一般質問2023年6月28日令和5年 6月定例会議
子供の権利と支援、緑地・農業政策を問う
野元 好美 議員(颯爽の会)
人権・市民活動医療・福祉子育て・教育環境農林・中山間地域
まとめ
野元議員は、子供を権利の主体として尊重し最善の利益を保障すること、不登校や発達特性のある子供への支援体制の充実、保育士や学童安全指導員の処遇改善、市管理緑地の老木化対策、農業振興と金原地区土地改良事業への循環型農業導入などを求めた。市は子供の権利尊重や緑地の計画的保全、スクールソーシャルワーカーの増員などに前向きな姿勢を示す一方、新たなソーシャルワーカー配置や各種制度の拡充は検討段階とした。
質問と答え
1. 子供の権利保障と窓口対応
人権・市民活動前向きな答弁- 議員の質問
- 子供を権利の主体として尊重し意見表明権を保障すべきと主張。制度ありきでなく子供の最善の利益を考えた窓口対応を求めた。
- 市の答え
- 市長は子供を権利の主体として尊重し最善の利益を考えながら支援すると答弁。職員も最善の利益を心に留めて対応すると答弁した。
2. 義務教育後の支援とソーシャルワーカー
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 義務教育終了後に孤立しがちな子供の社会的自立支援のため、アウトリーチ型のソーシャルワーカー配置を求めた。
- 市の答え
- 自ら相談に出向けない人の把握が課題と認識。新たなソーシャルワーカー配置は必要性も含めて検討するとした。
3. 特別支援教育の拠点校化・通級全校設置
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 支援級在籍児童が10年で2.15倍に増えた実態を示し、拠点校設置や人材重点配置、通級指導教室の全校設置を提案した。
- 市の答え
- 拠点校化は現時点で考えていないが、通級は巡回指導方式も含め整理・検証し、送迎支援についても検討するとした。
4. 学校サポーター・放課後デイ連携
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 八王子市の有償ボランティア制度を例に発達サポート講座修了者の任用制度化と、放課後等デイサービス事業者との連携強化を提案した。
- 市の答え
- 修了者の任用・処遇の課題整理に努める、事業者との意見交換の場を活用し連携に取り組むと答弁した。
5. スクールソーシャルワーカーの拡充
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- チーム学校の要となるスクールソーシャルワーカーの全校配置と常勤化を求めた。
- 市の答え
- 2中学校区に1人の配置を目指し段階的に増員すると答弁した。常勤化については直接の言及はなかった。
6. 不登校支援の情報発信・相談体制
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 埼玉県の事例を参考に、不登校の子供・保護者が情報を得やすく相談しやすい環境整備やSNS相談の導入を求めた。
- 市の答え
- リーフレット作成やホームページ充実を進め、LINE等オンライン相談の導入を検討すると答弁した。
7. 保育士・学童安全指導員の処遇改善
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 国の処遇改善対象外の認定保育室保育士と、謝礼が長年据え置かれている学童通学安全指導員の待遇改善を求めた。
- 市の答え
- 認定保育室はさらなる処遇改善を検討、安全指導員も他市の取組を参考に処遇改善を検討していると答弁した。
8. 市管理緑地の老木化・安全対策
環境前向きな答弁- 議員の質問
- 市管理緑地の樹木が高木化・老木化し倒木等の危険があるとして、バッファーゾーン整備など計画的な安全対策と予算確保を求めた。
- 市の答え
- 危険木の重点伐採を行っており、今後予算確保に努めつつ年度ごとに計画的な緑地保全に取り組むと答弁した。
9. 農業振興ビジョンと金原地区・循環型農業
農林・中山間地域検討・研究する- 議員の質問
- 次期都市農業振興ビジョンへの循環型・有機農業の明確な位置づけと、金原地区土地改良事業での給食食材作付・有機農業エリア設置を求めた。
- 市の答え
- 次期ビジョン策定の必要性を検討し、給食食材作付や有機農業エリアは地元農家の意向を確認しながら基本構想の中で検討すると答弁した。
質問の評価
4.0とても良い質問5点満点(5つの基準の平均)
10年間の児童生徒データや緑地予算の内訳、八王子市・埼玉県など他都市の具体事例を示しながら、多数の建設的な提案を行った点は高く評価できる。一方で、処遇改善や人員配置拡充など支出を伴う要望が多いにもかかわらず財源確保の方策への言及はほとんどなく、答弁も多くが検討段階に留まった。
良かった点
- 児童生徒数・支援級在籍数の10年間比較データや緑地維持管理費の内訳など、具体的な数字に基づいて質問を構成している
- 八王子市の通級指導教室全校設置・学校サポーター制度、埼玉県の不登校支援サイトなど他都市事例を踏まえた具体的な提案を多数行っている
- 子供の権利保障から特別支援教育、緑地安全、農業振興まで一貫して現場の声や課題を踏まえた建設的な議論を展開している
改善できる点
- 保育士・学童安全指導員の処遇改善、スクールソーシャルワーカーの全校配置・常勤化、通級指導教室の全校設置など支出を伴う要望が多いが、財源をどこから確保するかについての言及がない
- 緑地維持管理予算についても「少なすぎる」と指摘するのみで、他事業の見直しなど財源確保の具体策は示されていない
- 具体性・根拠5.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見5.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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