一般質問2024年9月26日令和6年 9月定例会議
橋本駅周辺まちづくりと地域課題を幅広く問う
秋本 仁 議員(自由民主党相模原市議団)
まちづくり・交通防災・安全経済・産業農林・中山間地域行財政・市役所改革
まとめ
リニア中央新幹線の開業延期を受け、橋本駅周辺のまちづくりや防災対策、企業誘致の進め方を質問。あわせて津久井地域の道路整備、サルやクマによる被害対策、公共施設の建て替え、市職員採用の工夫についても幅広く確認した。市は、駅周辺のにぎわいづくりや防災空間整備、展望広場設置などに前向きな姿勢を示す一方、京王線移設や熊対策などは協議・検討が続いている段階にとどまった。
質問と答え
1. リニア開業延期を踏まえた駅活用
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 開業延期で生じた期間を使い、工事現場をイベントなどに活用してはどうか問うた。
- 市の答え
- JR東海や県と連携し、駅舎をエンターテインメントに活用するなど、まちの魅力発信を検討していくと答えた。
2. 京王線橋本駅の移設
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 区画整理計画上必要な京王線橋本駅の移設について、協議の状況を問うた。
- 市の答え
- 費用負担や役割分担について京王電鉄と協議中で、早期の合意を目指すと答えた。
3. 公共空間と災害時の避難活用
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 橋本駅南口の自由通路や地下空間を、災害時の帰宅困難者の一時避難場所として活用できないか問うた。
- 市の答え
- ガイドラインに基づきゆとりある歩行者空間を整備し、災害時の一時避難場所として活用する考えを示した。
4. イノベーション拠点の成果と企業誘致
経済・産業検討・研究する- 議員の質問
- 開設から半年間の取組成果、市民への情報発信、先端技術企業の誘致の必要性について問うた。
- 市の答え
- 23回のイベントに延べ600人が参加し、企業入居も実現。今後は企業ニーズを把握しながら誘致策を検討すると答えた。
5. 宮上横山線の進捗と安全対策
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 道路整備の進捗状況と開通見込み、具体的な安全対策の内容を問うた。
- 市の答え
- 6割の区間で工事完了し、令和7年9月末頃の開通見込み。横断歩道や柵の設置など安全対策を行うと答えた。
6. サル・クマによる鳥獣被害対策
農林・中山間地域現状の説明のみ- 議員の質問
- ニホンザルの農作物被害対策と、ツキノワグマの出没・錯誤捕獲時の対応や課題について問うた。
- 市の答え
- サルは捕獲や電気柵補助で対応。クマは注意喚起とパトロールを行うが、錯誤捕獲時の放獣先確保が課題と答えた。
7. 津久井総合事務所周辺の再整備
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 基本計画策定の検討状況や、市場調査(サウンディング)の結果を問うた。
- 市の答え
- 1棟に集約する案や、民間活力を活かすDBO・DB方式が望ましいとの意見が多かったと説明した。
8. 津久井広域道路整備事業
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 道路工事や用地取得の進捗状況、地域からの意見を問うた。
- 市の答え
- 工事完了は約1割、用地取得率は約5割。安全対策などの要望を受け、交通管理者と調整中と答えた。
9. 車両基地の展望広場と旧小学校跡地活用
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- リニア車両基地を観光資源として活かす展望広場の設置や、旧鳥屋小学校を工事見学場所として暫定活用することを提案した。
- 市の答え
- 観光振興の観点から有意義だとし、JR東海や地域と調整しながら検討を進めると答えた。
10. 職員採用試験の工夫と情報発信
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 採用予定者数が増える一方で受験者数が減っている状況を踏まえ、試験の工夫や学生への情報発信方法を問うた。
- 市の答え
- 試験日程の柔軟化や社会人経験者採用を導入。今後はオンライン上の仮想オフィスで情報発信を強化すると答えた。
質問の評価
3.6良い質問5点満点(5つの基準の平均)
受験者数の推移や工事進捗率、錯誤捕獲件数などの数字、名古屋のリニア・鉄道館への視察結果を根拠に、展望広場設置や旧鳥屋小学校の暫定活用など具体的な提案を多数行った。一方で地下空間拡大などの提案では財源確保への言及が少なく、答弁も「検討」「調整」にとどまる項目が多い。防災・産業・地域振興など市民生活に関わる幅広いテーマを扱っている。
良かった点
- 名古屋のリニア・鉄道館を視察するなど、現地確認に基づいた具体的な提案を行っている
- 旧鳥屋小学校を工事見学場所として暫定活用する案など、市の維持管理コストと観光振興を両立させるアイデアを示した
- 職員採用について、若手職員によるプレゼンチーム設置など実務的な提案をしている
改善できる点
- 地下バスターミナルやデッキ拡大など新たな投資を伴う提案で、財源確保の視点への言及がほとんどない
- 多くの項目で「検討する」「調整する」という答弁にとどまり、具体的な実現時期などの確約を十分引き出せていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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