一般質問2025年3月19日令和7年 3月定例会議
南市民ホール廃止とPFAS対策を問う一般質問
長谷川 くみ子 議員(颯爽の会)
文化・スポーツ環境医療・福祉
まとめ
南市民ホールを廃止する市の方針について、利用者への影響調査や閉館延期、代わりの施設での機能確保を求めた。また化学物質PFASについて、相模総合補給廠内の調査や市民の血液検査、国の評価のやり直しを求めた。市は廃止方針は変えないが利用者の声を聴き続けると答え、PFAS対策は国の方針待ちの姿勢を示した。
質問と答え
1. 文化芸術振興プラン改定の方向性
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 市民アンケートの結果や課題がプラン改定にどう反映されたか、施設配置の位置づけを明確にするよう求めた
- 市の答え
- 身近な地域での文化活動や鑑賞の環境づくりを重点項目に位置づけるが、施設配置そのものは今回のプランには明記しないと答えた
2. 南市民ホール廃止の妥当性と閉館延期
文化・スポーツ否定的な答弁- 議員の質問
- 築40年での廃止は妥当か、利用者アンケートでは満足度が高いのに廃止を進めるのはおかしいとして、閉館延期と事前の影響調査を求めた
- 市の答え
- 安全性確保のため廃止は決定済みで閉館は延長しないが、利用者の意見を聴きながら影響を最小限にすると答えた
3. 南区合同庁舎へのホール機能統合
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 南市民ホールを廃止するなら、南区合同庁舎の長寿命化改修の中でホール機能を残すことを真剣に検討し、市民の意見を聴く場を設けるよう求めた
- 市の答え
- 文化振興の視点を改修検討から除外するものではなく、今後市民の意見をさらに聴いていくと答えた
4. アンケート回答率の低下とヒアリング不足
文化・スポーツ現状の説明のみ- 議員の質問
- 今回の市民アンケートの有効回答率が16%と過去の40%台より大幅に下がり、文化団体へのヒアリングも実施していないことの問題を指摘した
- 市の答え
- 紙からウェブ形式に変えたため回答率が下がったが、貴重な意見として受け止め、日頃の意見交換で意向把握に努めると答えた
5. 相模総合補給廠の地下水調査
環境検討・研究する- 議員の質問
- 基準値を超えた地点がある中、相模総合補給廠内の地下水を調査すべきだと求めた
- 市の答え
- 2022年の排水調査では基準値を下回っていたため現時点では実施予定はないが、今後必要に応じて国・米軍に立入調査を要請すると答えた
6. PFAS血液検査の実施・助成
医療・福祉否定的な答弁- 議員の質問
- 井戸水を使っていた住民の不安解消のため、市の衛生研究所での血液検査や民間クリニックでの検査費助成を求めた
- 市の答え
- 国の指針が示されていないため血液検査・助成は実施せず、衛生研究所も設備やスペース不足で検査は困難と答えた
7. PFAS基準値の根拠となる評価書への疑義
環境現状の説明のみ- 議員の質問
- 水道水の基準値の根拠となった食品安全委員会の評価書に文献差し替えなどの疑義があるとし、国に公正な再評価を要請するよう求めた
- 市の答え
- 市として評価書自体を評価することはできないが、新たな知見が集まれば国が再評価する可能性もあるため動向を注視すると答えた
質問の評価
3.0ふつう5点満点(5つの基準の平均)
アンケート回答率や改修費、政令市比較など具体的データを多く示した点は評価できる。一方、南市民ホールの存続・改修やPFAS血液検査助成を求める中で、財源や費用対効果の言及がほとんどなく、答弁も「検討する」「現状説明」「実施しない」が多く、前向きな具体的成果は限定的だった。
良かった点
- アンケート有効回答率の変化(40%→16%)や政令市比較の文化庁データ、改修費の金額など具体的な数字を根拠に質問している
- 南市民ホール廃止に対し、南区合同庁舎の長寿命化改修にホール機能を含めるという具体的な代替案を提示している
- PFASの食品安全委員会評価書について、文献の差し替えや国際比較の数値など科学的根拠を示して疑義を提示した
改善できる点
- 南市民ホールの存続・改修やPFAS血液検査助成を求める際、どの財源を使うか、費用対効果をどう考えるかの提案がなく、支出を伴う要望が多い
- 南市民ホール廃止の妥当性について繰り返し批判・疑問を述べているが、廃止後の運営コストや利用率低下リスクなど市財政側の視点からの代替案提示が弱い
- 文化団体へのヒアリングを市が行っていない点を指摘したが、ヒアリング実施の具体的な方法や規模についての提案は示されていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果2.0 / 5
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