一般質問2024年12月16日令和6年 12月定例会議
聴覚障害理解・子育て支援・がん対策を幅広く質問
後田 博美 議員(公明党相模原市議団)
文化・スポーツ医療・福祉子育て・教育
まとめ
後田議員は、来年開催のデフリンピックの周知や聴覚障害者支援、紙おむつ自販機・保育所の持ち物負担軽減、HPVワクチンの接種延長や男性への助成、乳がん患者への乳房補整具助成、学校での社会保障の学び方について質問しました。市は、機運醸成や制度の具体的検討、通知の発送時期などおおむね前向きに答えましたが、新たな支出を伴う項目では財源の説明は示されませんでした。
質問と答え
1. デフリンピックの周知・機運醸成
文化・スポーツ前向きな答弁- 議員の質問
- 知名度が低いデフリンピックを市民に広く知ってもらう取り組みや、手話での応援メッセージ、子供向け啓発資料の作成をしてほしいと求めた。
- 市の答え
- ホームページやイベントなどで周知し、応援する体制づくりに積極的に取り組むと答えた。
2. ゆかりの選手への支援・体験会
文化・スポーツ前向きな答弁- 議員の質問
- 本市出身選手が出場する際の支援体制や、デフスポーツの体験会・講演会の実施を求めた。
- 市の答え
- 奨励金の交付やPR、壮行会の開催、デフテニスの体験会継続などを行うと答えた。
3. 要約筆記者の育成とコミュニケーション支援
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 手話が使えない中途失聴者のために、要約筆記者の育成・普及やコミュニケーション手段の周知を求めた。
- 市の答え
- 毎年養成講座を実施し、体験会やチラシ配布で普及啓発を続けると説明した。
4. 紙おむつ自動販売機の設置拡大
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 公園に設置済みの紙おむつ自販機を増やし、庁舎にも設置してほしいと求めた。
- 市の答え
- 企業の意向を伺いながら設置に向けた検討を進めると答え、公園の販売実績データも示した。
5. 保育所のおむつ・布団・コットの負担軽減
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 保育所へのおむつ・布団持参の負担を減らすため、サブスク導入や簡易ベッド(コット)の使用を提案した。
- 市の答え
- 布団は園で保管・消毒しており、サブスクやコットは他園の状況を見ながら導入の要否を検討すると答えた。
6. HPVワクチンのキャッチアップ接種延長
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 国が決めた接種期間延長について、対象者への個別通知を確実に行うよう求めた。
- 市の答え
- 約3万5000人に令和7年2月中をめどに個別通知を発送すると具体的に答えた。
7. 男性へのHPVワクチン公費助成
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 子宮頸がん予防のため、男性へのHPVワクチン接種費用の助成を求め、費用試算を尋ねた。
- 市の答え
- 対象者約1万5500人、2%接種で約2000万円かかると試算を示したが、国の審議会の議論の動向を注視するとした。
8. 乳房補整具の購入費助成
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 乳がん患者向けに、ウィッグに続き乳房補整具(補整パッド・入浴着等)の購入費助成を実施するよう求めた。
- 市の答え
- 先行自治体の状況やニーズを踏まえ、助成内容を含めて実施に向けた具体的な検討を進めると答えた。
9. 学校での社会保障・労働に関する学び
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 特殊詐欺に巻き込まれる若者が増える中、社会の仕組みや年金制度などを学校でどう教えているか尋ねた。
- 市の答え
- 社会科の授業で扱っているほか、税務署職員や社会保険労務士によるゲストティーチャーの出前授業を実施していると説明した。
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
デフリンピックやHPVワクチン延長では具体的な人数・事例を示し質問を構成しており具体性は高い。一方、男性HPVワクチン助成や乳房補整具助成、おむつサブスク導入など支出を伴う項目で財源への言及がなく、答弁も多くが「検討する」段階にとどまった点を踏まえ評価した。
良かった点
- 熊谷市の助成実績や他市の乳房補整具助成事例など、具体的な数字・他都市事例を根拠に質問を組み立てている
- デフリンピックから子育て支援、がん対策、教育まで市民生活に身近な幅広いテーマを取り上げている
- 実際に手ぶら登園を実施している保育園を訪問し、現場の声を質問に反映させている
改善できる点
- 男性へのHPVワクチン助成や乳房補整具助成、おむつサブスク導入など新たな財政支出を伴う提案について、どこから財源を確保するかの議論がなく、費用対効果の検討が不足している
- 多くの項目で市の答弁が「検討する」「状況を伺う」にとどまり、具体的な実施時期や条件までは引き出せていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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