代表質問2025年11月28日令和7年 12月定例会議
駅前再開発から福祉・教育まで広く市政を問う
大沢 洋子 議員(立憲民主党)
まちづくり・交通医療・福祉子育て・教育行財政・市役所改革防災・安全環境文化・スポーツ
まとめ
大沢議員は会派を代表し、相模原駅周辺のまちづくり、小田急多摩線延伸、自動運転バス、教員の働き方改革、保育士確保、不登校対策、障害者施策、衛生研究所の再整備など多数のテーマを質問した。市は火葬予約枠拡大やコールセンターのAI活用効果など一部で具体的な数字を示して答えたが、多くの項目は検討・調査中との答弁にとどまった。
質問と答え
1. 相模原駅北口・南口のまちづくり
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 相模原駅北口の土地利用計画や南口の整備方針、駅前のにぎわいづくりについて、国との協議の進め方や市民意見の反映方法を問うた。
- 市の答え
- 市民意見を踏まえ緑豊かな空間形成などを工夫し、国との二段階入札で市の考え方を反映できるとし、南口も方向性を改めて検討すると答えた。
2. 小田急多摩線延伸と自動運転バス
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 小田急多摩線延伸の実現に向けた取組と、来年度実施する自動運転バスのルート・財源・子育て支援の狙いについて問うた。
- 市の答え
- 町田市と共同調査を継続し、自動運転は初年度運転士付き、2年目以降は無人運転を目指す。費用は約6000万円で国費活用も検討すると答えた。
3. 市営斎場の火葬予約枠拡大
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 火葬需要の増加に対応するため、夕方利用枠拡大の効果や長寿命化改修後の予約枠拡大の考えを問うた。
- 市の答え
- 令和13年度に予約枠を年間約8300から約1万枠へ拡大する検討を進めていると答えた。
4. 教員給与改善と働き方改革
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 教員給与引き上げに伴う市の財政負担の見込みと、時間外勤務削減などの働き方改革の進み具合を問うた。
- 市の答え
- 令和12年度までに毎年約3.5億〜13億円の予算増が見込まれ、時間外勤務は年々減少、部活動の地域移行などは関係団体と協議中と答えた。
5. 保育士の確保・処遇改善
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 国の配置加算の経験年数要件が実態に合わないことや、宿舎借り上げ補助の対象限定・上限額の低さの見直しを求めた。
- 市の答え
- 国へ実態を伝え、管理者研修の充実や宿舎借り上げ補助の拡充を検討していると答えた。
6. 不登校児童生徒への支援
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 不登校児童の校外健康診断や給食を食べる機会の確保、未然防止の取組について、他市の事例を示しながら問うた。
- 市の答え
- 健康診断は医師会等と協議中、給食センターでの提供は現時点で予定なし、ポジティブ行動支援は51校で導入し効果があると答えた。
7. 障害者施策見直しと福祉手当半減
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 重度障害者等福祉手当が半額になり生活が困難との声がある当事者への対応や、個別給付から基盤整備への転換の成果を問うた。
- 市の答え
- 相談窓口で一人一人に寄り添い支援につなげており、新規拡充事業の効果を検証していくと答えた。
8. サイバー攻撃からの個人情報保護
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 増加するサイバー攻撃から住民の個人情報を守る対策、ガバメントクラウド移行の安全性、委託業者経由の流出防止策を問うた。
- 市の答え
- 年間約1.36億円のセキュリティ対策費で24時間体制の保守を行い、委託業者には個人情報管理の徹底を求めていると答えた。
9. 第3別館整備とコールセンター経費増
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 短期間で計画が変更された第3別館の経緯や、コールセンター運営費が約2倍以上に増える理由と効果を問うた。
- 市の答え
- 子供の居場所機能や執務室狭隘化緩和のため4階建てに変更、人員増で待機時間短縮を図り、AI活用で年間約2200万円の削減を見込むと答えた。
10. 詐欺被害対策と自転車ヘルメット
防災・安全否定的な答弁- 議員の質問
- 巧妙化する詐欺への世代を問わない啓発や、着用率が低い自転車ヘルメットへの補助継続を求めた。
- 市の答え
- 警察等と連携し講習会やSNSで啓発を強化する一方、ヘルメットは自己責任が基本として補助再開は予定しないと答えた。
11. ごみの減量化・資源化
環境前向きな答弁- 議員の質問
- 来年10月開始のプラスチック一括回収やリチウムイオン電池回収の周知徹底について問うた。
- 市の答え
- 新たな啓発キャラクターや動画配信、説明会を通じて丁寧に周知していくと答えた。
12. 衛生研究所の再整備
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 感染症リスク増大に対応する衛生研究所の将来像や、専門人材の確保・体制充実について問うた。
- 市の答え
- 国・県・大学等との連携や検査機能の検討を進め、専門人材の確保・育成に努めると答えた。
13. 小原の郷・小原宿本陣の連携
文化・スポーツ前向きな答弁- 議員の質問
- 指定管理者導入による小原の郷の活性化効果やカフェ設置の狙い、小原宿本陣との連携強化を問うた。
- 市の答え
- 10年後に来訪者約10万人を見込み、カフェは魅力発信拠点として設置、甲州街道のストーリーで一体的に活用すると答えた。
14. 入札不調と民間施設維持管理
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 建設資材高騰等による公共工事の入札不調の状況や、民間開発の公共的施設(エスカレーター等)への補助継続を問うた。
- 市の答え
- 資材単価の見直しや発注の平準化で対応し、公平性の観点から補助制度は令和9年度末で廃止すると答えた。
質問の評価
3.6良い質問5点満点(5つの基準の平均)
多くの数字や他都市事例を示しつつ幅広い市政テーマを質問しており具体性と市民関連度は高い。一方で多くの答弁が検討・調査段階にとどまり、ヘルメット補助や宿舎借り上げ拡充など財源を示さない要望も見られ、費用対効果の意識は項目によりばらつきがある。
良かった点
- コールセンター経費やAI活用効果、教員給与の予算見込みなど具体的な数字を基に質問している
- 他市の不登校給食支援事例や自動運転の財源確保など、他都市比較や財源意識を持った質問がある
- まちづくり、福祉、教育、防災など市民生活に直結する幅広いテーマを取り上げている
改善できる点
- 自転車ヘルメット購入補助の継続要望で、財源をどう確保するかが示されていない
- 保育士宿舎借り上げ補助拡充の要望も財源確保策に触れていない
- 多くの項目が「検討する」「調査する」という答弁にとどまり、具体的な数値目標まで引き出せていない項目が多い
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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