一般質問2024年12月16日令和6年 12月定例会議
生活保護・住宅・農業・環境・リニア工事を広く問う
羽生田 学 議員(無所属)
医療・福祉まちづくり・交通農林・中山間地域子育て・教育環境防災・安全
まとめ
生活保護世帯の下水道料金免除廃止、高齢者・障害者の住宅確保支援、畜産農家への経済支援、認定農業者以外の農家支援、学校給食での地場農産物活用、PFAS(有害化学物質)の健康調査、リニア中央新幹線工事の安全管理について、羽生田議員が市の対応をただしました。市は多くの点で「国の動向を見る」「検討する」との答弁にとどまり、独自の財政支援や調査には踏み込みませんでした。
質問と答え
1. 下水道使用料等免除の見直し
医療・福祉否定的な答弁- 議員の質問
- 生活保護世帯への下水道使用料などの免除を廃止する決定の経緯を問い、負担増に対する市独自の軽減策(財政調整基金の活用など)を求めた。
- 市の答え
- 10月の庁議で決定した。1年間の経過措置と福祉減免制度の周知で対応し、市独自の補助は考えていない。
2. 住宅確保要配慮者の入居支援
まちづくり・交通検討・研究する- 議員の質問
- 高齢者・障害者が賃貸住宅への入居を断られる実態を踏まえ、不動産業者の不安解消策や、協議会のサポートブックの内容(貸主側に立った表現)の改善を求めた。
- 市の答え
- 高齢者向けセミランや保険商品の紹介をしている。障害者への配慮は福祉部門と連携して検討する。サポートブックの表現は次回工夫する。
3. 畜産農家への経済支援
農林・中山間地域現状の説明のみ- 議員の質問
- 配合飼料価格の高止まりが続く中、2024年度に市の支援がなかったことを指摘し、経営が安定するまでの継続的な経済支援を求めた。
- 市の答え
- 国・県へ要望してきた。6次産業化や市内畜産物のPRなど立地特性を踏まえた支援を行う。直接の財政支援は示されなかった。
4. 認定農業者以外の農家への支援
農林・中山間地域否定的な答弁- 議員の質問
- 認定農業者ではない約270戸の農家(市内唯一の養豚農家も含む)への機械購入等の補助拡充を求めた。既存補助の利用率が31%と低いことも指摘した。
- 市の答え
- 資材・薬剤費の補助は行っているが、機械や施設整備の補助は認定農業者への移行を案内している。
5. 学校給食での有機農産物活用
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 地産地消や食育を進めるため、生産者と給食を結ぶ専門人材「オーガニックコーディネーター」の教育委員会への配置を求めた。
- 市の答え
- 人材配置は考えていないが、生産者等と協議を継続し、令和10年度に地場農産物の使用割合を24%にする目標を立てている。
6. PFAS(有害化学物質)の健康調査
環境否定的な答弁- 議員の質問
- 他市(岡山県吉備中央町)の事例を挙げ、暫定目標値を超えてPFASが検出された専用水道の利用者などを対象に、市独自の血液検査・健康影響調査を行うよう求めた。
- 市の答え
- 血中濃度と健康影響の関係は国でも明らかになっておらず、市独自の調査・検査は実施しない。国の動向を注視する。
7. リニア中央新幹線工事の安全管理
防災・安全否定的な答弁- 議員の質問
- 盛土崩落事故や他市での気泡・出水事象を踏まえ、事故が起きる前に市が調査し、第三者専門家による監視体制を設けるよう求めた。
- 市の答え
- 工事の調査や住民説明はJR東海の責任で行うべきものであり、市として直ちに第三者監視が必要とは考えていない。
質問の評価
2.6ふつう5点満点(5つの基準の平均)
農家数・利用率・専用水道の検査結果など具体的な数字を多数引き出し、他市事例も示した点は評価できる。一方、下水道減免継続、畜産農家支援、PFAS検査など支出を伴う要望が多いにもかかわらず財源への言及がほとんどなく、答弁も「検討」「国の動向注視」にとどまる項目が多かった。
良かった点
- 農家数270戸、補助利用率31%、専用水道36施設中PFAS検出21施設など具体的な数字を質疑で明らかにした
- 岡山県吉備中央町の健康影響調査の事例を挙げ、市独自調査の必要性を具体的に主張した
- 福祉・住宅・農業・環境・防災と幅広い分野で市民の暮らしに直結するテーマを取り上げた
改善できる点
- 下水道使用料の負担軽減、畜産農家への継続支援、PFAS検査の実施などを求めているが、財源をどこから確保するかについての言及がなかった
- 多くの項目で『要望する』で終わり、具体的な代替案や制度設計の提案が少なかった
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見2.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え1.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果2.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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