一般質問2024年12月17日令和6年 12月定例会議
中山間地域の移住促進とメディア戦略を問う
佐藤 尚史 議員(自由民主党相模原市議団)
農林・中山間地域まちづくり・交通文化・スポーツ経済・産業行財政・市役所改革医療・福祉防災・安全
まとめ
緑区在住の佐藤議員が、中山間地域(トカイナカ)への移住・定住を進めるため、高速道路の出入口整備や観光施設の改修、映画・ドラマの撮影誘致、海外への情報発信などを提案。合わせて高齢者の医療やオンライン診療、消防の人員体制強化についても質問した。市は撮影施設の使用料見直しや診療体制の改善など一部で前向きな姿勢を示したが、道路整備や駅のエレベーター設置、消防の体制強化は今後の検討課題とされた。
質問と答え
1. 若者向け移住・定住施策
農林・中山間地域前向きな答弁- 議員の質問
- 東京圏の20代の約45%が地方移住に関心があるという調査を踏まえ、中山間地域の魅力を若者に積極的にアピールすべきと提案した。
- 市の答え
- 市長は、都市と自然が両立する本市の魅力を若者に発信し、移住・定住につなげていくと答えた。
2. 相模湖東IC入口設置
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 地元から出された要望書の内容と、高速道路の拡幅工事と合わせた整備が可能かを尋ねた。
- 市の答え
- 関係機関と調整し地域とともに要望していくが、拡幅工事の完了時期は未定で、設置までには一定の期間がかかると説明した。
3. 小原の郷の改修
文化・スポーツ前向きな答弁- 議員の質問
- 地域住民との検討状況を尋ね、小原宿本陣での茶会や体験会に参加費を設け、修繕費に充てる仕組みを他市の文化財の例を挙げて提案した。
- 市の答え
- 設計業者の公募を始めたと説明。参加費については地域の意見や他市の例を参考に検討すると答えた。
4. 藤野駅周辺の移動環境
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 駅改札口の階段が障害となっている状況を踏まえ、エレベーター設置や、閉鎖中のスロープの再開放をJRに働きかけるよう求めた。
- 市の答え
- 駅の利用者数がコロナ前の水準に戻っていないとし、鉄道事業者と意見交換を続けると答えた。
5. 映画・ドラマ誘致とPR
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- 撮影誘致(フィルムコミッション)の評価と市民への情報発信の強化、民間の制作会社との連携協定の締結を提案した。
- 市の答え
- 有意義な取組と評価し、昨年度は79件の撮影実績があったと説明。観光協会等と連携を深め、将来的な連携協定を目指すと答えた。
6. 撮影用の施設使用料の定額制
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 映画撮影などで市の施設を貸す際の手続が複雑なため、使用料の定額制導入と、短時間利用向けの時間制の導入を提案した。
- 市の答え
- 定額制導入は市・制作会社双方にメリットがあるとし、具体的な取組を進める、時間制も含めて検討すると答えた。
7. 海外へのシティプロモーション
経済・産業検討・研究する- 議員の質問
- SNSを使った海外向けの観光情報発信を強化し、インバウンド誘致につなげるよう提案した。
- 市の答え
- 市内の留学生等と連携し、外国人の視点でSNS発信を行う取組を検討していると答えた。
8. 訪問型オンライン診療の実証事業
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 実証事業の報告を踏まえ、来年度の改善点と、地域住民・医療関係者による検討会の取組状況を尋ねた。
- 市の答え
- 実施期間の長期化や通信機器の改善を図るとし、検討会は委員15名で4回開催し意見交換を進めていると説明した。
9. 藤野地区の診療所再編
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 藤野・日連診療所の統合に向けた検討状況を尋ね、統合先として藤野総合事務所の活用を提案した。
- 市の答え
- 利用者アンケートの結果等を踏まえ、施設の活用方法を比較検討中であると説明した。
10. 津久井地域の消防力強化
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 津久井消防署の再整備効果と自然災害への対応体制を尋ね、市街地と同じ4人体制への強化を求めた。
- 市の答え
- 新庁舎により迅速な対応が可能になったと説明。災害時は増強体制で対応するとし、人員体制については今後検討すると答えた。
質問の評価
3.6良い質問5点満点(5つの基準の平均)
内閣府調査や他市の文化財活用例など根拠を示し、茶会の参加費導入や使用料の定額制など具体的な代替案を複数示した点は評価できる。一方、エレベーター設置や消防の人員増など支出を伴う要望で財源への言及がなく、答弁も「検討」「意見交換」止まりの項目が目立った。
良かった点
- 内閣府調査や他市の文化財活用事例など具体的な根拠を挙げて提案した
- 撮影施設の使用料を定額制にするなど、歳入確保と手続簡素化を両立させる具体的な提案をした
- 移住・定住から医療、消防まで中山間地域の暮らしに密接するテーマを幅広く取り上げた
改善できる点
- 藤野駅のエレベーター設置や消防隊の4人体制化など予算増を伴う要望について、財源の見直し案が示されていない
- 相模湖東IC設置や診療所移転などの要望に対し、答弁は『検討』『意見交換』止まりで具体的な実施時期の約束が少ない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え3.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
- 市民への関わり
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