代表質問2024年6月5日令和6年 6月定例会議
防災・人口減少・教育まで幅広く問う代表質問
石川 達 議員(民主みらい・無所属・地域政党さがみはら)
まちづくり・交通人権・市民活動子育て・教育防災・安全文化・スポーツ行財政・市役所改革環境
まとめ
会派を代表し、ふれあい広場の廃止に伴う代替地、NPO法人への寄附優遇制度、学校体育館のエアコン使用料、災害時の井戸確保、人口減少対策、ごみ収集、地域の交通手段、教員の働き方改革など非常に幅広いテーマを質問。市は多くの項目で「検討する」「調査研究する」と答え、ホームドア設置計画など一部は具体的な見通しを示した。
質問と答え
1. ふれあい広場の代替地
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 廃止される相模大野ふれあい広場の利用者(野球・サッカー・自治会活動)が今後使える代わりの場所を確保してほしい
- 市の答え
- 近隣の小学校や他の広場を代替施設として案内するなど丁寧に対応する
2. NPO法人の寄附優遇制度
人権・市民活動現状の説明のみ- 議員の質問
- 寄附が税控除の対象になる指定NPO法人が238団体中13団体しかない理由と拡大策、自治会のNPO法人化の課題を聞く
- 市の答え
- 制度の認知不足や基準の厳しさが影響しており周知に努める。自治会とNPOは性質が異なるため他の法人化制度の活用を支援する
3. 学校体育館エアコンの受益者負担
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- エアコン使用料だけでなく、体育館で実際にかかる電気代なども使った人に負担してもらうべきではないか
- 市の答え
- 設備の老朽化対応なども踏まえ、適切な受益者負担の在り方を検討する
4. 災害時の生活用水(井戸)確保
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 井戸の水量調査後の対応、自治会が井戸を設置する際の補助、避難所への市による井戸設置を進めてほしい
- 市の答え
- 調査結果を踏まえ生活用水が不足する地区で新たな井戸登録を求めるなど検討する。自治会補助や市設置も今後検討・調査研究する
5. 市制70周年記念事業と交通対策
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 過去最多の来場者となった桜まつりの混雑対策、10月の音楽フェスの状況と当日の交通渋滞対策を聞く
- 市の答え
- 来年度に向け混雑対策を検討する。フェスは主催者と共に臨時交通手段の検討や関係者協議を進める
6. 市長公式SNSの開設
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 既存の各種SNSがある中で市長公式Xを立ち上げた理由と使い分けを聞く
- 市の答え
- 拡散力・即時性の高いXで市長自ら市の魅力を幅広く発信し、シビックプライド向上につなげる
7. 見守り活動とホームドア設置
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- ながら見守り活動のきっかけと登録者数、職員への登録促進、小田急線のホームドア未設置駅への対応を聞く
- 市の答え
- 担い手不足を背景に開始し51名が登録。職員への呼びかけを続ける。相模大野駅は本年度設置、小田急相模原駅は令和14年度までに設置予定
8. 重要土地等調査法の区域指定
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 相模総合補給廠等周辺の注視区域・特別注視区域指定について市民・事業者への周知と、相模原駅北口返還地のまちづくりへの影響を聞く
- 市の答え
- ホームページや広報、リーフレットで周知している。返還地は財務省がこれまでどおり売却可能と示したため特段の影響はないと認識
9. 人口減少対策と子育て施策
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 人口戦略会議の分析を踏まえ、本市の人口動態をどう捉えるか、都心向けシティプロモーションや子育て施策の強化を求める
- 市の答え
- 転入超過は全国11位だが自然減が続いている。都心でのPRや子育て世代応援条例の制定など独自施策を推進する
10. SDGsのさらなる推進
環境前向きな答弁- 議員の質問
- これまでのSDGs施策の評価と、連携推進・ツーリズム補助金事業の内容や周知について聞く
- 市の答え
- 認知度向上や連携強化につながったと評価。プラごみの再商品化やワイナリー見学ツアーに補助を行い、今後も周知を進める
11. 資源循環とごみ収集の見直し
環境検討・研究する- 議員の質問
- 南清掃工場での金属回収による収入の使い道や今後の展開、ごみの戸別収集・有料化の検討方向性を聞く
- 市の答え
- 収入は工場の点検整備費用に活用し他の金属も調査研究する。戸別収集・有料化は経費増やコスト面の課題もあり審議会で議論を進める
12. 地域の移動支援
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- コミュニティバスの利用状況、相模台地区の乗合タクシー実証運行の状況、中山間地域でのライドシェア導入を求める
- 市の答え
- バスは1便10人前後で推移。乗合タクシーは開始1週間で4便利用。ライドシェアはタクシー業界と連携して移動手段確保に努める
13. 都市計画道路の整備と見直し
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 南区に集中する未整備の都市計画道路(26.1km)の状況と、長期間進まない路線は関係自治体と調整して廃止を検討すべきではないか
- 市の答え
- 南区は優先整備の要件を満たさない路線が多い。令和8年度の計画見直しで再評価を行う
14. 職員のラスパイレス指数
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 政令市最下位となったラスパイレス指数の原因と、指数100を目指す取組を求める
- 市の答え
- 管理職減少や30歳以上採用の増加が主因。人事管理や給与制度の適切な運用に取り組む
15. 中学校部活動の地域移行
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 合同方式・拠点校方式の現状と、本格実施の令和8年度までの2年間でどう準備を進めるか聞く
- 市の答え
- 合同方式13部活、拠点校方式9部活が実施中。審議会で体制や費用負担を審議しつつ実証事業で課題を抽出する
16. 教員の確保と働き方改革
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 教職調整額引き上げを踏まえたさらなる時間外勤務削減策と、離職者の実態・人材流出防止策を聞く
- 市の答え
- 学校給食費公会計化やスクールサポートスタッフ配置などで負担軽減を進める。離職者は3年以内18人、うち他自治体再就職3人で、働き方改革と職場環境づくりに取り組む
質問の評価
3.6良い質問5点満点(5つの基準の平均)
来場者数や他都市の人口分析データ、ラスパイレス指数など具体的根拠を示し、クラウドファンディング型ふるさと納税や都市計画道路の廃止提案など代替案も多く、建設的だった。一方で答弁の多くは「検討・研究」にとどまり、部活動指導者の報酬確保など財源を示さない支出要望も見られた。
良かった点
- 来場者53万人やラスパイレス指数98.3、他都市の人口戦略データなど具体的な数字を根拠に質問を組み立てている
- 都市計画道路の廃止提案やライドシェア導入、クラウドファンディング型ふるさと納税など、単なる批判でなく代替案を示している
- 防災・人口減少・教育・環境など市民生活や市の将来に関わる幅広いテーマを扱っている
改善できる点
- 部活動の地域移行で指導者への報酬確保のための予算化を要望しているが、財源については触れていない
- 自治会のNPO法人化や子育て施策の拡充を求める項目で、財源確保策への言及が乏しい
- 項目数が非常に多く、一つ一つの論点についての深掘りがやや浅くなっている
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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