一般質問2024年9月25日令和6年 9月定例会議
化学物質過敏症・鳥獣被害・医療など幅広く質問
中村 忠辰 議員(公明党相模原市議団)
医療・福祉農林・中山間地域経済・産業
まとめ
中村議員は、化学物質にごく微量でも反応し体調を崩す「化学物質過敏症」の周知や、イノシシ・鹿などの鳥獣被害対策とジビエ活用、物価高騰に苦しむ中小企業や商工会への支援、中山間地域で行う訪問型オンライン診療の実証結果などについて市の考えをただした。市は、周知活動や相談体制の継続、ジビエ活用の調査研究、既存の事業者支援策の説明、オンライン診療の高い満足度を踏まえた実証事業の継続検討などを答えた。
質問と答え
1. 化学物質過敏症への対応
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 化学物質にごく微量でも反応して体調を崩す「化学物質過敏症」について、市の認識、周知の方法、子どもへの対応、公共工事での建築資材への配慮、相談窓口の必要性をただした。
- 市の答え
- 市は病気の存在を認識しており、広報やポスター、リーフレットで周知を進め、保育所等にも知らせるとした。建築資材のイソシアネート制限は国の基準がないため今後の動向を見ていくとし、相談は健康増進課で受けているとした。
2. 鳥獣被害対策とジビエ活用
農林・中山間地域検討・研究する- 議員の質問
- イノシシや鹿による農作物被害の実態、野生鳥獣の肉「ジビエ」の活用、移動式解体処理車「ジビエカー」の導入、猟友会の高齢化対策について問うた。
- 市の答え
- 市は昨年度の被害額が約347万円だったと説明し、電気柵設置などの対策を続けているとした。ジビエ活用やジビエカー導入は課題が多いため他市の事例を参考に調査研究するとし、猟友会の高齢化・後継者不足も課題と認めた。
3. 中小企業・商工会への支援
経済・産業現状の説明のみ- 議員の質問
- 物価高騰に苦しむ中小企業・福祉事業者への支援、災害対応をする地元建設業者への優遇、老朽化した商工会館の建て替え支援、入札の発注方法や資材価格の見直し、猛暑対策のエアコン補助について問うた。
- 市の答え
- 市はポイント還元や融資制度、施設運営事業者への支援金を続けているとし、災害協定締結業者には入札で加点していると説明した。商工会館の建て替え補助制度はないが各商工会の状況を聞くとし、エアコン補助は財源の課題から国の動向を注視するとした。
4. 訪問型オンライン診療の実証
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 中山間地域で行われた訪問型オンライン診療の実証事業の狙いと結果、患者・医療従事者の意見、今後複数回利用できるようにすることや対面診療との組み合わせ、急変時の対応について問うた。
- 市の答え
- 市は患者の90%が満足、76%が通院負担軽減と回答し、医師の81%が有効と答えたと説明した。今後は結果をさらに検証し、中山間地域医療検討会で改善策や事業継続を検討するとし、急変時は対面切替や救急要請で対応するとした。
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
他都市の事例(梼原町のジビエカー、松田町の広域施設)や実証事業の数字を示し、ジビエ利活用コーディネーターや入札の工区分割など複数の提案も行った。一方でエアコン補助や商工会館建て替えなど財源を示さない支出要望があり、答弁の多くも調査研究にとどまった。
良かった点
- 高知県梼原町のジビエカーや松田町の広域処理施設など他市の具体的事例を挙げて提案している
- オンライン診療の実証事業について患者・医療従事者それぞれの満足度や意見を具体的な数字で確認している
- ジビエ利活用コーディネーターや入札の工区分割、商工会との連携など複数の建設的な代替案を提示している
改善できる点
- エアコン買換え補助や商工会館建て替え補助を求める際、財源や既存事業の見直しなど費用面の裏付けが示されていない
- 化学物質過敏症や鳥獣被害対策など多くの項目で『調査研究する』にとどまる答弁で終わり、踏み込んだ成果につながっていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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