代表質問2026年6月9日令和8年 6月定例会議
施設料金・大規模事業・福祉、幅広く市に迫る代表質問
長谷川 くみ子 議員(颯爽の会)
行財政・市役所改革文化・スポーツ経済・産業まちづくり・交通医療・福祉子育て・教育
まとめ
公共施設の使用料改定、物価高騰下の大規模事業の費用膨張、障害福祉計画、いじめ重大事態の調査の長期化などについて、具体的な数字を示しながら市の考え方や財源の見通しをただした。市は多くの点で「今後検討する」「運用の中で考慮する」などと答え、明確な方針転換の約束は少なかった。
質問と答え
1. 受益者負担の基本方針とパブコメ
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 施設使用料を決める基本方針の指標が民間経営的な視点に偏っているとして見直しを求め、料金改定にあたり市民の意見を聴くパブリックコメントを実施すべきと主張した。
- 市の答え
- 定期的な見直しは重要な取組として継続する。社会経済情勢の変化は運用の中で考慮するが、個別の料金改定でパブコメは実施しない。
2. 杜のホールはしもとの料金1.3倍への改定
文化・スポーツ現状の説明のみ- 議員の質問
- 上限いっぱいの1.3倍まで値上げする根拠を示すよう求め、非営利の舞台芸術活動を続けられるよう負担軽減措置を設けるべきだと主張した。
- 市の答え
- 人件費や維持管理費に採算性などを掛けて算定した結果であり、激変緩和措置は設けているが、追加の軽減措置については明言しなかった。
3. 中東情勢による物価高騰と市内経済への対応
経済・産業検討・研究する- 議員の質問
- 中東情勢の悪化で物価高騰が市民生活や中小企業に与える影響の実態調査と、補正予算を組む必要性を問うた。
- 市の答え
- 市長が直接実情を聞いており、国への要望や物価高騰緊急対策プロジェクトチームで対策を検討している。
4. 大規模事業の資材・人件費高騰による費用増大
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 麻溝台・新磯野地区や橋本駅周辺のリニア関連事業、大西大通り線について、物価高騰による総事業費の再試算と、市がどこまで負担できるのかの上限を示すよう求めた。
- 市の答え
- 現状では計画どおりで再試算は行っていない事業が多く、負担可能額は今後の財政状況を踏まえて判断するとした。
5. 南区役所再整備とホール機能を求める意見
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- パブコメで多数寄せられた舞台芸術用ホール機能の要望への対応と、市民との対話・検討の場を設けるべきだと求めた。
- 市の答え
- 意見は今後の文化振興プラザ検討の参考とするが、対話の方法や時期は未定とした。
6. 障害福祉計画策定とサービス体制の課題
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 視覚障害者の同行援護・歩行訓練士の確保、手話通訳者の待遇改善、施設入所と同行援護の併用、重度障害者手当廃止反対など経済的支援の検討を求めた。
- 市の答え
- 同行援護と施設入所の併用は国の要領で認められていない。手話通訳は登録制度を継続し待遇改善は意見交換を続ける。経済的支援はニーズを踏まえ検討するとした。
7. いじめ重大事態の第三者委員会の長期化
子育て・教育否定的な答弁- 議員の質問
- 4年近く続く第三者委員会の調査に期限の目安を設けるべきだと求めた。
- 市の答え
- 事案の性質上、慎重な聞き取りと調査が必要であり、時限を設けることは難しいとした。
質問の評価
3.2良い質問5点満点(5つの基準の平均)
事業費や負担割合、人数などの具体的な数字と他市事例を多数示し根拠は豊富だが、多くの項目が「見解を伺う」止まりで市から明確な前向き答弁を引き出せていない。大規模事業の費用上限を問う姿勢は財政意識が高い一方、負担軽減措置や手当維持の要望では財源の提示がない。
良かった点
- 事業費や人数など具体的な数字を多数示し、他市の制度比較も用いて根拠を示している
- 大西大通り線やリニア関連事業について、市がどこまで負担できるかの上限を明確にすべきと財政的な視点から追及している
- 障害福祉の同行援護と施設入所の併用について、松戸市の事例を具体的に挙げて代替案を提示している
改善できる点
- 杜のホールの料金への負担軽減措置や重度障害者等福祉手当の維持拡充を求める際、財源をどこから出すか示していない
- 多くの項目で市の答弁が「検討する」「運用で考慮する」に留まり、再質問でも具体的な約束を引き出せていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果2.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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