一般質問2025年9月25日令和7年 9月定例会議
映像ロケ誘致と中山間地の交通・救急体制を問う
佐藤 尚史 議員(自由民主党相模原市議団)
経済・産業行財政・市役所改革まちづくり・交通子育て・教育人権・市民活動防災・安全
まとめ
映画やドラマのロケ誘致を市の収入や地域活性化につなげる方法、バス路線廃止後の中山間地域(藤野など)の交通手段、自治会集会所の補助金、マイナンバーを使った救急や軽い救急車の導入について質問した。市は、撮影件数や使用料収入が増えていること、乗合タクシーの予約方法を増やすこと、マイナ救急の実証実験に参加すること、軽い救急車の導入を検討することなどを答えた。
質問と答え
1. ロケ撮影使用料の定額制効果
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- 市の施設を撮影に使う際の料金を定額にした条例改正の効果と事業者の反応を尋ねた
- 市の答え
- 撮影件数は13件から18件、使用料収入は約50万円から約160万円に増加し、手続簡略化も好評と答えた
2. 映像制作会社との連携強化
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- ロケ誘致のために映像制作会社との関係づくりをどう進めるか尋ねた
- 市の答え
- 迅速丁寧な対応や情報発信を続け、市内に事業所を構える制作会社も出るなど関係構築が進んでいると答えた
3. 大規模ロケ誘致への補助金
経済・産業検討・研究する- 議員の質問
- 宿泊費や食費などへの補助金を出す他自治体の例を挙げ、大規模ロケ誘致への補助制度導入を提案した
- 市の答え
- 経済効果が大きく積極的に誘致すべきとしつつ、先進自治体の実績や制作会社の意向を把握している段階と答えた
4. ロケ立会い業務の民間委託
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- ロケハンや当日立会いで職員の負担が大きいため、民間委託を提案した
- 市の答え
- 休館日の立会いは鍵の管理等の課題があり全面委託は難しいが、稼働日のロケハンは委託が有効と答えた
5. 乗合タクシーの予約方法改善
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 毎日の予約が負担になる通勤通学者のため、乗合タクシーの利便性向上を求めた
- 市の答え
- ウェブ予約を追加し、一部路線では予約不要の定時定路線運行を10月から導入すると答えた
6. 乗合タクシーの運転士確保
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- バス廃止の原因である運転士不足が乗合タクシーでも続くのではと懸念し、ライドシェアなど地域人材の活用を提案した
- 市の答え
- 複数事業者での運行や関係機関との連携で確保に努めるとしつつ、地域人材の活用は実証運行の結果を踏まえ検討すると答えた
7. 観光客の移動手段確保
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 定員8人の乗合タクシーでは登山や温泉に訪れる観光客を運びきれないとして対応を尋ねた
- 市の答え
- 陣馬山方面は関係機関と協議中、やまなみ温泉方面は乗合タクシーを2系統運行して対応すると答えた
8. 児童・高校生・大学生の通学対応
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- バス廃止後のスクールバスの増便や、高校生・大学生の通学手段の確保を尋ねた
- 市の答え
- スクールバスのルートや台数を見直し中で、定時定路線運行や通学定期券の導入も検討していると答えた
9. 自治会集会所の補助制度見直し
人権・市民活動検討・研究する- 議員の質問
- 物価高騰を踏まえた補助単価の見直しと、建て替え時の解体費用も補助対象にするよう求めた
- 市の答え
- 自治会活動の継続は重要だとして、自治会連合会の意見を聞きながら支援策を検討すると答えた
10. マイナンバーを使った救急業務
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- マイナ救急の具体的な仕組みと効果、全救急車の参加状況、カード普及の周知を尋ねた
- 市の答え
- 診療情報や薬剤情報を閲覧でき搬送先選定に役立つとし、日勤隊を除く19隊が実証事業に参加、周知も進めると答えた
11. 中山間地域への軽救急車導入
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 道が狭く通常の救急車が入れない約100か所への対応として軽救急車の導入を提案した
- 市の答え
- 市長が軽救急車の導入を検討すると明言し、積載資機材や人員配置など運用面の課題を整理していくと答えた
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
撮影件数や収入増加など具体的数値を引き出し、民間委託やライドシェアなど複数の代替案を示した点は評価できる。一方、自治会集会所の補助拡充や大規模ロケ補助金では財源への言及がなく、答弁も「検討する」段階にとどまる項目が多い。
良かった点
- 条例改正の効果を撮影件数・収入の実数(13件→18件、約50万円→約160万円)で確認させた
- 民間委託やライドシェア、三者協定など現状打破のための具体的な代替案を複数提示した
- 交通・救急・自治会といった市民生活に直結するテーマを幅広く取り上げた
改善できる点
- 自治会集会所の補助単価見直しや解体費用の補助対象化を求めたが、財源をどこから確保するかには触れていない
- 大規模ロケ誘致への補助金制度を提案したが、費用対効果や財源の試算は示されていない
- 多くの項目で答弁が「検討してまいります」にとどまり、実施時期や予算規模まで踏み込めていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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