一般質問2024年6月25日令和6年 6月定例会議
保育士確保と教員の働き方改革を問う
松浦 千鶴子 議員(民主みらい・無所属・地域政党さがみはら)
子育て・教育医療・福祉
まとめ
松浦議員は、保育士不足や特別な支援が必要な子どもの受け入れ状況、教員の働き方改革プロジェクト、教職員の不祥事対策、特別支援学級の進路指導について質問しました。市は配置基準は満たしていると説明し、保育士専用の募集パンフレット作成や採用試験の継続を約束しましたが、多くの項目は現状の説明や今後の検討にとどまりました。
質問と答え
1. 保育士の配置と代替職員
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 国の新しい配置基準を守れているか、産休・育休中の代替保育士はうまく機能しているかを尋ねた。
- 市の答え
- 全ての保育所で配置基準を満たしている。産育休者39人には任期付職員や会計年度任用職員で対応し、正規職員と連携していると説明した。
2. 保育士確保のための採用改革
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 社会人経験者向けの保育士採用試験を始めた理由や実施結果、今後の継続、保育士専用の募集案内作成を求めた。
- 市の答え
- 多様な保育ニーズに応えるため社会人経験者採用を導入し20人が合格。来年度以降も継続する。保育士専用パンフレットも今後作成していく。
3. 医療的ケア児・支援保育の受入れ
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 医療的ケアが必要な子どもや、個別配慮が必要な子どもの受入れ体制と人数、受入れの課題を尋ねた。
- 市の答え
- 医療的ケア児は5施設で6人受入れ。支援が必要な子どもは昨年度延べ856人で増加傾向。保護者の理解を得ることが課題と説明した。
4. 特別支援学級の進路指導とキャリア教育
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 特別支援学級の生徒の卒業後の進路の実態や、小中学校での進路指導・キャリア教育の取組状況、小中連携について尋ねた。
- 市の答え
- 進学先は特別支援学校高等部46%など多様な学びの場がある。進路指導ガイドやガイドブックを使い、小中一貫の日やブロック交流会で連携していると説明した。
5. 若手教員による学校現場改善プロジェクト
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- プロジェクトを立ち上げた経緯、オンライン開催の理由、提言の実現方法、来年度以降も続けるかを尋ねた。
- 市の答え
- 教員の生の声を聞くために設置し、負担軽減のためオンラインで開催。提言には客観的データも共有して精度を高める。来年度以降は提言内容を見て検討する。
6. 教職員のコンプライアンス推進
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 教職員の不祥事が続く中、これまでの対策の効果を検証し、今後どう取り組むのかを尋ねた。
- 市の答え
- 具体的な事例を使ったケーススタディー研修を導入し、職員が自分のこととして考える意識を高めていくと答えた。
質問の評価
3.0ふつう5点満点(5つの基準の平均)
保育士不足や教員の働き方について現場視察や全国調査データを根拠に具体的に問うており、説得力がある。一方で、保育士の処遇改善や支援保育の充実を求める場面で財源の工夫についての言及がなく、費用対効果の視点は弱い。答弁は現状説明や「検討する」止まりの項目が多く、具体的な前進はパンフレット作成や採用継続など一部にとどまる。
良かった点
- 公立保育園の現場視察で聞いた保育士の生の声や、文部科学省の全国調査データを根拠にして質問を組み立てている
- 保育士確保のための専用パンフレット作成という具体的な提案を行い、市から「作成に向けて取り組む」という前向きな答弁を引き出した
- 特別支援学級の進路指導やキャリア教育について、小学校段階から中学校への連携の必要性を具体的に指摘している
改善できる点
- 保育士の処遇改善や支援保育の充実、育成支援の継続を求める場面で、どの事業を見直すか、財源をどこから出すかという費用面の工夫が示されていない
- 多くの項目が現状確認や要望止まりで、制度の具体的な改善策(例えば代替職員の負担軽減策など)までは提案できていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見2.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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