一般質問2023年12月18日令和5年 12月定例会議
森林・交通・中山間地域とメディア活用財源確保
佐藤 尚史 議員(自由民主党相模原市議団)
環境経済・産業まちづくり・交通農林・中山間地域防災・安全行財政・市役所改革
まとめ
議員は森林整備の新しい財源づくり、中山間地域の交通や熊対策、映画・ドラマの撮影を使った観光振興と市有財産の使用料見直しについて質問しました。市は、森林のCO2吸収量を売る仕組みづくりや乗合タクシーの実証実験拡大、撮影使用料の見直しなどを「検討する」と答えました。
質問と答え
1. Jクレジットで森林整備の財源確保
環境前向きな答弁- 議員の質問
- 森林整備で出るCO2吸収量を企業に売って新しい財源にする制度(Jクレジット)の取組状況と、今後の課題をどう生かすか聞いた。
- 市の答え
- 国への登録申請を終え、来年度中に初めてのクレジットが認証される見込み。手続きの複雑さや売却先の確保が課題なので、他の地域にも活用を広げたい。
2. 林業のデジタル化(DX)
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- 民間企業と結んだ林業DX連携協定の目的と、具体的にどう林業が良くなるのか聞いた。
- 市の答え
- 森林や木材の情報をリアルタイムで共有できる仕組みを作り、必要な木を必要な時に確保できるようにする。所有者と買い手が直接取引できる新しい流通の形を目指す。
3. 中山間地域の乗合タクシー
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 乗合タクシーの利用状況や課題、自宅前まで送る実証実験の内容、今後の拡大予定を聞いた。
- 市の答え
- 利用者は回復傾向。来年2〜3月に内郷地区で自宅送迎の実験を行い、来年10月からは吉野・与瀬地区も加えて実験を広げ、本格運行を目指す。
4. タクシードライバー確保とライドシェア
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 個人タクシー経験者を活用したドライバー確保策と、ライドシェア導入への市長の考えを聞いた。
- 市の答え
- タクシー協会と連携し就職セミナーを準備している。ライドシェアは安全確保に課題があり、国や県の動きを見ながら慎重に検討する。
5. 旧青根中学校と地域施設の活用
農林・中山間地域前向きな答弁- 議員の質問
- 旧青根中学校を使った宿泊・体験事業の対象者や見込み人数、周辺施設との連携、地域への効果を聞いた。
- 市の答え
- 幅広い年齢層を対象に年間延べ2000人の宿泊を見込む。いやしの湯やキャンプ場とも連携し、地域の活性化や移住促進につなげたい。
6. ツキノワグマとの共生・出没対応
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- 熊と人のすみ分けの考え方や、人里に出た熊への対応、放獣先確保の課題を聞いた。
- 市の答え
- 山の実を増やして熊を呼び寄せない環境づくりを進める。緊急の場合は放獣先の調整が難しいため、県にも広域的な放獣先確保を求めていく。
7. 映画・ドラマ撮影の誘致と経済効果
経済・産業検討・研究する- 議員の質問
- 撮影誘致(フィルムコミッション)の実績や経済効果の把握状況、条例化の検討状況を聞いた。
- 市の答え
- 昨年度87件、今年度9月末で37件の撮影があった。消費額は観光協会が算出している。条例の必要性を含め、どんな制度が適切か検討中。
8. 市有財産の使用料見直しと貸付手続き簡素化
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 撮影などの営利目的利用について、民間施設並みの使用料や、他市のような定額制にして手続きを簡素化できないか聞いた。
- 市の答え
- 歳入確保の効果が見込まれるため、使用料の見直しや貸付手続きの簡素化を他市の例を参考に検討していく。
質問の評価
3.8良い質問5点満点(5つの基準の平均)
森林整備や撮影実績の数字、川崎市の事例を示すなど具体性があり、市有財産の使用料見直しなど歳入確保を意識した建設的な提案が多い点は評価できる。一方で答弁の多くが「検討する」止まりで、具体的な約束に至った項目は交通分野などに限られる。
良かった点
- 市有財産の使用料見直しや貸付手続きの定額化など、歳入確保につながる具体的な提案を複数示している
- 撮影実績件数やJクレジットの仕組みなど、数字や制度の根拠を示しながら質問している
- 中山間地域の交通について実証実験の結果を踏まえた次の展開まで確認しており、継続的な政策検証につながっている
改善できる点
- 旧青根中学校事業や熊の放獣先確保の要望では、必要な費用や財源についての言及がなく、コスト面の検討が不足している
- フィルムコミッション条例の制定を強く要望しているが、制定にかかる費用や体制整備の負担については触れていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え4.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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