代表質問2023年11月29日令和5年 12月定例会議
相模原市の将来像とまちづくり・職員改革を問う
行財政・市役所改革子育て・教育医療・福祉農林・中山間地域まちづくり・交通経済・産業
まとめ
日本維新の会相模原市議団の田崎明議員が、市長が描く将来像の具体性、リニア新幹線を見据えたまちづくり、職員の働き方や給与の在り方、補正予算の使い方、教職員の旅費不正受給処分などについて幅広く質問した。市は将来像実現への取組や検討状況を説明したが、教職員処分の理由については議員が納得できる説明を得られなかった。
質問と答え
1. 市の将来像の具体化
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 市長が語る将来像のフレーズが抽象的でイメージしづらいとして、具体的な将来像と実現方法・期間、市民への周知方法を問うた。
- 市の答え
- 総合計画基本構想が描く将来像実現を目指し、推進プログラムを毎年更新して施策を進めると説明した。
2. 小児医療費助成・子どもの遊び場
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 小児医療費助成を高校生まで所得制限・一部負担金なしに拡充すること、廃校活用による全天候型遊び場整備を求めた。
- 市の答え
- 高校生世代まで対象拡大、中学生まで所得制限を廃止したと説明し、遊び場は利用者の声を聞きながら検証中と答えた。
3. 保育士・介護職員の処遇改善
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 保育士・介護職員の人材確保のため、他市をリードする賃金ベースアップに向けた補助拡充を求めた。
- 市の答え
- 保育士に市独自で月2.1万円を助成しており、国の処遇改善の動向を注視すると答えた。
4. 中山間地域の移住定住促進
農林・中山間地域前向きな答弁- 議員の質問
- 藤野地区で行う里まち移住定住促進の取組を、津久井・相模湖地区など中山間地域全体に拡大するよう求めた。
- 市の答え
- これまで藤野地区中心だった取組を、今後は中山間地域全体に広げていくと答えた。
5. 津久井広域道路の整備
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 道路整備による交通量増加を見据え、十分な用地確保と周辺道路を含めた総合的な整備計画を求めた。
- 市の答え
- 将来交通量を加味して都市計画決定と建築制限を行い、用地取得に努め整備を推進すると答えた。
6. 鉄道複線化・延伸と都市計画規制
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 相模線複線化や多摩線延伸のため、駅周辺の建築を今から規制すべきと提案した。
- 市の答え
- 鉄道事業者の理解協力が必要で現状は都市計画規制は困難とし、駅周辺のまちづくりを着実に進めると答えた。
7. リニア駅周辺まちづくりと民間誘致
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- リニア駅周辺は公共施設を最小限にし民間活力を導入すること、ホテルなど民間施設誘致を求めた。
- 市の答え
- まちづくりガイドラインに基づき段階的に進め、地区計画等で土地利用を適切に民間開発へ誘導すると答えた。
8. 商店街のモデル地区支援
経済・産業検討・研究する- 議員の質問
- 商店街をモデル地区に指定し市が積極支援し、効果があれば市全体に展開する手法を提案した。
- 市の答え
- 商工会議所等と意見交換しながら課題を把握しており、先進事例も参考に支援策を検討すると答えた。
9. 職員定数と意識改革
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 時間外労働や離職の問題を踏まえた職員定数の適正化と、職員の意見を市政に反映する仕組みの継続を求めた。
- 市の答え
- 次期定数管理計画の策定と併せて検討するとし、ベンチャー提案・改善提案制度を継続すると答えた。
10. 職員給与とDX推進
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 評価結果の給与反映方法、常勤特別職の給与の在り方、国のシステム標準化対応に追われDXが進まない懸念を問うた。
- 市の答え
- 業績・能力評価を絶対評価後相対化して反映し、特別職は審議会等を参考に判断、DXは厳しい体制下でも電子申請拡充等に取り組むと答えた。
11. 民間企業・省庁への職員派遣
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 市内企業への職員派遣の数値目標設定と、全省庁への派遣拡大を求めた。
- 市の答え
- 数値目標は定めていないが派遣を推進し、現在17名を内閣官房等に派遣し今後も継続すると答えた。
12. 補正予算と前年度剰余金の活用
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 国県補助事業を長期的視点で市の施策につなげること、前年度剰余金の使途を問うた。
- 市の答え
- 長期的視点で効果的に活用するとし、剰余金は国庫精算返還金やナラ枯れ対策事業等に充当したと答えた。
13. 教職員の旅費不正受給と処分
子育て・教育否定的な答弁- 議員の質問
- 校長が51回・計1万8826円の旅費を不正受給した事案について、減給1か月の処分が軽すぎるとし、処分基準や児童・保護者への説明対応を問うた。
- 市の答え
- 処分指針に基づき職責等を総合的に勘案して決定し、他の不正はなく、教職員には説明したが児童・保護者への説明会は未実施と答えた。
質問の評価
3.2良い質問5点満点(5つの基準の平均)
将来像、まちづくり、職員改革、教職員処分など多岐にわたるテーマで具体的数字や他都市事例を交えて問題提起した点は評価できる。一方、小児医療費助成や保育士・介護職員の処遇改善の拡充要望では財源への言及がなく、答弁の多くも検討・現状説明にとどまり、具体的な成果を引き出した項目は限定的だった。
良かった点
- 旅費不正受給の回数・金額や他都市(鳥取の事例、レンブラントホテル等)を示して根拠を持って問題提起している
- 商店街のモデル地区指定や廃校活用による遊び場整備など、費用を意識した具体的な代替案を示している
- 教職員処分について処分基準や再発防止の対応を詳細に確認し、学校現場への影響を踏まえた再発防止策を求めている
改善できる点
- 小児医療費助成の高校生までの所得制限・一部負担金なし拡充を求めているが、財源をどこから出すかには触れていない
- 保育士・介護職員の賃金ベースアップのための補助拡充を求めているが、財源の確保策が示されていない
- 多くの項目で答弁が「検討する」「注視する」にとどまり、具体的な前進や約束を引き出せていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果2.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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