代表質問2026年6月9日令和8年 6月定例会議
3つの無償化とまちの将来戦略を問う代表質問
鈴木 晃地 議員(日本維新の会相模原市議団)
子育て・教育文化・スポーツ環境まちづくり・交通経済・産業行財政・市役所改革医療・福祉
まとめ
日本維新の会相模原市議団の鈴木晃地議員が、出産・保育・学校給食の無償化、スポーツ団体の施設無料化、リニア新幹線を見据えたまちづくり、企業誘致、入札の公正性、学校再編など幅広いテーマで市の方針をただした代表質問です。市は、保育と給食を全て無償化すると年間約30億円かかるなど費用の見積もりを示しつつ、多くの項目で「国の動向を注視する」「検討する」との答弁にとどまりました。
質問と答え
1. 子育て・教育予算の増額
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 行財政改革プラン終了後、子育てや教育、将来への投資予算をどれだけ増やしたか、市の一般財源での増加額を尋ねた
- 市の答え
- 子育て関連予算は31億円増(うち一般財源13億円)、教育関連予算は82億円増(うち一般財源17億円)、投資的経費は144億円増えたと説明した
2. 出産・保育・給食の無償化
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 出産費用(帝王切開等)、保育費用、中学校給食費の完全無償化を求め、それぞれの財政影響額を尋ねた
- 市の答え
- 保育料と給食費を全て無償化すると年間約30億円、中学校給食無償化には約12億円が必要と回答。出産費用は国の動向を注視するとした
3. スポーツ団体の施設無料化
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 子供のスポーツ団体による施設利用も個人利用と同様に無料化すべきで、4年以上議論が続く対応の遅さを指摘し早期実現を求めた
- 市の答え
- 先行自治体を視察し、運用方法や財政への影響を引き続き検討していくと回答した
4. 家庭ごみの戸別収集
環境現状の説明のみ- 議員の質問
- ごみ減量化に向けた戸別収集の検討について、審議会の答申時期を確認した
- 市の答え
- 本年度上半期を予定していたが、6月・7月の審議を踏まえ9月頃に答申を得たいと説明した
5. 公共施設のLED化
環境前向きな答弁- 議員の質問
- 電気料金削減効果が大きいLED化について、残る未着手施設の完了時期を早めるよう求めた
- 市の答え
- 2030年度までの完了目標の中、未着手施設は72まで減少しており、可能な限り早期の完了を目指すと回答した
6. リニア駅周辺の独自戦略
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 他都市に負けない橋本駅周辺の独自の都市戦略について、具体的なビジョンを示すよう求めた
- 市の答え
- 立地特性を生かした交流拠点の形成を図るという説明にとどまり、独自色のある具体策は示されなかった
7. 相模線の複線化
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 全線複線化が難しい中、行き違い施設整備など段階的な部分複線化についてJRからの回答状況を尋ねた
- 市の答え
- JR東日本からは、利用動向等を踏まえて長期的に検討するとの回答を得ているにとどまる
8. 企業誘致とトップセールス
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- 市長自らのトップセールスの姿勢、重点業種、誘致企業と地域の連携策、STEP50の誘致実績・税収効果を尋ねた
- 市の答え
- ロボット・航空宇宙を重点産業とし、トップセールスを継続。STEP50は延べ182件認定、税収約112億円が奨励金108億円を上回ったと回答した
9. 都市計画道路の整備
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 長年未着手の翠ヶ丘線・相模大野線について、用地確保の進捗と今後の方針を尋ねた
- 市の答え
- 翠ヶ丘線は用地取得がゼロで約100件必要。相模大野線は大和市と調整しつつ残り30件の用地確保に取り組むと回答した
10. 入札の公正性と同族企業制限
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 実質同一の複数企業(同族企業)が同時に入札に参加することへの制限を設けるべきと提案した
- 市の答え
- 現時点で制限はないが、他自治体の事例を参考に実効性のある制限方法を研究していくと回答した
11. 福祉基盤整備の進捗
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 重度障害者等福祉手当などの個別給付から福祉基盤整備への転換の進捗と予算額を尋ねた
- 市の答え
- 令和8年度は72事業、約8億6700万円を実施すると説明した
12. 学校再編の選定理由
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 湘南小学校の再編先をより近い広陵小学校ではなく広田小学校にした理由と、学校規模検討協議会の設置時期の決め方を尋ねた
- 市の答え
- 進学先中学校の違いや規模の面から広田小学校を選定したと説明。協議会は体制が整った地域から順次設置していると回答した
質問の評価
4.0とても良い質問5点満点(5つの基準の平均)
具体的な数字や他都市比較(STEP50税収効果、同族企業制限の他市調査など)を多数示し根拠は豊富だった。一方で給食無償化拡大やスポーツ施設無料化の要望では財源の明示がなく、答弁も多くが「検討・研究する」「国の動向を注視する」に留まった。
良かった点
- 出産・保育・給食の無償化やSTEP50の成果、同族企業制限の他自治体調査(68自治体中24)など、数字や他都市事例を根拠に質問している
- リニア駅周辺のまちづくりでは橋本・相模原・津久井それぞれに独自色を持たせる具体案、同族企業制限では書面通知や誓約書化という実行可能な方法を提案している
- 子育て・教育・防災・経済・福祉・行財政など市民生活に直結する幅広いテーマを一度に取り上げている
改善できる点
- 学校給食費の無償化の範囲拡大やスポーツ団体の施設使用料無料化の早期実現を求める際、必要な財源やどの事業を見直して捻出するかを示していない
- 答弁の多くが「検討する」「研究する」「国の動向を注視する」にとどまり、具体的な実施時期や予算の約束を引き出せた項目は少ない
- 具体性・根拠5.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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