代表質問2024年9月3日令和6年 9月定例会議
決算・行財政改革から防災まで幅広く問う代表質問
加藤 明徳 議員(公明党相模原市議団)
行財政・市役所改革その他防災・安全医療・福祉文化・スポーツ子育て・教育経済・産業
まとめ
公明党の加藤議員が、令和5年度決算や行財政構造改革プランの終了、動物愛護・簡易水道の条例改正、熱中症や地震への防災対策、相模川の水難事故防止、スケートボード施設整備、結婚支援、障害者施策、認知症対策など非常に多くのテーマについて市の考えを問いました。市は多くの項目で「検討する」と答え、行財政改革プランは財政健全化の目標を早く達成できたため前倒しで終了すると説明しました。
質問と答え
1. 決算総括と行財政改革の終了
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 令和5年度決算の評価や法人市民税減少の理由、基金の説明責任に加え、行財政構造改革プランを前倒しで終了する理由と今後の都市経営戦略の方向性を問うた。
- 市の答え
- 市は税収が堅調で財政健全化目標を早期達成できたためプランを終了し、10月に説明会を開き新戦略を丁寧に説明すると答えた。
2. 動物愛護条例と多頭飼育対策
その他前向きな答弁- 議員の質問
- 猫の多頭飼育崩壊が相次ぐ中、新しい届出制度の基準(6匹以上)の根拠や、孤立した飼い主への対応、動物愛護センターの体制強化を問うた。
- 市の答え
- 市は独自基準で早期指導を可能にし、庁内連携や民生委員の協力で状況把握に努め、令和7年度に動物愛護センターの基本構想を策定すると答えた。
3. 簡易水道の耐震化と将来統合
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 中山間地域の3つの簡易水道の耐震化状況や、県営水道との将来的な統合、災害時の協力体制について問うた。
- 市の答え
- 市は令和14年度までに重要施設への耐震化を進める計画を示し、県との料金・メーター統一の研究や災害時の相互応援協定があると説明した。
4. 熱中症・猛暑への対策
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 独り暮らし高齢者らへのエアコン購入補助や、屋外で働く建設業者への暑さ対策費支援、雨天でも遊べる子供の施設整備を求めた。
- 市の答え
- 市はエアコン補助制度の創設を国に要望する考えを示したが、市独自の補助は現時点で考えておらず、暑さ対策費は工事費に計上済みと説明した。
5. 防災用品補助とペット同行避難
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 南海トラフ地震臨時情報への対応や、防災用品購入への補助、災害用トイレ計画の策定、ペット同行避難の協定拡充を求めた。
- 市の答え
- 市は自助を基本としつつ、同行避難した被災者への助言など協定内容の拡充を関係団体と調整していくと答えた。
6. 相模川の水難事故防止
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 2年連続で相模川で子供が水難事故で亡くなったことを受け、河川教育の強化や映像を使った注意喚起の必要性を問うた。
- 市の答え
- 教育委員会は事態を重く受け止め、映像資料を充実させ授業などで活用していくと答えた。
7. スケートボードのまちづくり
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 吉沢恋選手の金メダルを機に、室内練習場の整備や改修工事期間中の代替施設、マナー向上の取組を求めた。
- 市の答え
- 市はプロジェクトチームで室内施設を検討し、工事期間中の代替施設やイベント開催、マナー啓発に取り組むと答えた。
8. 結婚支援とマッチングサービス
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 婚姻率低下を踏まえ、札幌市の例を挙げ、引っ越し費用補助と連携した市独自の結婚マッチングサービスの導入を求めた。
- 市の答え
- 市は独自の結婚支援事業の実施を検討しており、相乗効果を見込んで効果的な取組を進めたいと答えた。
9. 精神障害者の運賃割引と手当見直し
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 精神障害者を対象としたバス運賃割引の拡充や、重度障害者等福祉手当の廃止で生活が苦しくなる当事者の声を示し、支援の在り方を問うた。
- 市の答え
- 市はバス会社が前向きに検討中と説明し補助制度も研究するとし、手当は一律給付でなく相談支援中心で個々に対応すると答えた。
10. 横断歩道の安全とエスコートゾーン
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 横断歩道の白線間隔拡大が視覚障害者の安全に影響する懸念を指摘し、音響式信号機やエスコートゾーンの整備拡充を求めた。
- 市の答え
- 市は視覚障害者の利用が多い場所を優先し、交通管理者と連携して設置を検討していくと答えた。
11. 認知症への理解とピアサポート
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 認知症の人への理解を深める啓発や、ケア技法ユマニチュードの普及、診断後の不安を支えるピアサポート環境の整備を求めた。
- 市の答え
- 市はサポーター養成講座を推進し、ユマニチュードは研修を検討、ピアサポートは関係機関と連携して充実させると答えた。
12. 医療的ケア児・夜間学級の支援
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 学校看護師の配置時間拡大や専門性向上、中学校夜間学級への専門職員配置や手当創設による待遇改善を求めた。
- 市の答え
- 教育委員会は非常勤・訪問看護師の併用や研修実施、夜間学級への専門教職員配置を進め、手当は国の動向を見て検討すると答えた。
13. 空き家対策と企業誘致の強化
経済・産業検討・研究する- 議員の質問
- 空き家の解体費補助制度の拡充や管理活用支援法人制度の導入、企業の本社機能移転への新たな奨励措置を求めた。
- 市の答え
- 市は解体補助制度を見直すとし、支援法人制度や本社移転支援は効果的な在り方を検討していくと答えた。
質問の評価
3.6良い質問5点満点(5つの基準の平均)
他都市の事例や数字を多く示し、提案も具体的だが、項目数が非常に多く一つ一つは浅くなりがちで、財源への言及が乏しい支出要望も目立つ。答弁の多くは「検討する」「研究する」止まりで、前向きな約束は一部にとどまる。市民生活への関わりは幅広く大きい。
良かった点
- 札幌市の結婚マッチングサービス、八王子市のペット保護協定、広島市の歩行姿勢測定、加須市のCOPD啓発など他都市の事例を具体的に挙げて根拠を示している
- COPDスクリーニング質問票の活用や結婚支援センターの併設など、代わりの具体案を示す項目がある
- 決算・防災・福祉・子育て・インフラなど、市民の暮らしに直結する幅広いテーマを取り上げている
改善できる点
- エアコン購入補助、防災用品購入補助、空き家解体費補助、交通運賃割引の市補助など、支出を伴う要望が多いが、財源をどこから出すかという説明がほとんどない
- 項目数が非常に多いため一つの論点を深く掘り下げる時間が限られ、答弁も「検討する」「研究する」にとどまる項目が多い
- 行財政構造改革プランを前倒しで終了する判断の妥当性について、数値的な検証をさらに突き込む質問が少ない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
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