一般質問2024年9月26日令和6年 9月定例会議
防災・交通・教育の負担軽減を幅広く問う一般質問
大槻 和弘 議員(自由民主党相模原市議団)
防災・安全まちづくり・交通子育て・教育
まとめ
大槻議員は、防災対策(女性の視点、避難所運営、電力・水の確保など)、南区の乗合タクシー実証実験、学校の空調設備更新や保護者負担軽減、重いランドセル対策について質問した。市は多くの項目で数字を示しつつも、「検討する」「注視する」といった答弁が中心で、具体的な実行の約束は一部にとどまった。
質問と答え
1. 防災対策への女性視点の反映
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 女性ならではの視点を防災対策にどう生かし、女性職員が活躍できる環境をどう作るか質問した。
- 市の答え
- 段ボールベッド導入や女性防災士による研修を実施。危機管理局の女性職員は7名(25%)で全国平均を上回り、専用仮眠室整備などを進めている。
2. 避難所運営の課題と改善
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 災害のたびに課題が出る避難所運営について、現状の評価と今後の改善策を尋ねた。
- 市の答え
- 訓練に参加していない人がルールを理解せず混乱が生じる恐れがあり、防災対策スーパーバイザー制度の導入などで普及啓発に取り組むと答えた。
3. 避難所運営のICT化
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- マイナンバーカードを使った避難者受付の実証実験の評価と、市での導入について尋ねた。
- 市の答え
- 手続時間が約9割減るなど効果が高く評価しているが、導入は県のシステム整備の動向を見ながら判断するとした。
4. 避難所の生活用水確保
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 避難所の生活用水の確保状況と、学校プールの防災上の必要性、災害用井戸の設置について尋ねた。
- 市の答え
- 市全体では5日分を確保しているが地区によって不足があり、プールは重要なため個別に検討する。井戸は今後の調査結果を踏まえて検討する。
5. 災害時の電力確保
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 避難所の電力確保の対策と、太陽光発電設備導入の効果について尋ねた。
- 市の答え
- 非常用発電は12時間以上稼働。太陽光発電は1世帯分相当(約10kWh)を蓄電池で供給でき、既存設備を補う効果があるとした。
6. 避難所のキーボックス設置
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 避難所の鍵をすぐ開けられるようにするキーボックスの設置について進捗を尋ねた。
- 市の答え
- 今年度中にモデル的に3か所設置する予定と答えた。
7. 自主防災訓練の体制整備
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 福祉部門の訓練受付や大規模訓練への対応、資機材の充実、水利使用料の扱いについて改善を求めた。
- 市の答え
- 福祉部門窓口の一元化は難しいが手続簡素化に努める。大規模訓練は早めの計画提出を呼びかけ、資機材はおおむね足りているとした。
8. 南区乗合タクシーの実証実験
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- コミュニティバス要望のあった南区での乗合タクシー実証実験について、概要や結果、今後の対応を尋ねた。
- 市の答え
- 稼働率21.2%と低調だった。予約方法や運行時間の見直しを行い、改めて実証実験を検討すると答えた。
9. 教室空調設備の更新
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 13年を超えた老朽空調設備(20校527台)の更新方法について、リース契約やPFI活用、国の補助の見解を尋ねた。
- 市の答え
- 直営だと更新に5年、PFIも検討から工事まで数年かかる。リースは国庫補助対象にならないとの回答を受け、実現は難しいとした。
10. 保護者負担の軽減(学校指定品・備品化)
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 学校指定品の根拠や市販品使用の可否、彫刻刀など個別購入品を備品化できないか尋ねた。
- 市の答え
- 指定品でも同デザインなら市販品可だが選択肢が少ないのが課題。備品化は負担軽減になる一方、保管場所の確保などが課題とした。
11. 借り上げバスの現状と対応
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 運転手不足でバス確保が難しくなる中、現状の利用状況と、バスに頼らない事業への転換について尋ねた。
- 市の答え
- 昨年度1165台を利用し契約金額は約30%上昇。実施時期の変更や徒歩・公共交通の活用など見直しを進め、教員アンケートも検討すると答えた。
12. 重いランドセル・軽量ランドセル支給
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 携行品重量調査の結果や軽量化の取り組み、希望者への軽量ランドセル支給の検討を求めた。
- 市の答え
- 97人を対象に調査し小学生平均4.1kg、中学生5.2kg。荷物の分散などを進めているが、ランドセル支給については入学準備金支給の説明にとどまった。
質問の評価
3.8良い質問5点満点(5つの基準の平均)
89
良かった点
- 女性職員の配置率(25%)や太陽光発電の発電量(約10kWh)、乗合タクシーの稼働率(21.2%)など、具体的な数字を根拠に質問を組み立てている
- キーボックスや災害用井戸の設置、学用品の備品化、PFI・リース方式の活用など、現状批判に終わらず代わりの方法を複数提案している
- 防災、教育、地域交通など市民の暮らしに直結する幅広いテーマを取り上げ、再質問でも具体的な進捗を確認している
改善できる点
- 空調設備の一斉更新について「財政調整基金289億円を使ってでも一般財源を投入してほしい」と要望しており、どの事業を見直して財源を確保するかを示さずに支出拡大を求めている
- 軽量ランドセルの支給についても、財源の考え方を示さずに導入検討を求めている
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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