代表質問2024年2月21日令和6年 3月定例会議
防災・福祉・予算など幅広く問う代表質問
西家 克己 議員(公明党相模原市議団)
防災・安全行財政・市役所改革医療・福祉人権・市民活動子育て・教育経済・産業まちづくり・交通環境
まとめ
公明党の西家議員が、能登半島地震を受けた防災対策や過去最大となった来年度予算、重度障害者の手当廃止、人権条例、介護・国保料の値上げ、学校の設備整備、ヘルメット補助など非常に幅広いテーマについて市の考え方をただした。市は多くの項目で「検討する」という答弁にとどまったが、ヘルメット購入補助や障害者の在宅療養支援など一部は新たな取り組みを約束した。
質問と答え
1. 能登半島地震の支援と防災予算
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 能登半島地震への本市の支援状況と、これを踏まえた来年度の防災対策・予算の考え方を問うた
- 市の答え
- 消防職員など延べ290人を派遣し、防災関連事業に約2億900万円を計上して対策を強化すると答えた
2. 令和6年度予算と市税増収
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 過去最大となった来年度予算の編成方針、64億円の歳出超過の解消方法、市税増収の要因を問うた
- 市の答え
- 重点テーマに予算を配分し、財政調整基金活用等の歳入増27億円と事業精査による歳出減37億円で収支を均衡させたと説明した
3. 重度障害者等福祉手当の廃止
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 手当を廃止し基盤整備へ転換する理由や、当事者の生活実態、精神障害者の交通割引格差を踏まえた検討経過、基盤整備の具体的な時系列を問うた
- 市の答え
- 財政影響や他市比較から廃止を判断し、令和6年度から相談支援や就労支援などの基盤整備を先行実施すると説明した
4. 人権尊重のまちづくり条例
人権・市民活動現状の説明のみ- 議員の質問
- 障害者への差別的言動を禁止措置の対象外とした理由や、人権委員会の独立性・委員選任、立法事実の根拠を問うた
- 市の答え
- ネット上の書き込み等の立法事実がある場合を対象とし、人権委員会は答申を尊重し機能を十分果たせると説明した
5. 介護・国保料の値上げ
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 介護保険料・国保税の値上がりが続く中、制度の今後の在り方と加入者への周知方法を問うた
- 市の答え
- 国に財源割合の引き上げを要望し続けるとし、国保税の値上げはホームページや同封のしおりで周知すると答えた
6. 災害時のトイレ・給水・液体ミルク
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- マンホールトイレの水洗化、トイレカーや給水車の導入、液体ミルクの備蓄拡充を求めた
- 市の答え
- いずれも費用や管理上の課題があるとし、応援協定での調達や必要性の検討にとどめる考えを示した
7. 防災士育成・全世代防災教育
防災・安全否定的な答弁- 議員の質問
- 他市の例を挙げ、防災士資格取得の補助や環境整備、全世代型防災教育の推進を求めた
- 市の答え
- 資格取得の助成は現在検討しておらず、防災マイスターの活動拡充などで意識醸成を図ると答えた
8. AYA世代がん患者の在宅療養支援
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 若年がん患者が使える在宅療養の経済的支援制度の詳細を問うた
- 市の答え
- 介護サービスや福祉用具費用の9割を月5万4千円を上限に助成する新制度を始めると説明した
9. 5歳児健康診査の実施
子育て・教育否定的な答弁- 議員の質問
- 発達の課題を早期に見つけるため、全ての5歳児への健康診査の実施を求めた
- 市の答え
- 専門医の確保などが課題であり、既存手法での全員実施は難しいとした
10. 子供の体力低下と画面視聴時間
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 全国調査で体力がコロナ前に戻らず、画面を見る時間も全国より長い実態を踏まえた対策を問うた
- 市の答え
- 敏捷性や持久力に課題があるとし、授業の工夫や保護者との情報共有で生活習慣改善を図ると答えた
11. 総合就職支援センターの土曜休所
経済・産業現状の説明のみ- 議員の質問
- ハローワーク連携のため土曜休所となり、働きながら転職活動する若者が利用しづらくなった問題を問うた
- 市の答え
- ハローワークとの連携や土曜利用の少なさが理由とし、平日相談員の拡充やオンライン相談で対応すると説明した
12. 学校のバリアフリー化・空調整備
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 屋内運動場のトイレや空調の整備状況、小山中学校のエレベーター未設置の改善を問うた
- 市の答え
- 空調は令和7年度までに主要施設へ整備、トイレ整備率は3割程度、エレベーターは改修工事に合わせ検討するとした
13. 自転車用ヘルメット購入費助成
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 着用率が低い状況を踏まえ、ヘルメット購入費の補助や周知方法の充実を求めた
- 市の答え
- 補助額・数量を充実させた事業を実施し、プレゼント企画やチラシ配布で周知を進めると答えた
14. 広域交流拠点まちづくりとロープウエー
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 橋本・相模原駅周辺のまちづくりの方向性と、新たな交通手段としての都市型ロープウエー導入の可能性を問うた
- 市の答え
- 橋本はロボット産業特区、相模原駅北口は脱炭素を軸に進めるとし、ロープウエーは他市の動向を注視すると答えた
15. 次期一般廃棄物最終処分場
環境検討・研究する- 議員の質問
- 候補地選定の進捗や住民との対話状況、現処分場の延命化策を問うた
- 市の答え
- 説明会を重ね、今後は先行地区を定め現地調査を行うとし、ごみ減量や焼却残渣の資源化実証で延命化を図ると答えた
質問の評価
3.6良い質問5点満点(5つの基準の平均)
転入超過数や他都市事例など具体的根拠を多数示し建設的提案も多いが、ヘルメット補助や防災士補助、各種備蓄拡充など財源に触れず支出増を求める項目が目立つ。答弁も「検討する」止まりが多く、成果は限定的だった。
良かった点
- 転入超過数の年代別内訳や、浜松市・松山市・広島市など他都市の具体的な取り組み事例を示しながら質問を組み立てている
- 重度障害者等福祉手当の廃止について、当事者の就労状況や収入状況など多角的なデータを基に、廃止後の基盤整備の時系列的な説明を求めている
- トイレカー導入について『まず1台から』という現実的な代替案を示すなど、単なる要望に終わらない工夫が見られる
改善できる点
- 自転車用ヘルメット購入費補助や防災士資格取得補助、トイレカー・給水車の導入、液体ミルク備蓄拡充など、財源を示さずに支出拡大を求める項目が複数あり、費用対効果への言及が不足している
- 多くの項目で『検討する』『研究する』という答弁にとどまっており、具体的な実施時期や予算規模まで引き出せていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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