代表質問2023年9月5日令和5年 9月定例会議
決算・福祉・教育など広範な課題を問う代表質問
桜井 はるな 議員(立憲民主党)
行財政・市役所改革まちづくり・交通文化・スポーツ防災・安全医療・福祉子育て・教育人権・市民活動
まとめ
立憲民主党の桜井議員が会派を代表し、令和4年度決算や多数の議案、市政全般について質問。教育費の確保、銀河アリーナ廃止後のスケート場支援、児童相談所や福祉人材不足、不妊治療支援、保育士の処遇、紙おむつ処分費、学校給食と地元小売店への影響など幅広いテーマを取り上げた。市側は多くの項目で「検討する」「国・県の動向を注視する」と答え、具体的な約束は一部にとどまった。
質問と答え
1. 令和4年度決算と教育費
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 決算が黒字になった理由と剰余金の使い道、今後の教育費を増やす考えを尋ねた
- 市の答え
- コロナ対策費などの執行抑制で黒字になった。剰余金は基金に積み、改革プランを進めつつ教育費など必要な予算確保に取り組むと答えた
2. マンション長寿命化減税
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 工事完了が難しい短い期限の中、対象のマンション管理組合にどう寄り添って支援するか尋ねた
- 市の答え
- 市内1097組合のうち33組合が対象。個別説明や無料相談窓口の案内など寄り添った支援を行うと答えた
3. 銀河アリーナ廃止後のスケート場
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 民間スケート場への支援策や整備スケジュール、廃止後の建物活用を急いで具体化すべきと求めた
- 市の答え
- 他施設の視察や事業者への聞き取りを進めている段階で、建物の活用方針は来年度中に市民意見を聞いて検討すると答えた
4. 樹木の倒木事故対策
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 倒木事故を踏まえ、市有地の樹木管理計画を作り予算を確保して計画的に伐採すべきと求めた
- 市の答え
- 事故を受けて一斉点検を実施し、管理マニュアルに基づく定期点検と予算確保でリスク軽減に努めると答えた
5. 国保等窓口業務の委託化
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 窓口業務を委託しても市職員の専門性が薄れないよう管理体制を整えるべきと求めた
- 市の答え
- マニュアル整備や定期的な職員研修で知識の維持・向上に努めると答えた
6. 生活困窮者への支援
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 生活保護申請数の動向分析と、困窮者の自立支援の取組を尋ねた
- 市の答え
- 申請件数は前年同時期とほぼ同数。各区の相談窓口で住居確保や就労支援など寄り添った支援を行うと答えた
7. 児童相談所南事務室の課題
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 設置から1年以上経った相談件数や課題、職員の人員体制が十分か尋ねた
- 市の答え
- 虐待相談は614件で心理的虐待が6割超。職員は法定数を満たすが、事務室にエレベーターがなく一部相談者を本所に案内している課題があると答えた
8. やまゆり園事件と福祉人材不足
人権・市民活動検討・研究する- 議員の質問
- 事件を風化させない取組と、土日利用や同性介助など福祉サービスが人材不足で断られる実態への対応を尋ねた
- 市の答え
- 追悼式や相談体制の充実を継続し、研修や就職相談会の検討などで人材確保に取り組むと答えた
9. 不妊治療への支援
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 保険適用外の治療で高額になる場合があるため、市独自の手厚い助成が必要と訴えた
- 市の答え
- 保険適用範囲の拡大を国へ要請しており、市独自の助成策には触れず、理解促進の啓発に取り組むと答えた
10. 保育士の配置基準と処遇改善
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 国の配置基準改善を受けた対応や、保育士不足解消に向けた処遇改善の方法を尋ねた
- 市の答え
- 市独自に月額2万1千円の加算や宿舎借り上げ支援を行っており、国の基準改善は詳細が示されておらず動向を注視すると答えた
11. 紙おむつ処分費用の支援
子育て・教育否定的な答弁- 議員の質問
- 県が政令市も対象に補助事業を始めた中、国への要望だけでなく県補助も申請すべきと求めた
- 市の答え
- 公定価格など全国統一的な制度で行われるべきとの考えで、県補助の申請には触れず国への要望のみ答えた
12. 学校給食の発注と地元小売店
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 公会計化後の見積り合わせが地元の青果小売店を圧迫し、食育にも影響すると見直しを求めた
- 市の答え
- 事業者との懇談会を開き、意見を聞きながら発注方法や運用の改善に努めると答えた
13. 学校の電話回線不足
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 現場で限界となっている学校の電話回線数の改善を求めた
- 市の答え
- 固定電話2〜3回線と携帯電話を併用しており、デジタル化の進展も見据えて必要な対応を検討すると答えた
14. 教員採用試験の実施状況
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 過去最低倍率と言われる中での本市の採用試験の工夫と効果を尋ねた
- 市の答え
- 特別選考区分の増設や大学への早期アプローチなどで小学校受験者が41人増加する効果があったと答えた
15. 地域交通とグリーンスローモビリティ
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 高齢者等の移動困難に対応する実証運行から本格運行までのスケジュールを尋ねた
- 市の答え
- 今年度・来年度の実証運行で課題を解決し、令和7年度からの本格運行を目指すと答えた
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
決算数値やマンション組合数、イベント来場者数、相談件数など具体的根拠を多数示し、スケート場支援策や県補助申請など代替案も提示した点は評価できる。一方で不妊治療助成拡大、紙おむつ処分費の公費負担、教育費増額などを財源を示さずに求める項目が複数あり、費用対効果の視点は弱い。答弁は「検討・注視」が中心で具体的な約束は一部にとどまった。
良かった点
- 決算の実質収支比率やマンション管理組合数(1097組合中33組合)、イベント来場者数、虐待相談件数など具体的な数字を根拠に多くの質問を構成している
- アイススケート場への固定資産税減免や光熱費負担支援、紙おむつ処分費の県補助即時申請など、要望に対して具体的な代替案を示している項目がある
- 教育・福祉・防災・交通など市民生活に密接なテーマを幅広く取り上げ、現場の声(青果小売店、学校の電話回線不足など)を根拠に挙げている
改善できる点
- 不妊治療への「大きく助成」や教育費の増額要求など、どの事業を見直すか・財源をどうするかを示さずに支出拡大を求める項目があり、費用対効果の検討が不足している
- 紙おむつ処分費についても公費負担・県補助申請を求めているが、財源確保の具体案は示されていない
- 項目数が非常に多く一つ一つの深掘りが浅くなり、答弁も「検討する」「注視する」で終わる項目が目立つ
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
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