一般質問2024年6月26日令和6年 6月定例会議
中山間地域の移住・医療・防災と市有財産活用
佐藤 尚史 議員(自由民主党相模原市議団)
農林・中山間地域医療・福祉経済・産業まちづくり・交通防災・安全行財政・市役所改革
まとめ
佐藤議員は、人口が減っていく中山間地域(津久井地域など)をどう元気にするかを市に聞きました。移住を増やす工夫、お医者さんに安心してかかれる仕組み、旧青根中学校の活用、薬草を使った特産品づくり、災害で孤立した時の対策、市役所前をもっと便利で魅力的にする案などを提案しました。市は多くの項目で「検討していく」と答え、薬草栽培の支援には前向きな姿勢を示しました。
質問と答え
1. 移住促進への市長の決意
農林・中山間地域現状の説明のみ- 議員の質問
- 人口減少が心配される中、中山間地域の移住促進についてどんなビジョンを持っているか市長の考えを聞いた。
- 市の答え
- 子育て環境の充実や移住・定住の促進に取り組み、将来も安心して暮らせる環境をつくっていくと答えた。
2. 移住促進の適地確保
農林・中山間地域検討・研究する- 議員の質問
- 中山間地域は土地利用の規制が厳しく住まいを確保しにくいため、国へ規制緩和を働きかけるべきだと求めた。
- 市の答え
- 地域の実情を把握し必要に応じて国へ要望する、他自治体との協働要望も含め今後見極めると答えた。
3. お試し移住・二地域居住
農林・中山間地域検討・研究する- 議員の質問
- お試し移住モデル事業の応募状況やニーズを聞き、二地域居住を進めるための交通費補助などの支援も提案した。
- 市の答え
- 6組の募集に9組の応募があったと説明。交通費補助などは他都市の事例を研究していくと答えた。
4. 中山間地域の医療体制
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 訪問型オンライン診療の実証事業の声や課題を聞き、診療所再編に合わせた通院支援や診療内容の充実、西メディカルセンターの再整備方針を尋ねた。
- 市の答え
- 電波が届かない場所があるなどの課題を説明し、既存の移動支援策活用を進めつつ検討。西メディカルセンターは院外薬局等の機能拡充を検討中と答えた。
5. 旧青根中学校の利活用
農林・中山間地域現状の説明のみ- 議員の質問
- 旧青根中学校を活用した宿泊施設構想の進み具合と、青根地域全体の振興策を尋ねた。
- 市の答え
- 法令対応や修繕で時間を要しているが事業候補者と調整中。地域資源を活かし移住・定住につなげると答えた。
6. 薬草栽培への支援
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- 山の斜面でも栽培できる薬草を使った特産品開発で地域経済を活性化できると提案し、支援を求めた。
- 市の答え
- ブランド化・6次産業化の中で生産者等と連携し可能な支援を行うと答えた。
7. 幹線道路の整備
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 千木良から国道20号へのバイパス整備と、相模湖東インターチェンジへの入口設置を求めた。
- 市の答え
- バイパスは県が事業を休止中で今後の社会情勢を見て検討。インター入口は管理者の判断であり、市は地域の意見を伝えると答えた。
8. 能登半島地震を踏まえた孤立対策
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- 中山間地域の災害時孤立対策、緊急輸送道路の維持管理、ヘリコプター配備の必要性について尋ねた。
- 市の答え
- 55地区を孤立対策推進地区に指定し訓練を実施、緊急輸送道路は本年度橋梁補修等を行う。ヘリは県等の広域応援体制があり市独自の配備予定はないと答えた。
9. 市有財産の活用提案
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 本庁舎前にカフェなどの店舗を設置することや、岡本太郎氏の作品「呼ぶ赤い手、青い手」を庁舎前に設置することを提案した。
- 市の答え
- 店舗設置は採算性などの課題を整理しながら検討する。作品設置は著作権者の意向確認が必要だが観光振興にもつながると答えた。
質問の評価
3.2良い質問5点満点(5つの基準の平均)
応募数9組、孤立対策推進地区55地区、搬送実績44回などの数字や、セカンドハウス制度・他都市の交通費補助・地元のアマーロ酒造など具体的根拠を多数示し、提案も豊富だった。一方で交通費補助や店舗・シンボル設置など支出を伴う提案で財源策への言及がなく、答弁も「検討・研究」止まりが多かった。
良かった点
- 応募状況や孤立対策地区数、ヘリ搬送実績など具体的な数字を根拠に質問している
- 優良田園住宅制度の活用、二地域居住への交通費補助、本庁舎前の店舗・芸術作品設置など、単なる批判でなく代わりの提案を複数示している
- 移住促進・医療・防災・観光など中山間地域の将来に直結する幅広いテーマを体系的に取り上げている
改善できる点
- 交通費補助、本庁舎前店舗設置、ヘリポート整備など新たな支出を伴う提案が多いが、財源をどこから確保するかの言及がない
- 多くの項目で市側の答弁が「検討する」「研究する」にとどまり、具体的な約束や前進を引き出せた項目は薬草栽培支援など一部にとどまる
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果2.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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