代表質問2023年9月4日令和5年 9月定例会議
財政運営とまちづくり・学校環境を問う代表質問
榎本 揚助 議員(民主みらい・無所属・地域政党さがみはら)
行財政・市役所改革まちづくり・交通子育て・教育環境農林・中山間地域医療・福祉経済・産業文化・スポーツ
まとめ
会派を代表し、市のお金の使い方(決算で大量の余ったお金が出ていること)、橋本駅や相模原駅周辺の開発、学校の暑さ対策、部活動改革、銀河アリーナの廃止など多くのテーマを質問。市は「一時的なもの」「検討する」といった答えが多く、銀河アリーナについては明確な廃止ルールがないことが議論になった。
質問と答え
1. 決算の大幅黒字と財政運営
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 令和4年度決算で160億円もの黒字が出て実質収支比率が他の政令市より極端に高いのはなぜか、財政運営の方法を見直すべきではないかと問うた。
- 市の答え
- 市税収入が想定より堅調だったことや、コロナ対策事業の精算が必要な分があることなどによる一時的なものと説明した。
2. 市街地整備基金と両駅同時開発
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 橋本駅周辺整備への基金積立を評価しつつ、相模総合補給廠の一部返還地にも同様に基金を積み立て、橋本・相模原両駅のまちづくりを同時に進めるべきだと提案した。
- 市の答え
- 相模原駅周辺は令和6年度を目途に土地利用計画を策定し、財源確保や基金積立も含めて検討していくと答えた。
3. 学校・給食センターの暑さ対策
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 猛暑の中、体育館や特別教室、学校給食センターの空調が整っていない実態を現場視察のデータを示して訴え、整備の期限を明確にするよう求めた。
- 市の答え
- 特別教室は今年度末で58%設置見込み、体育館は6校のみ設置で優先順位を検討中。給食センターは構造上の難しさから冷却ベストなどの対策にとどまると答えた。
4. 部活動の地域移行と顧問制度
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 経験のない部活動の顧問を担う教員が多い実態を指摘し、外部指導者が顧問になれる仕組みなど抜本的な改革を求めた。
- 市の答え
- 令和8年度から休日の部活動を地域クラブ活動に段階的に移行し、休日は地域の指導者が顧問に代わる仕組みを検討すると答えた。
5. 一時保護所の子どもの学習環境
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 児童相談所の一時保護所にいる子どもが原則通学できず学習が不十分な実態を指摘し、オンライン学習の導入と通学できる環境整備を求めた。
- 市の答え
- 改修工事に合わせてWi-Fiとタブレットを整備しオンライン学習を可能にすると答えた。通学については他都市の事例を研究中とした。
6. 水力発電など地域エネルギー事業
環境検討・研究する- 議員の質問
- 豊かな水資源を生かした小水力発電や木質バイオマスの活用など脱炭素への取り組みを進めるべきだと問うた。
- 市の答え
- 木質バイオマスは地産地消に向け協議中、小水力発電は事業費が高額になる課題があり導入の可能性を検討していくと答えた。
7. 農地の資材置場転用と庁内連携
農林・中山間地域否定的な答弁- 議員の質問
- 大沢・津久井地域で農地が資材置場に無秩序に転用されている問題を指摘し、転用の別基準づくりや公園部門も含めた庁内連携強化を求めた。
- 市の答え
- 別基準の設定は他者への不利益が生じるため困難と回答。今回の件では公園部門との調整は行っていなかったと説明した。
8. 火葬場の逼迫と新斎場整備
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 火葬の予約が取りにくい逼迫状況を指摘し、仮称新斎場の一刻も早い整備を求めた。
- 市の答え
- 予約枠を1日25件に拡大したと説明し、新斎場は土砂災害対策を検討中で詳細スケジュールは今後示すと答えた。
9. 宮ヶ瀬湖フィッシングと道の駅
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- 宮ヶ瀬湖での釣り利用や道の駅設置について、県や関係市町村との協議状況と市の意欲を問うた。
- 市の答え
- 県知事らと前向きな議論ができたとし、道の駅は視察を踏まえ既存施設の活用も含め設置に向け具体的検討を行うと答えた。
10. 銀河アリーナ廃止の基準
文化・スポーツ否定的な答弁- 議員の質問
- 市民意向調査で6割超が存続を希望したにもかかわらず廃止方針となったことについて、明確な廃止基準を示し、代替施設の候補地案を示すよう求めた。
- 市の答え
- 施設ごとに老朽化やコストを勘案した総合的な判断であり、統一的な廃止基準はないと説明。候補地は現時点で示せないとした。
質問の評価
4.0とても良い質問5点満点(5つの基準の平均)
実質収支比率や経常収支比率、現場の室温データなど具体的根拠を多数示し、市街地整備基金の積立提案など建設的な意見も複数見られた。一方で学校空調の前倒しやエアコン追加設置、新斎場早期整備など財源に触れない支出要望が複数あり、答弁も「検討する」「総合的な判断」に留まる項目が多かった。
良かった点
- 実質収支比率・経常収支比率など政令市比較の数値を用いて財政運営の課題を具体的に指摘した
- 給食センターの室温データなど現場視察に基づく根拠を示して暑さ対策を訴えた
- 市街地整備基金の積立提案など、財源確保の仕組みを含めた建設的な提案を行った
改善できる点
- 学校の空調整備の前倒しや給食センターへのエアコン追加設置、新斎場の早期整備など複数の支出拡大を求めたが、財源についてはほとんど言及していない
- 銀河アリーナの「総合的な判断」を批判したが、代わりとなる具体的な廃止基準の提案までは示されなかった
- 具体性・根拠5.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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