一般質問2024年6月25日令和6年 6月定例会議
児童相談所の過酷な労働と多文化共生支援を問う
仁科 なつ美 議員(立憲民主党)
子育て・教育医療・福祉まちづくり・交通人権・市民活動行財政・市役所改革防災・安全
まとめ
児童相談所の職員が月925時間もの残業をし、休職や退職が相次ぐ実態を指摘し、人員増とAI活用による負担軽減を求めた。障害者のショートステイ利用の難しさや成年後見制度への不安、公園での作品展示、転入者向け地図情報の充実、外国人市民への翻訳機や災害時の多言語支援なども取り上げた。市は一部増員や検討を約束したが、多くは「検討中」の回答だった。
質問と答え
1. 児童相談所の職員体制
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 児童虐待の相談が増え続け、職員が月平均77時間以上の残業をし、休職6人・退職7人も出ている実態を示し、職員を増やして負担を減らすべきだと求めた。
- 市の答え
- 市長は今年度、児童福祉司などの定数を昨年度より8人増やしたと説明した。
2. ICT活用による業務改善
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 面接記録の作成などに時間がかかっているとして、タブレットやAIを使った音声書き起こしツールを早く導入し、職員の負担を減らすよう求めた。
- 市の答え
- 他市の事例を参考に、デジタル技術の導入による業務改善を検討していると答えた。
3. ショートステイの利用状況
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 障害者のショートステイ(短期入所)が予約でいっぱいで利用しづらいとの声を受け、調査結果と看護師・相談支援専門員の確保策を尋ねた。
- 市の答え
- アンケートで6割が予約を断られた経験があると分かり、看護師確保のため施設と意見交換する、相談支援専門員の研修を続けると答えた。
4. 成年後見人等の不正防止
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 成年後見人による財産の着服事件が報道され、制度利用への不安が広がっているとして、不正防止の取り組みを尋ねた。
- 市の答え
- 弁護士や司法書士などと情報を共有し、不正防止への意識向上や相談支援の充実に努めると答えた。
5. 障害者団体の公園利活用
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 障害のある人たちの作品展示や販売会を、ショッピングモールだけでなく市管理の大きな公園でも開けるようにしてほしいと求めた。
- 市の答え
- 交流を目的とした展示や販売は公園でも可能であり、施設と連携して情報提供すると答えた。
6. 転入者向け地図情報の充実
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 転入を考える人が家を買う際に必要な用途地域や洪水・土砂災害の危険区域などの地図情報が複数のサイトに分かれていて不便だとして、一つのサイトにまとめるよう求めた。
- 市の答え
- シティプロモーションサイトに地図情報をまとめて掲載すると約束し、使いやすい地図システムの在り方も検討すると答えた。
7. 窓口での翻訳ツール利活用
人権・市民活動現状の説明のみ- 議員の質問
- 英語を第一言語とする市民が窓口で言葉が通じず困っているとして、翻訳ツールの導入状況と今後の対応を尋ねた。
- 市の答え
- 一部の窓口に翻訳機を置き職員の通訳で対応しているが、全ての窓口には行き届いておらず、工夫に努めると答えた。
8. アバターによる多言語発信
行財政・市役所改革検討・研究する- 議員の質問
- 横須賀市の例を参考に、市長のアバターを使って多言語で市政や観光情報を発信すれば、負担を抑えつつ外国人市民や海外への発信ができると提案した。
- 市の答え
- 有効な手段だと考えており、費用対効果を見ながら導入を検討すると答えた。
9. 災害時の外国人市民支援
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- 能登地震を受けた外国人市民の不安を紹介し、災害時の多言語での情報提供や避難所での翻訳機・ハラール食などの備えについて尋ねた。
- 市の答え
- 防災ガイドブックの多言語版や指差しボード、翻訳アプリ入りスマホ、ハラール認証の備蓄食などで対応していると説明した。
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
残業925時間や休職・退職者数など具体的な数字、他都市の先進事例を多く示し、建設的な改善案も複数提示した点は評価できる。一方で、増員や設備拡充を求める場面で財源の確保策への言及がなく、費用対効果の検討はやや弱い。答弁は多くが「検討する」「現状説明」に留まった。
良かった点
- 残業925時間、休職6人・退職7人など具体的な数字を引き出し、児童相談所職員の過酷な実態を明らかにした
- 三重県・静岡市・横須賀市・江戸川区など他都市の事例を挙げ、ICT活用やアバター発信、地図情報統合など具体的な改善策を提案した
- 障害者支援、児童福祉、外国人市民支援など、市民の暮らしに直結する幅広いテーマを取り上げた
改善できる点
- 児童相談所の増員、翻訳機の増設、障害福祉報酬引き上げの評価などを求めたが、財源をどこから確保するかについての言及がなく、費用対効果の検討が不十分だった
- 多くの項目で市の答弁が「検討する」「現状の説明」に留まり、具体的な約束を得られた項目は一部(公園利活用、地図情報の一元化)に限られた
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
要約と評価は AI が会議録をもとに作成したもので、誤りを含むことがあります。評価のしかた