代表質問2026年2月25日令和8年 3月定例会議
子育て・福祉・防災など幅広く問う代表質問
加藤 明徳 議員(公明党相模原市議団)
子育て・教育医療・福祉まちづくり・交通行財政・市役所改革防災・安全
まとめ
公明党会派を代表し、不登校対策や児童クラブ拡大、障害者福祉、リニア新駅周辺のまちづくり、来年度予算、防災(感震ブレーカーや山林火災)、医療的ケア児者支援、子どもの性被害防止(日本版DBS)など多数のテーマを質問。市は多くの項目で前向きな取組方針を示したが、補助制度などは「検討する」にとどまるものも多かった。
質問と答え
1. 学びの多様化学校と児童クラブ拡大
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 不登校の子ども向けの学びの多様化学校を2029年に開校する理由や通学の課題への対応、児童クラブの受け入れ年齢を6年生まで広げる計画について尋ねた。
- 市の答え
- 市は2029年4月開校を目指し、教育支援センターの拡充やメタバース活用で学びを保障すると説明。児童クラブは利用児童が約800人増えると見込み、2028年度までに拡充すると答えた。
2. 障害者福祉・地域共生社会の実現
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- やまゆり園事件から10年を迎え、地域共生社会実現への取組の評価と、今後どの福祉分野を重点的に拡充するか尋ねた。
- 市の答え
- 市はこれまで相談支援・就労支援の充実に取り組んできたとし、2026年度は精神障害者の入院者訪問支援事業などで基盤をさらに充実させると答えた。
3. リニア新駅と橋本駅周辺のまちづくり
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- リニア新駅設置を見据えた橋本駅周辺の経済戦略や地下空間の活用方針、市民へのビジョン共有の方法を尋ねた。
- 市の答え
- 市は地下空間を「交流・賑わい軸」と位置づけ、観光振興策やワークショップなどで市民の意見を聞きながら進めると答えた。
4. 令和8年度予算編成と投資的経費
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 投資的経費が過去最大の518億円となり市債も増える中、将来世代への負担を踏まえた戦略的投資の考え方と内訳を尋ねた。
- 市の答え
- 市は公共施設の長寿命化や税源涵養に資するまちづくりに重点配分したと説明し、長寿命化改修193億円などの内訳を示した。
5. 教員・市職員の人材確保
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 教員採用試験の倍率低下や地方公務員試験の応募者減少を踏まえ、採用制度の改善や多様な人材活用の取組を尋ねた。
- 市の答え
- 市はSPI方式試験の拡大や通年での社会人経験者採用、職員育成・確保を担う専任ポストの設置などに取り組むと答えた。
6. 感震ブレーカーなど火災予防の補助
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 感震ブレーカーの設置補助や住宅用火災警報器の交換補助など、財政支援による普及促進を求めた。
- 市の答え
- 市は火災予防は自助が基本との考えを示し、補助制度については今後検討するとし、当面は周知啓発を進めるとした。
7. 医療的ケア児者と高次脳機能障害への支援
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 18歳到達で支援制度が切り替わり、医療的ケアを要する人の短期入所先が不足している問題への対応や、高次脳機能障害者支援法施行後の体制整備を尋ねた。
- 市の答え
- 市は2026年度から短期入所施設への運営支援や新規開設の促進事業を始めると説明し、高次脳機能障害は県や他市の状況を見て課題を整理すると答えた。
8. 日本版DBSと児童相談所体制
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 子どもへの性暴力を防ぐ日本版DBS制度の施行準備や、慢性的に定員超過が続く児童相談所一時保護施設の体制強化について尋ねた。
- 市の答え
- 市は認定取得支援や事務計画の整備を進めるとし、児童相談所は2030年3月に南区に新施設を整備し、職員確保にも取り組むと答えた。
9. 国民健康保険・介護保険料の改定
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 物価高騰が続く中での国民健康保険税の値上げ見送りや、介護保険料の特例控除をめぐる低所得者への配慮を求めた。
- 市の答え
- 市は基金活用で税率改定幅を抑えたと説明し、介護保険料の特例措置は国の制度改正に従って実施すると答えた。
10. 自動運転バスと自転車の安全対策
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 子育て応援バスの運賃や対象者、車道を走る自転車の安全確保策について尋ねた。
- 市の答え
- 市は中学生以下とその同伴者は無料、他は100円の運賃にすると説明し、自転車は他自治体の事例も参考に安全確保に取り組むと答えた。
質問の評価
3.8良い質問5点満点(5つの基準の平均)
他都市事例や統計データを多用し根拠は充実している。一方、感震ブレーカーや住宅用火災警報器の購入補助、不妊治療助成などを財源策を示さずに要望する項目が複数あり費用対効果の視点は弱い。答弁は「検討する」にとどまるものが目立ち、成果は平均的と判断した。
良かった点
- 全国や他都市の統計データ・事例(横浜市、杉並区、一宮市など)を豊富に引用し、具体的根拠を示して質問している
- 医療的ケア児者の「18歳の壁」など、制度の狭間で困る市民の課題を具体的に取り上げている
- 住宅用火災警報器の交換促進や山林火災対策など、防災分野で実践的な提案をしている
改善できる点
- 感震ブレーカー設置補助や住宅用火災警報器購入費補助、不妊治療助成などを財源確保策を示さずに求めており、費用対効果の視点が弱い
- 多くの項目で答弁が「検討する」「取り組んでまいります」にとどまり、具体的な約束を引き出せていない
- 具体性・根拠5.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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