代表質問2024年11月26日令和6年 12月定例会議
子育て・福祉・教育など広範な政策課題を問う
岡本 浩三 議員(公明党相模原市議団)
行財政・市役所改革子育て・教育医療・福祉防災・安全環境人権・市民活動
まとめ
公明党の岡本議員が、職員増員、いじめ対応の新しい仕組み、子育て支援や保育士の待遇改善、小児医療費助成、福祉手当の廃止、高齢者のバス利用支援、防災、学校の見守り・ICT環境、選挙の投票支援など幅広いテーマを質問した。市はいじめ対応の体制強化やリユースの拡大などは前向きに答えたが、多くは「検討する」との答弁にとどまった。
質問と答え
1. 職員増員の財源と確保
行財政・市役所改革現状の説明のみ- 議員の質問
- 職員を420人増やす計画について、人件費の財源確保や今後3年間の新規採用の見込み、離職防止の取り組みを問うた。
- 市の答え
- 人件費は約20億円増える一方、残業代を約10億円減らせる見込みとし、採用は計画的に進め、昇任試験制度などで離職防止に取り組むと答えた。
2. いじめ再調査委員会設置
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- いじめ重大事態が過去最多となる中、市長部局への再調査委員会設置の理由や、第三者調査の基準、警察との連携強化を問うた。
- 市の答え
- 教育委員会の調査が十分でない場合に再調査を行うため設置するとし、研修の充実や第三者調査体制、警察との連携協議会で対応を強化すると答えた。
3. 療育センターの機能転換
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 児童発達支援事業を廃止し民間に委ねる中、利用者が民間事業所に確実につながる体制や医療機関への早期連携を求めた。
- 市の答え
- 来年度から手続を簡素化した初期療育サロンを本格実施し、医療が必要な子は医療相談を通じて早期に医療機関につなぐと答えた。
4. 盛土規制条例の制定
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- 熱海の盛土崩落事故を受けた新条例で、工事の確認・検査体制や完了検査後に不具合が出た場合の対応を問うた。
- 市の答え
- 中間検査や完了検査で安全基準を確認し、完了後に不具合が見つかれば法に基づき立入検査や行政処分を行うと答えた。
5. 子育て支援と処遇改善
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 次期子ども・子育て支援計画の方向性や、保育士の処遇改善の拡充、小児医療費助成の所得制限撤廃を求めた。
- 市の答え
- 子育て支援の充実を進めるとしたが、保育士の独自助成は22年間据え置きのままで、小児医療費の所得制限撤廃は明言を避けた。
6. リユースの推進
環境前向きな答弁- 議員の質問
- 粗大ごみや学用品について、フリマアプリやジモティーを活用したリユースの進捗状況や、学用品リユースの拡大を求めた。
- 市の答え
- フリマアプリは先行自治体を調査し早期実施に向け準備を進めると答え、学用品リユースは需要と供給の課題を踏まえ検討するとした。
7. 自転車安全対策
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- ながら運転・酒気帯び運転の罰則強化を踏まえた周知啓発や、好評だったヘルメット購入補助の継続を求めた。
- 市の答え
- 周知啓発に努めるとしたが、ヘルメット購入補助の継続は「着用状況を検証しながら」とし、明確な再実施は約束しなかった。
8. 重度障害者手当の廃止
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- 重度障害者等福祉手当の廃止について当事者への説明不足への不満があるとして、周知方法や手当の一部継続を求めた。
- 市の答え
- コールセンターや説明会で周知に努めたとし、廃止後の影響調査を踏まえ新たな支援策の必要性があれば検証すると答えた。
9. 高齢者支援とワクチン
医療・福祉否定的な答弁- 議員の質問
- 厚木市の例を挙げ、高齢者バス割引乗車券(かなちゃん手形)の補助や、帯状疱疹ワクチン接種費用の一部助成を求めた。
- 市の答え
- バス補助は財源確保や地域間公平性に課題があるとして既存の移動支援を充実させるとし、ワクチンは国の定期接種化の議論を見て体制を検討するとした。
10. 投票支援の充実
人権・市民活動検討・研究する- 議員の質問
- 障害者や高齢者が安心して投票できるよう、投票支援カードの導入やコミュニケーションボードの活用、投票所までの移動支援を求めた。
- 市の答え
- 投票支援カードは導入に向けて検討し、コミュニケーションボードは受付への掲示を徹底するとし、移動支援は他市事例を調査研究するとした。
11. 見守り・人材確保
子育て・教育前向きな答弁- 議員の質問
- 学童通学安全指導員やスクールガード・リーダーの増員、スクールサポートスタッフの全校配置、スクールソーシャルワーカーの増員を求めた。
- 市の答え
- スクールガード・リーダーを4人体制に拡充し、スクールサポートスタッフは未配置校の解消に努め、ソーシャルワーカーは段階的増員を目指すと答えた。
12. ICT・図書館の充実
子育て・教育否定的な答弁- 議員の質問
- タブレットPCの通信環境の課題や端末更新時のデータ消去・再資源化、図書館・学校図書の購入費増額や多年度計画の策定を求めた。
- 市の答え
- 通信環境は回線増強を進め、端末は認定事業者への委託でデータ消去と再資源化を確実にするとしたが、学校図書の多年度計画は予定していないと答えた。
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
他都市事例や数字を多く示し根拠は豊富だが、小児医療費の所得制限撤廃や高齢者バス補助、ワクチン助成拡充などを財源を示さず求める項目が複数あり費用対効果の視点は弱い。答弁は「検討・研究」が中心で、具体的な前進も一部にとどまる。
良かった点
- 厚木市・豊橋市・本巣市・西予市・堺市・町田市など多数の他都市の具体的な取り組みを根拠として挙げ、提案の具体性が高い
- 投票支援カードや書かない窓口、学用品リユースなど、障害者・高齢者・遺族といった配慮が必要な市民への具体的な改善提案をしている
- いじめ対応や学校の見守り体制、特別支援教育など、子育て・教育分野で現状の課題と改善策をセットで示している
改善できる点
- 小児医療費助成の所得制限撤廃や高齢者バス割引乗車券の補助、帯状疱疹ワクチン助成の拡充などを、財源や既存事業の見直しを示さずに要望している
- 保育士処遇改善の独自助成(月2万1000円)が22年間据え置きである点を指摘しつつ、増額に必要な財源には触れていない
- 質問項目が非常に多岐にわたり、一つ一つのテーマを深く掘り下げる時間が限られ、答弁も「検討する」止まりが多くなっている
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
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