一般質問2026年3月18日令和8年 3月定例会議
リニア駅周辺の地下活用と福祉施策を問う
南波 秀樹 議員(公明党相模原市議団)
まちづくり・交通医療・福祉子育て・教育
まとめ
南波議員は、リニア神奈川県駅の工事で生まれる広い地下空間を地下バスターミナルなどに活用することや、交差点の立体化、カーシェアリングの普及、高齢者・障害者への支援拡充、障害児の通学支援の拡大などを質問した。市は地下空間の活用やモビリティーハブについては検討を進めるとしたが、交差点の立体化は行わないと明言し、多くの項目で「検討・研究する」にとどまる答弁だった。
質問と答え
1. 地下空間の活用
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- リニア工事で生まれる1.3ヘクタールの地下空間が埋め戻される前に、地下バスターミナルなどに活用すべきと提案した。
- 市の答え
- 地下空間の活用は検討を進めているが、JR東海とは地上への通路部分のみ協議中で、バスターミナルについては協議していない。
2. 交差点の立体化
まちづくり・交通否定的な答弁- 議員の質問
- リニア開業後の交通増加を見据え、既にある地下約16メートルの空間を使った立体交差化を提案した。
- 市の答え
- 将来交通量でも平面交差で円滑に処理できると確認したため、立体交差化や地下空間の転用は考えていない。
3. にぎわい空間の整備
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- リニア駅改札から地上をつなぐ通路やにぎわい空間が地下か地上デッキかなど、構造や設計方針を質問した。
- 市の答え
- 地下1階の改札から地上・2階レベルを中心とした動線を整備し、民間事業者とも連携してにぎわいづくりを検討する。
4. カーシェア等の導入
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 住民主体のカーシェアリングの導入や、橋本駅などをモビリティーハブとした複数交通手段の組み合わせの実証事業を提案した。
- 市の答え
- 既に駐車場などでカーシェアを実施していると説明し、モビリティーハブは計画に新たに位置づけたため設置を検討する。
5. ICTでフレイル予防
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- Wi-Fiセンサーや電力データのAI分析を使った高齢者の見守り・フレイル予防の導入を他市の例を挙げて提案した。
- 市の答え
- 効果は期待できるが判定精度に課題があるとし、他自治体や国の実証事業の状況を情報収集していく。
6. 高齢者の終活支援
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 横浜市の例を挙げ、身寄りのない高齢者の医療・葬儀情報などを事前登録する終活登録事業の導入を求めた。
- 市の答え
- 現在は見守りエンディングサポート事業を実施しているとし、終活登録の在り方や課題を検討していく。
7. 親亡き後の支援
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 障害のある子を持つ家族の不安を踏まえ、専門の相談窓口の設置やグループホームなど受入れ拡充、受入れ施設への支援を求めた。
- 市の答え
- 専用窓口の設置は検討していないが既存窓口でニーズ把握に努め、グループホームは増加傾向で体制強化に取り組む。
8. 障害児の通学支援
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 通学支援モデル事業の対象拡大(療育手帳B1・B2等)や単価加算、医療的ケア児・重症心身障害児への支援充実を求めた。
- 市の答え
- モデル事業の検証を進めながら対象範囲や事業者確保を検討するが、医療的ケア児は看護職員確保が難しく対象外としている。
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
地下空間の寸法や1.3ヘクタールという面積、全国調査の数値、他都市の具体事例を多く示し説得力がある一方、地下バスターミナルや通学支援拡大、ICT導入など費用を伴う提案の財源や費用対効果への言及がほとんどなく、答弁も大半が検討・研究止まりだった。
良かった点
- 八重洲バスターミナルの視察や現場の寸法、他都市の制度(石巻市・豊田市・小田原市・横浜市・仙台市)を具体的に示し、根拠のある提案をしている
- リニアまちづくりから高齢者・障害者福祉、教育まで市民生活に直結する幅広いテーマを取り上げている
- 他都市の先行事例を参考にした具体的な制度モデル(終活登録、親なきあと相談事業など)を提示している
改善できる点
- 地下バスターミナル整備、ICT見守り機器の導入、終活登録事業、通学支援の単価加算など、いずれも新たな費用が発生する提案だが、財源や既存事業の見直しについてほとんど触れていない
- 代替案や新制度の提案はあるが、優先順位やコストと効果の比較についての具体的な検討が示されていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果2.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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