代表質問2023年11月28日令和5年 12月定例会議
広範な分野にわたる公明党の代表質問
後田 博美 議員(公明党相模原市議団)
行財政・市役所改革文化・スポーツ子育て・教育経済・産業医療・福祉まちづくり・交通農林・中山間地域人権・市民活動
まとめ
公明党の後田議員が、職員定数や南市民ホール廃止、高校生医療費助成、指定管理者制度、予算編成、物価高騰対策、医療・介護政策、まちづくり、熊などの獣害対策、不登校対策まで幅広く質問しました。市は多くの項目で今後の検討を約束しましたが、医療費助成のさらなる拡充や障害者差別への厳しい対応については実施しない考えを示しました。
質問と答え
1. 職員定数条例の改正
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 来年度の職員増員の理由や消防職員7名増員の配置方法、将来の全体定数7,830人を変更するかを尋ねた。
- 市の答え
- 生活保護対応や児童相談所強化などのため増員し、消防は救急隊の休憩確保のため配置する。全体定数は来年度中に検討すると答えた。
2. 南市民ホール廃止と文化拠点
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 南市民ホール廃止に向けた市民説明の経過、代替施設の改修内容、跡地活用、将来の文化振興拠点の構想を尋ねた。
- 市の答え
- 68回の対話を実施し、代替施設の音響改修とトイレ洋式化を行う。跡地は合同庁舎検討の中で、拠点は対話を重ねて検討すると答えた。
3. 高校生医療費助成の拡充
子育て・教育否定的な答弁- 議員の質問
- 高校生等の医療費助成について、所得制限と一部負担金の撤廃を強く求めた。
- 市の答え
- 限られた財源の中で持続可能な制度とするため、中学生までの所得制限を廃止し高校生世代まで対象を広げたと説明した。
4. 指定管理者制度の見直し
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 市外・県外事業者の増加や外郭団体への影響、選考基準の変更点、新旧事業者間の業務引継ぎの確実性を尋ねた。
- 市の答え
- 競争性が高まり良好な提案が得られたとし、協定書で提案内容の実施を確保、外郭団体には実情に応じた支援を行うと答えた。
5. 予算編成と行財政改革プラン
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 64億円の財源不足の解消策や、障害者手当見直しに関する当事者との協議状況・意見内容を尋ねた。
- 市の答え
- 歳入歳出を精査し必要経費を優先確保するとし、障害者団体等と意見交換を行い反対や拡充要望の声があったと説明した。
6. 市内経済と物価高騰対策
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- 融資返済に伴う企業倒産の状況や、物価高騰への生活者・事業者支援、重点支援地方交付金の活用方針を尋ねた。
- 市の答え
- 倒産が増加し厳しい経営環境にあると認識し、給付金の速やかな支給準備や補助金等の支援を続けると答えた。
7. ワクチン・感染症・がん等の医療政策
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 肺炎球菌ワクチンの接種状況、コロナ・インフル同時流行対策、インフルワクチン助成の恒常化、AYA世代がん対策、難病検査の公費負担拡大を尋ねた。
- 市の答え
- 接種率は約50%で感染対策の周知を図るとした一方、インフル助成の恒常化や難病検査拡大の公費負担は国の動向を見て判断するとした。
8. 介護と仕事の両立支援
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 仕事と介護を両立するビジネスケアラー向け支援の拡充、介護離職対策、介護保険外サービスの活用促進を尋ねた。
- 市の答え
- 家族介護教室や相談窓口を実施しており、国の検討会の議論を踏まえて取組を検討すると答えた。
9. 淵野辺駅南口まちづくりと交通
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 淵野辺駅南口のまちづくりプラン進捗やPFI協議、コミュニティ交通の利用状況、高速道路の渋滞対策を尋ねた。
- 市の答え
- 池北側案を基本に検討中で、コミュニティ交通は昨年度約59万人利用、渋滞対策は国等に変動料金制導入を要望していると答えた。
10. 生成AIの活用
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 生成AIの今後の活用方針や職員研修の実施について尋ねた。
- 市の答え
- NECとの共同検証を進めて業務効率化に取り組み、利用開始前に職員研修を実施すると答えた。
11. 熊・イノシシなど獣害対策
農林・中山間地域前向きな答弁- 議員の質問
- 熊の目撃・被害状況や対応策、通学時の安全対策、イノシシ等の農産物被害対策、広域連携、ハンター確保を尋ねた。
- 市の答え
- 44件の目撃があり注意喚起やパトロールを実施し、児童生徒に熊よけ鈴を配布予定で、猟友会と連携し対策を進めると答えた。
12. 空き家相談窓口の拡充
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 空き家に関する相談状況を尋ね、常設の相談窓口設置を求めた。
- 市の答え
- 昨年度の相談は区役所2件、民間連携事業43件で、今後拡充や常設化を検討すると答えた。
13. 障害者差別への対応
人権・市民活動否定的な答弁- 議員の質問
- 人権尊重のまちづくり条例案で、障害者への差別的言動にも氏名公表等の抑止措置を設けるべきと求めた。
- 市の答え
- 表現の自由への配慮や市の実態を踏まえ、障害者差別については拡散防止措置のみとしたと説明した。
14. 不登校児童生徒への支援
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 不登校児童生徒への相談体制強化や保護者支援、オンライン学習支援の進捗を尋ねた。
- 市の答え
- スクールソーシャルワーカーの増員や相談窓口の周知を進め、オンラインを活用した学習支援の成果も見られたと答えた。
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
多岐にわたる分野で数字や他都市事例を示し具体性は高いが、医療費助成の所得制限・一部負担金の撤廃や、インフルワクチン助成の恒常化など財源を示さずに支出拡大を求める項目があり費用対効果の視点は弱い。答弁も多くが「検討する」止まりで、具体的な約束を引き出せた項目は限られる。
良かった点
- 職員定数、指定管理者、物価高騰対策、獣害対策など幅広い分野で具体的な数字や他都市(世田谷区、葛飾区、草津市など)の事例を挙げて質問している
- 熊の出没増加や空き家相談、獣害による農業被害など、市民の暮らしに直結する現場の課題を取り上げている
- 介護保険外サービスの活用や節薬バッグ運動など、他自治体の取組を参考にした具体的な提案も一部含まれている
改善できる点
- 高校生等の医療費助成について所得制限と一部負担金の撤廃を『強く求める』としながら、必要な財源をどこから確保するかは示されていない
- インフルエンザワクチン助成の恒常化を求めているが、費用負担や財源についての検討が示されていない
- 質問項目が非常に多く、一つ一つの論点について深い掘り下げや再質問がしにくい構成になっている
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
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