一般質問2024年6月26日令和6年 6月定例会議
災害対応・消防安全管理・地域課題を問う一般質問
岩井 大 議員(日本維新の会相模原市議団)
防災・安全農林・中山間地域まちづくり・交通
まとめ
岩井議員は、災害時の被災車両の処理方法、道路の崖崩れ対策工事の遅れ、消防の水難救助訓練の安全管理(潜水スーツの古さなど)、中山間地域対策の対象地域の不公平感、湖月荘跡地が17年間未整備で地元への説明が不十分だったことなどを質問。市は、被災車両処理で民間連携を検討すること、潜水スーツの更新基準を新たに作ることなどを約束した一方、工事の遅れや跡地活用については今後検討するとの回答にとどまった。
質問と答え
1. 被災車両の処理計画
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 能登半島地震で被災車両の処理が復旧の遅れの一因になっている。大規模災害時に本市はどのように被災車両を処理する計画か、仮置場や所有者不明車両への対応など具体化を求めた。
- 市の答え
- 現在の計画には具体的手順がなく国の指針に基づき対応するが、計画改定(令和8年度予定)を待たずに庁内の道路部門との情報共有や、自動車関連の民間事業者団体との連携を検討していくと答えた。
2. 道路強靱化整備班と災害防除工事
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- 今年度新設された道路強靱化整備班の設置経緯や、崖崩れの恐れがある大曲の歩道亀裂が5年も放置され、設計完了後も工事着手まで1年以上かかっている状況について、スケジュール短縮や班設置の具体的効果を問うた。
- 市の答え
- 業務集約で事務効率化や技術継承、リスクの早期発見につながるとした。工事前の関係機関協議や積算には一定の期間(1年程度)が必要と説明した。
3. 水難救助の潜水訓練と資機材
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 柏崎市消防の殉職事故を踏まえ、本市の潜水訓練の安全管理体制の見直し状況を問い、さらに潜水スーツ(ウエット・ドライ)の更新基準が車両更新に合わせた15年と長すぎることを、メーカー推奨の5年等と比較して指摘し、見直しを求めた。
- 市の答え
- 水中での監視員を増強し安全管理体制を強化したと説明。スーツについては今後メーカー推奨の使用期間を考慮して個別の更新基準を新たに策定すると答えた。
4. 中山間地域対策の対象地域
農林・中山間地域検討・研究する- 議員の質問
- 中山間地域対策の対象が津久井・相模湖・藤野地区に限られているが、同様に人口減少や鳥獣被害が起きている城山地区の川尻・中沢なども対象に含めるべきではないかと問うた。
- 市の答え
- 対象地域は津久井等3地区を中心とするが、周辺地域で同様の取組が有効な事業については実施を引き続き検討するとした。
5. 湖月荘跡地の利活用と地元説明
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 公園整備の覚書で県から無償譲渡された湖月荘跡地が17年間未整備のまま、太陽光パネル設置という方針転換があったにもかかわらず地元への説明が不十分だったことを指摘し、地元との対話を重視すべきと求めた。
- 市の答え
- 地域の意見を踏まえて検討を進めてきたが、方向性をまとめるのに時間がかかり説明が遅れたと説明。今後は地域と対話を重ねながら早期に活用案をまとめたいとした。
質問の評価
3.6良い質問5点満点(5つの基準の平均)
能登半島地震や柏崎市消防の事故など具体的な事例を根拠に、被災車両処理・潜水訓練の安全管理で前向きな答弁を引き出した点は評価できる。一方、スーツ更新基準の見直しや跡地活用など支出を伴う提案で財源への言及がほとんどなく、費用対効果の視点が弱い。
良かった点
- 能登半島地震や柏崎市消防の殉職事故など具体的な事例・データを根拠に質問を組み立てている
- 潜水スーツの更新周期(15年)について海上自衛隊の例(5年)を示し、具体的な改善提案を行い、基準策定の約束を引き出した
- 被災車両処理について、計画改定を待たず庁内連携・民間事業者連携を進めるよう提案し、前向きな答弁を得た
改善できる点
- 潜水スーツの更新基準見直しや湖月荘跡地の活用など、支出を伴う提案について財源や予算への影響の言及がなく、費用対効果の視点が不足している
- 中山間地域対策の対象地域拡大を求める部分で、対象拡大に伴うコストや既存事業の見直しについて触れていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果4.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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