代表質問2024年2月22日令和6年 3月定例会議
予算・障害者施策・人権条例など広範な代表質問
仁科 なつ美 議員(立憲民主党)
行財政・市役所改革医療・福祉人権・市民活動防災・安全まちづくり・交通環境
まとめ
立憲民主党の仁科議員が、令和6年度予算や障害者福祉手当の廃止、人権条例、マイナンバー、公共交通、PFAS汚染など多数のテーマについて市の考えをただした。市は財政改善は評価しつつも、福祉手当廃止は予定通り進め、所得制限緩和も現時点では行わないと答えた。
質問と答え
1. 県の補助格差是正と財源活用
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 県からの補助金が市町村より低かった問題が是正されたことで浮いたお金をどう使うのか、また県支出金全体が減った理由を尋ねた。
- 市の答え
- コロナ対策費の減少が主因で、補助格差是正分約3.5億円は市の様々な事業の財源として活用していると説明した。
2. 障害者福祉手当の廃止と基盤整備
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 重度障害者への福祉手当を2年後に廃止する前に、代わりの支援体制を十分整えてからにすべきではないか、また当事者の声をもっと聞くべきだと求めた。
- 市の答え
- 令和6年度から相談支援拠点の整備などを先行して進め、団体との意見交換や周知を丁寧に行うと答えた。
3. 重度障害者医療費助成の年齢・所得制限
医療・福祉否定的な答弁- 議員の質問
- 65歳以上で新たに重度障害になった人を助成対象外とし、所得制限も設ける理由を尋ね、将来的に制限を緩和する考えはあるか聞いた。
- 市の答え
- 生活基盤の違いや制度の持続可能性を理由に説明し、所得制限の緩和は現時点では想定していないと答えた。
4. 人権尊重のまちづくり条例の罰則規定
人権・市民活動検討・研究する- 議員の質問
- 津久井やまゆり園事件を踏まえた条例なのに罰則規定を設けない理由や、将来重大な事案が起きた際に条例を見直す具体的な手順を示すべきだと求めた。
- 市の答え
- 表現の自由との関係で立法事実に基づき規制範囲を決めたとし、見直しの標準的な手順を今後示していきたいと答えた。
5. マイナンバーカードと健康保険証
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 保険証が廃止された後、カードと保険証がひもづいていない人が困らないか、救急活動にも活用できないか尋ねた。
- 市の答え
- ひもづけがない人には資格確認書を交付するとし、救急活用は国の実証実験の動向を見ていくと答えた。
6. 災害時の女性・乳幼児用備蓄品
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- 能登半島地震でも課題となった女性・妊産婦・乳幼児向けの防災備蓄が不足している点について、市の対応を尋ねた。
- 市の答え
- 生理用品や紙おむつ等は備蓄しており、今後ホイッスルや段ボールベッドも購入予定だが、全てを備蓄できないため家庭での備蓄も呼びかけると答えた。
7. バス・タクシーなど移動支援
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- コロナ後もバスの減便が続き不便になっている中、タクシーの活用やライドシェア導入をもっと進めるべきだと提案した。
- 市の答え
- バス事業者に運行本数確保を要請し、タクシーは相模台地区で乗合実証実験を行う、ライドシェアは国の動向を注視すると答えた。
8. 行政での生成AI活用
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 情報漏えいを防ぐ生成AIで本当に業務効率化ができるのか、どの業務に使うと効果的か、費用対効果の考えを尋ねた。
- 市の答え
- 市専用の回線で国産生成AIを使い情報漏えいを防ぎつつ、契約書作成や答弁案作成などで活用を検討していると答えた。
9. 道保川のPFAS高濃度検出
環境検討・研究する- 議員の質問
- 道保川の魚から全国平均の340倍のPFASが検出された原因究明と、相模川や座間市への影響への対応を尋ねた。
- 市の答え
- 地下水が発生源の特定が難しいとしつつ継続監視を行い、魚類調査の方法を検討していると答えた。
10. おくやみ窓口の開設
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 遺族の手続負担を減らすおくやみ窓口の開設準備状況や相談体制、市役所以外の手続の案内について尋ねた。
- 市の答え
- 本年8月頃に本庁舎1階で開設予定で、専門知識のある職員を配置し、手続一覧の説明やハンドブックで案内すると答えた。
質問の評価
3.2良い質問5点満点(5つの基準の平均)
県支出金や障害者団体加入率など具体的な数字を多く示し、幅広い市民生活のテーマを取り上げた点は評価できる。一方、医療費助成の制限緩和や公共交通への個別給付など支出を伴う要望で財源への言及が乏しく、答弁も「検討」「想定していない」が多いため、建設性と財政面、成果の評価は抑えた。
良かった点
- 県支出金の減額理由や障害者団体の加入率2.5%など具体的な数字を示しながら質問を組み立てている
- 福祉、人権、交通、環境など市民生活に関わる幅広いテーマを取り上げている
- 他市(長野市のバス運休、三浦市のライドシェア実証)の事例を参考にして議論している
改善できる点
- 重度障害者医療費助成について所得制限の緩和を求めているが、財源をどこから確保するかを示していない
- 公共交通が不便な地域への個別給付の検討を要望しているが、費用負担の見通しを示していない
- 質問項目が非常に多く、多くが現状確認にとどまり、具体的な代替案や次の一手を示す項目が少ない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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