一般質問2025年6月30日令和7年 6月定例会議
数字で見る市政運営と相模大野・防災の課題
阿部 善博 議員(自由民主党相模原市議団)
行財政・市役所改革経済・産業まちづくり・交通防災・安全
まとめ
阿部議員は、市の政策が数字や根拠に基づいて決められているか、相模大野駅周辺のまちづくりがどう進むか、災害に備えて自治会支援をどう強化するかを質問しました。市は、データ分析をさらに進める姿勢や、デッキ・公園の改修予定、自治会支援条例の検討などを答えましたが、産業連関表の作成は3年以上遅れていることが明らかになりました。
質問と答え
1. 数値・指標に基づく政策立案
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- 限られた予算の中で効果的な施策を行うため、数値目標やコストと効果の関係を示した政策決定の仕組みを求めた。国の少子化対策評価指標など他都市比較ができる指標の活用も提案した。
- 市の答え
- 現在も統計データや専門家の知見を使って事業効果を検証しており、今後はEBPM(根拠に基づく政策立案)をさらに進める。少子化対策以外への指標活用も検討する。
2. 経済施策のデータサイクル
経済・産業現状の説明のみ- 議員の質問
- 経済施策について、どうデータを集めて目標を設定し、評価して次の施策に生かしているのか、プロセスを質問した。
- 市の答え
- 製造品出荷額などの統計から指標を設定し事業を推進、有識者や事業者の意見も踏まえて今後の施策を検討している。コロナの影響で目標達成は厳しいが回復傾向。
3. 中小企業応援条例の効果検証
経済・産業検討・研究する- 議員の質問
- 議員立法で作った中小企業応援条例にある「検証及び公表」の規定が、助成件数の報告だけでなく、本当に効果を検証できているか質問した。
- 市の答え
- 現状は数値による効果検証ができておらず、職員の分析力向上に取り組みながら、今後検証の手法を検討する。
4. 産業連関表作成の遅れ
経済・産業現状の説明のみ- 議員の質問
- 令和4年に実施した調査から3年経っても産業連関表が作成されていない状況を指摘し、協力企業への説明責任や今後の方針を質問した。
- 市の答え
- 作成に至っていないことは協力企業に報告すべきだったと認め、活用実績や費用対効果を踏まえて代替手段も含めた在り方を検討していると答えた。
5. 相模大野駅周辺の将来像
まちづくり・交通現状の説明のみ- 議員の質問
- 伊勢丹閉店など環境が大きく変わる中、成熟期を迎えた相模大野駅周辺の長期的なまちづくり計画や核となる施設の今後について質問した。
- 市の答え
- 既存の都市基盤やストックを活用し、エリアマネジメントの取組を進めることでにぎわい創出を図ると答えた。
6. デッキ・コリドー街・中央公園の改修
まちづくり・交通前向きな答弁- 議員の質問
- 北口デッキの雨漏り、南口歩道のがたつき、コリドー街の路面、中央公園のトイレ・噴水改修について、内容とスケジュール、イベント時の使用可否を質問した。
- 市の答え
- デッキは防水工事を実施中、南口歩道は順次改修、コリドー街路面は10月下旬完成予定、公園トイレはもんじぇ祭り後に着手しイベント時は使用可能、噴水等は年度内完成予定と具体的に答えた。
7. 災害の教訓と平時の備え
防災・安全現状の説明のみ- 議員の質問
- これまでの災害から何を学び、どう生かしてきたか、また今後の災害に向けた平時の備えの内容を質問した。
- 市の答え
- 過去の震災の教訓を踏まえ避難所運営や備蓄を改善し、スフィア基準なども念頭に取り組んでいると説明した。
8. 自治会支援と加入促進条例
防災・安全検討・研究する- 議員の質問
- 共助の担い手である自治会役員の負担が集中し加入率(43.5%)も低下している現状を踏まえ、自治会支援の強化と加入促進条例の制定を求めた。
- 市の答え
- 自治会連合会と連携して支援を強化するとともに、条例制定も含め他都市の状況を調査し、早期に具体化したいと答えた。
質問の評価
3.2良い質問5点満点(5つの基準の平均)
自治会加入率や産業連関表の経過年数など具体的な数字を示し、産業連関表の進め方について代替案も述べるなど建設的な面がある。一方で自治会支援条例やデッキ屋根整備など支出を伴う提案で財源論がほとんどなく、答弁も「検討する」止まりの項目が多い。
良かった点
- 自治会加入率43.5%や産業連関表調査から3年経過など具体的な数字を根拠に質問している
- 産業連関表の進め方について「調査してから検討するのではなく検討してから調査すべき」という具体的な代替案を示した
- 相模大野駅周辺の改修スケジュールを細かく確認し、もんじぇ祭りまでにトイレが使えるかなど市民生活に即した質問をしている
改善できる点
- デッキの屋根整備や自治会支援条例など新たな支出を伴う提案で、財源や優先順位についての議論がほとんどない
- 経済施策や防災の質問で、具体的な数値目標の提示や他都市比較の根拠まで踏み込んだ提案が少ない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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