対応を求めている
- 保護者や地域住民、民生委員など現場の声を踏まえた再質問を行い、より実態に近い答弁を引き出している
改善できる点
- 学校給食費支援の継続・拡充を求める一方で、財源をどこから確保するかについては言及がなく、費用対効果の検討が不十分
- 多くの項目が『状況を伺う』『見解を伺う』という形式にとどまり、具体的な代替案や制度設計の提案が少ない
- 項目数が非常に多く一問一答に近い形式になっており、個別テーマの深掘りがやや浅くなっている
- 具体性・根拠3.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見2.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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