一般質問2023年6月26日令和5年 6月定例会議
DXと障害者福祉、基地対策をめぐる一般質問
仁科 なつ美 議員(立憲民主党)
行財政・市役所改革医療・福祉防災・安全
まとめ
仁科議員は、行政手続きのデジタル化(DX)の進め方や、障がいのある人が利用する生活介護・短期入所サービスの改善、キャンプ座間基地に関する問題(ゴルフボールの飛び出し、道路返還、公園の復旧)について質問しました。市はDX推進のための検討組織設置や電子申請の拡大、障がい福祉サービスの国への要望などを約束しましたが、基地関連の課題は現状の説明にとどまりました。
質問と答え
1. DX推進条例の制定
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- DXに関する条例をつくるにあたり、専門家や市民の意見をどう聞くのか尋ねた。
- 市の答え
- 市長や専門家、市民の意見を聞くための外部の検討組織をつくると答えた。
2. 窓口に行かない手続きの推進
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- スマホなどでできる電子申請を広げ、さらに手数料もオンラインで払えるようにすべきと求めた。
- 市の答え
- 電子申請は利便性が高いため推進する、電子納付も速やかに実現できるよう取り組むと答えた。
3. DX推進の組織体制強化
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 各部署にデジタルに詳しい職員を配置し、人員を増やすべきと提案した。
- 市の答え
- 効果的な体制づくりは重要だが、組織や人員の在り方は今後検討するとした。
4. RPA導入の実績
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 業務を自動化するRPAの導入でどれだけ効果が出たか、コストと削減時間を尋ねた。
- 市の答え
- 72業務で年間6169時間削減、運用コスト約800万円に対し人件費換算で約2100万円分の効果があったと答えた。
5. 特別支援学校卒業後の居場所
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 卒業後の生活介護サービスの終了時間が早く、保護者の負担が大きいため、夕方や休日も過ごせる場所が必要だと訴えた。
- 市の答え
- 切実な問題と認識し、国への報酬改定要望や負担軽減の取り組みを進めると答えた。
6. 短期入所(ショートステイ)の利用しやすさ
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 予約が取りにくい実情を改善するため、利用状況の調査や相談支援体制の強化を求めた。
- 市の答え
- 利用状況を調査し課題を整理する、相談支援専門員の研修などで質の向上を図ると答えた。
7. キャンプ座間に関する基地対策
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- ゴルフ場からのボール飛び出しの補償の仕組み、外周道路の返還の進み具合、がけ崩れ跡地の再発防止策について確認した。
- 市の答え
- ボール被害は国が一時補償し米国に請求する仕組みがある、道路返還は見込みが示されていないが交渉を続ける、公園のり面は国の工事が完了し再発防止を米軍に求めていくと答えた。
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
RPAのコストと削減効果を具体的数字で示す場面があり具体性・費用対効果の意識は評価できる。一方で、生活介護の時間延長要望やDX人員増強の提案では財源の言及がなく、基地対策関連は現状説明への質問が多く、建設的な提案や成果が限定的だった。
良かった点
- RPAの運用コスト(年間約800万円)と削減効果(人件費換算約2100万円)を具体的な数字で示し、費用対効果を検証した
- 重度自閉症の弟を持つ家族としての実体験を踏まえ、生活介護・短期入所サービスの具体的な課題(ベッド利用率約40%でも予約が取りづらい実情など)を掘り下げた
- 電子申請に加え電子納付の導入を提案するなど、デジタル化の具体的な改善策を示した
改善できる点
- 生活介護サービスの延長支援加算拡充やDX推進人員の増強を求めた項目で、必要となる財源や予算の確保策について言及がなかった
- キャンプ座間の外周道路返還や勝坂歴史公園の再発防止については、現状確認の質問にとどまり、具体的な打開策の提案が少なかった
- 短期入所の予約困難という課題に対し、相談支援専門員の報酬体系見直しなど要望は示したが、市独自でできる具体策の提案は弱かった
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
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