駅前スタジアム、民間提案なく計画から姿を消す
JR相模原駅北口に広がる相模総合補給廠一部返還地(約15ヘクタール)に、サッカーなどの球技専用スタジアムを整備する構想が長年議論されてきた。商工会議所や自治会連合会、ホームタウンチームのサポーターらが協力して2021年2月に10万筆を超える署名を市長に提出し、2022年度の市民アンケートでもスタジアムを含む案への支持が最も多かった。市は2023年3月、土地利用の方向性として3つの案の1つにスタジアムを含む案を示したが、2024年に実施した民間事業者への提案募集では「用地取得を含めた民設民営」という条件に合致する提案がなかった。そのため2025年5月公表の土地利用計画骨子、同年11月に財務省へ提出された計画のいずれにも球技専用スタジアムは含まれなかった。議員からは、市が最初から実現する気がなかったのではないかとの批判や、採算面から慎重・反対の意見まで様々な立場が示されている。
いまどうなっている?
2025年11月、相模原駅北口地区土地利用計画が本村市長から財務省関東財務局長に提出された。球技専用スタジアムは計画に描かれておらず、代わりにアリーナが示されたが、これも民間事業者の意向次第で実現するかは未定。市はこれとは別に、庁内の検討組織でギオンスタジアムの改修や新たなスタジアムの必要性・立地等について情報収集・検討を続けている。
気になる疑問
Q. これまでどのような議論が行われ、最終的にどう決まったのか?
2021年2月に10万筆超の署名が市長に提出され、2022年度のアンケートでもスタジアムを含む案への支持が最多だった。市は2023年3月に3案の1つとしてスタジアムを含む案を提示したが、2024年の民間提案募集で「用地取得を含む民設民営」の条件に合う提案がなかったため、2025年5月の土地利用計画骨子、同年11月提出の計画にも球技専用スタジアムは含まれなかった。
Q. どのような計画だったのか?(整備場所・規模・事業方式・費用)
整備場所はJR相模原駅北口の相模総合補給廠一部返還地(約15ヘクタール)。市は道路や公園など公共施設のみ整備し、その他は民間が土地取得も含めて整備・運営する「民設民営」を条件に提案募集を行った。規模や建設費について市としての具体的な想定は示されておらず、議員からは他都市の例(吹田スタジアム建設費150億円等)が参考として挙げられた。
Q. そもそも実現の見込みがある計画だったのか?(「作るつもりはなかったのではないか」という疑問について)
2023年1月の民間事業者ヒアリングで「民間のみでの建設・運営は黒字化が見込めない」との意見が出ていた。市は、過去15年でJリーグの公有地を民間が取得して整備したスタジアムの例はないと答弁している。2024年の提案募集でも用地取得を含む民設民営の提案はなく、市長は記者会見で「民間企業の本気度が感じられなかった」と述べた。一方、議員からは市が最初から実現する気がなく厳しい条件を課したのではという批判も出ている。
Q. 集まった署名や市民の声はどう扱われたのか?
2021年2月に商工会議所や自治会連合会、ホームタウンチームサポーターらが集めた10万筆余りの署名が市長に提出され、2022年度のアンケートでもスタジアムを含む案が最多の支持を集めた。市はこれらの声を2023年3月の土地利用方向性の3案の1つに反映させたが、最終的な計画にはスタジアムが含まれなかった。議員からは「市民の声を軽んじている」との批判が出ている。
Q. 建設しないと決めた理由は何か?今後、計画が復活する可能性はあるのか?
市は、民間提案募集で「用地取得を含めた民設民営」の条件に合う提案がなかったことを理由としている。整備・運営費の財政への影響や周辺環境への影響も課題とされた。駅北口での整備は計画に含まれなかったが、市は庁内検討組織でギオンスタジアムの改修や新施設の必要性・立地等について別途検討を続けており、完全に可能性が閉じたわけではない。
これまでの経緯
2021年2月
商工会議所や自治会連合会、ホームタウンチームサポーターらが集めた10万筆余りの署名を市長が受け取る
2022年度
市民アンケートを実施。7案のうち複合型スタジアムを含む案への回答が最多(延べ256件)だった
2023年1月
スタジアム設置を希望する民間事業者へヒアリングを実施。「民間のみでは黒字化が見込めない」との意見
2023年3月
相模原駅北口地区土地利用計画の方向性を公表。3つの案の1つにスタジアムを含む案を提示
2024年6月~10月
民間事業者への提案募集を実施(用地取得を含む民設民営が条件)
2024年11月
複数の事業者からスタジアム整備を含む提案があったと市長が答弁、評価・精査中とする
2024年12月
このテーマに関心のある議員
本会議の一般質問・代表質問での発言内容から分けています(委員会での発言は含みません)。
スタジアム整備を推進・実現を求める3人
- 森繁之
複合型スタジアムを含む案への支持が多いとして整備を要望。アンケートの選択方式や案の示し方に疑問を示し、署名や市民意向を重視した整備推進を繰り返し求めた。
質問・確認のみ(立場ははっきりしない)3人
これからの注目点
- 相模原駅北口以外の場所でのスタジアム整備の可能性(庁内検討組織で検討中)
- 北口地区に描かれたアリーナも民設民営が前提で、実際に整備されるかは未確定
- SC相模原のJ2ライセンス例外規定に関わるスタジアム整備計画への対応
- 10万人を超える署名など市民の声にどう応えるか
このページは、本会議の一般質問・代表質問の会議録(25件)と議案の要約をもとに AI が作成したもので、誤りを含むことがあります。 最終更新: 2026年11月3日