一般質問2023年6月27日令和5年 6月定例会議
自然・移住・観光・医療で問う中山間地域の未来
佐藤 尚史 議員(自由民主党相模原市議団)
環境防災・安全まちづくり・交通文化・スポーツ医療・福祉
まとめ
佐藤議員は、津久井地域など中山間地域の自然環境保全、移住・定住の促進、観光振興、医療提供体制について質問しました。市はナラ枯れ対策の新しい補助事業や、八王子市との観光連携、中山間地域の医療方針づくりの進め方などを説明しましたが、多くは「検討する」という答弁にとどまりました。
質問と答え
1. 自然と共生する都市づくり
環境現状の説明のみ- 議員の質問
- 津久井地域の自然環境保全は複数の部署にまたがっており、一元的に管理する組織体制が必要ではないかと問うた。
- 市の答え
- 水とみどり計画に基づき緑地保全などの成果を説明し、一元管理については関係各課が連携して取り組むとした。
2. 樹木管理とナラ枯れ対策
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 公園などの樹木の安全管理の方法や、ナラ枯れで枯れた危険な樹木への対策を問うた。
- 市の答え
- マニュアルに基づき点検を実施しており、本年度からナラ枯れの危険木伐採費用を補助する新しい事業を始めたと説明した。
3. 移住・定住促進のための土地利用
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 中山間地域での移住先の確保や、農地での住宅制度の活用、市街化調整区域での住宅建築の条件緩和を求めた。
- 市の答え
- 空き家の掘り起こしは進めるが、農地での住宅制度導入は難しいとし、建築条件の緩和は今後検討するとした。
4. 近隣市と連携した観光振興
文化・スポーツ前向きな答弁- 議員の質問
- 高尾山登山客を呼び込むための八王子市との連携強化や、山道・トイレの整備、温泉を使った広域連携、新しい観光体験の開発を求めた。
- 市の答え
- 観光部門での人事交流を始め、県と連携して整備を進めるほか、星空観察など新しい観光体験を検討すると答えた。
5. 中山間地域の医療提供体制
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 中山間地域の医療の将来方針の決め方や、車で訪問するオンライン診療の課題、子育て世代の医療体制について問うた。
- 市の答え
- 住民説明会を重ね市長自ら声を聞いて方針を決めるとし、オンライン診療の課題は今後の実証事業で検討する、小児科は13の医療機関で対応していると説明した。
質問の評価
3.2良い質問5点満点(5つの基準の平均)
ナラ枯れ補助の補助率・上限額や既存集落制度の許可件数など具体的な数字を引き出している点は評価できるが、財源や費用対効果への言及がほとんどなく、制度の要件緩和や支援拡充を求める要望が財源論抜きで並ぶ。答弁も多くが「検討する」止まりで、具体的な前進は一部にとどまった。
良かった点
- ナラ枯れ補助事業の対象条件や補助率・上限額など、具体的な数字を踏まえた質疑を行っている
- 自然環境・移住定住・観光・医療という中山間地域の課題を幅広く一貫して取り上げている
- 森林セラピー基地の認定など、既存資源を活かした新しい観光コンテンツを提案している
改善できる点
- ナラ枯れ以外の樹木管理支援の拡充や、指定既存集落制度の要件緩和を要望する際、財源をどこから確保するかの議論がなく、費用対効果への言及が乏しい
- 多くの項目が「検討する」「努めてまいります」という答弁にとどまり、具体的な実施時期や予算の約束を引き出せていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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