一般質問2023年6月27日令和5年 6月定例会議
防災・国民保護・消防団の課題を問う
岩井 大 議員(日本維新の会相模原市議団)
防災・安全
まとめ
岩井議員は、相模原市で想定される災害や武力攻撃への備え(危機管理)について質問した。自主防災組織の組織率や訓練の実施状況、ミサイル攻撃時に逃げる地下避難施設やリニア駅の活用、消防団員の人数不足や加入を増やす対策などをたずねた。市は、組織率は99%以上と高いが訓練をしていない組織が2割あること、地下避難施設は5か所しかなく増やす方法を検討中であること、消防団の充足率は77.4%で加入促進に取り組んでいることなどを答えた。
質問と答え
1. 本市が想定する危機
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- 自然災害の激甚化や安全保障環境の悪化を踏まえ、市が想定すべき危機について市長の認識を問うた。
- 市の答え
- 自然災害や武力攻撃などを危機と位置づけ、防災計画の整備や訓練・啓発を進めると説明した。
2. 自主防災組織の組織率
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- 自主防災組織の組織率と、未編成の自治会が補助金を使えない不利益を認識しているか問うた。
- 市の答え
- 組織率は99%超と高く、未編成の4自治会には地区連合組織でカバーしつつ編成を働きかけていると答えた。
3. 防災訓練の実施状況
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 自主防災組織の防災訓練の実施状況と、過去5年間訓練をしていない組織数・理由の把握状況を問うた。
- 市の答え
- 5年間で訓練実施が確認できない組織が115組織(約20%)あり、理由は人員不足などで、今後調査すると答えた。
4. 地下避難施設とリニア駅活用
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- 弾道ミサイル等に備えた地下避難施設の少なさを指摘し、建設中のリニア中央新幹線駅を避難施設やシェルターとして活用できるよう調整の進捗を問うた。
- 市の答え
- 地下施設は122か所中5か所のみで、JR東海に協力を要請しているが具体的な進展はなく、開業後に既存施設として指定する方針と答えた。
5. 消防団の充足率と加入促進策
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 消防団員の充足率、準中型免許の公費助成やマイカー共済など国の加入促進策の導入状況、退団者アンケートの活用、定員見直しの手順を問うた。
- 市の答え
- 充足率は77.4%で、助成制度は現在導入予定はないが制度見直し時には検討する、アンケート結果はまだ施策に反映していない、定員変更は消防団等との協議を経て条例改正すると答えた。
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
消防団員数の全国統計や他都市との定員比較、アンケート結果など具体的な数字を多く示し説得力のある質問だった。一方、公費助成制度やシェルター化などの要望に財源の言及がなく、答弁の多くも「検討する」「調査する」止まりで具体的な約束は少なかった。市民の安全に直結する防災・危機管理をテーマにしている点は評価できる。
良かった点
- 全国の消防団員数の推移や熊本市・静岡市・川崎市との定員比較など、具体的な数字を根拠に質問している
- 退団者アンケートの結果を示し、入団理由調査や広くアンケートを実施すべきという改善提案をしている
- ミサイル攻撃に備えた地下避難施設の少なさを指摘し、建設中のリニア中央新幹線駅の活用という具体的な代替案を提示している
改善できる点
- 準中型免許の公費助成制度やマイカー共済制度の導入、避難施設・シェルターの拡充を求めているが、財源をどこから確保するかについては触れていない
- 防災訓練の未実施組織への対応や消防団定員の適正化について、要望や検討の依頼に留まり、市として具体的に何をすべきかという提案までは示していない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果2.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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