代表質問2023年9月5日令和5年 9月定例会議
決算・行財政改革からまちづくりまで問う代表質問
野元 好美 議員(颯爽の会)
行財政・市役所改革まちづくり・交通防災・安全
まとめ
颯爽の会の野元議員が、令和4年度決算の大幅黒字の要因や行財政構造改革プランの財源の裏付け、職員の長時間労働、窓口業務の民間委託、橋本駅周辺まちづくりの進め方、子どもの水難事故の再発防止などを幅広く質問した。市は多くの点で「検討する」「適切に対応する」と答えたが、財源の具体的な裏付けなど一部は明確な答えを示さなかった。
質問と答え
1. 決算の黒字要因
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 159億円の実質収支の黒字が一時的なものか継続するものか、歳入歳出を分析するよう求めた。
- 市の答え
- 市税の増収とコロナ対策事業の精算待ちが主な要因であり、一時的なものと捉えていると説明した。
2. 新規事業の検証と透明化
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 新規事業の原則ルールに基づく件数や評価方法を問い、明石市の『1枚で分かる予算事業シート』のような透明化の仕組みの導入を提案した。
- 市の答え
- 原則ルールに基づく事業は9件で3年を目途に検証する、明石市の取組は参考にしたいと答えた。
3. 新規施策の財源の裏付け
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 小児医療費助成拡大(年4億円)と中学校給食全員喫食(運営費年12億円)について、財源をどう確保するのか具体的な裏付けを示すよう求めた。
- 市の答え
- 行財政構造改革プラン第2期の歳出削減・歳入確保策で財源を確保していくと述べたが、具体的な財源は示さなかった。
4. 職員の欠員・長時間労働
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 社会福祉職など専門職で20人規模の欠員や月70〜90時間の時間外勤務の実態を示し、職員定数の見直しとゆとりある組織運営を求めた。
- 市の答え
- 各所属とのヒアリングで負担の平準化を図るとし、職員定数は新たな課題への増員と事業見直しによる減員で適正に確保できていると答えた。
5. DX推進体制の強化
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- ICT総合戦略の進捗や、AI活用・都市OS導入など戦略的なDX推進体制の強化を求めた。
- 市の答え
- 効果的な組織や体制の在り方を検討する、先進事例を参考に有効性・実現性を検討していくと答えた。
6. 国民健康保険等窓口業務の委託
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 議会への事前説明がなかったことを指摘し、委託の妥当性や外部評価委員会による検証・公表の仕組み(足立区の例)の導入を求めた。
- 市の答え
- 既存事業の拡充として部会は開かなかったと説明し、外部評価委員会での検証は他都市事例を参考に検討するとした。
7. 橋本駅周辺まちづくりと大規模事業評価
まちづくり・交通否定的な答弁- 議員の質問
- 大規模事業評価制度が時代の変化に対応しているか、大西大通り線の交通量算定が古いデータに基づくことを指摘し、見直しを求めた。
- 市の答え
- 制度は適切に運用していると認識しており、都市計画手続を経て決定したプロセスも適切だったとの見解を示した。
8. 子どもの水難事故の再発防止
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 小学生が溺死した事故を受け、危険箇所への看板設置、命を守る授業の充実、ライフジャケットの貸出制度の検討を求めた。
- 市の答え
- 事故後に危険な箇所へ看板を新設したこと、ライフジャケットの貸出しをキャンプ場の安全対策の一例として案内することを検討すると答えた。
質問の評価
4.0とても良い質問5点満点(5つの基準の平均)
多くの数字や他市事例を示し根拠を伴う質問だったが、答弁の多くは「検討・研究」止まりだった。財源論を一貫して厳しく追及した点は評価できるが、自身の一部提案では財源への言及が不足していた。
良かった点
- 財政調整基金の増加や精算額、時間外勤務時間など具体的な数字を示し、明石市・足立区・板橋区などの他都市事例を挙げて説得力のある質問をしている
- 小児医療費助成や中学校給食の財源が示されないまま進めることを問題視し、行財政改革プランの『財源論をうやむやにしない』という姿勢を一貫して追及した
- 水難死亡事故を受けて看板設置や命を守る授業、ライフジャケット貸出など、子どもの安全に直結する具体的な改善を求めた
改善できる点
- 板橋区の常設フードパントリーやキャンプ場でのライフジャケット貸出制度の導入を求めたが、その財源をどこから確保するかについては触れていない
- 橋本駅周辺のまちづくりや窓口業務委託など多くの項目で『検討する』『研究する』という答弁にとどまり、具体的な約束を引き出せたとは言いにくい
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え4.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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