一般質問2026年6月30日令和8年 6月定例会議
ごみ行政・防災・DXの進捗を問う一般質問
阿部 善博 議員(自由民主党相模原市議団)
環境防災・安全医療・福祉行財政・市役所改革
まとめ
ごみ処理施設や最終処分場の将来、災害に備えた避難所環境や中山間地域の孤立対策、要援護者支援、市役所のデジタル化・AI活用について質問した。市は、最終処分場に頼らないごみの減量化・資源化を目指すこと、スフィア基準を踏まえた避難所整備や孤立対策地区での備蓄・訓練を進めること、生成AIの全庁導入や窓口改革で業務効率化を図ることなどを答えた。
質問と答え
1. ごみ行政の総括と将来像
環境現状の説明のみ- 議員の質問
- これまでのごみ行政の取組の総括と、最終処分場に頼らない資源循環型行政への転換に向けた将来像を問うた。
- 市の答え
- ごみ量はピーク時から35%減少し、資源循環都市の実現に向け歩みを進めてきたが、最終処分場逼迫を踏まえ、さらなる減量化・資源化に取り組むと説明した。
2. 清掃工場の運営とバックアップ体制
環境前向きな答弁- 議員の質問
- 南清掃工場の稼働実績、北清掃工場の建て替え期間中の処理能力確保、災害時の相互補完・広域連携体制を問うた。
- 市の答え
- 南清掃工場は年330日以上安定稼働し金銀回収で約6000万円の財源を確保。北清掃工場は現施設稼働中に隣接地へ新施設を整備し、2工場体制と近隣自治体との協定で対応すると回答した。
3. 最終処分場の残余容量と次期整備
環境検討・研究する- 議員の質問
- 最終処分場の残余容量・年数、延命化策、次期・次々期処分場の確保や広域処分体制の検討状況を問うた。
- 市の答え
- 残余容量は約22万立方メートルで令和19年中に埋立終了見込み。麻溝地区を次期候補地として対話中だが、次々期の確保は難しく審議会に減量化策を諮問していると説明した。
4. 災害廃棄物への対応
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 大規模災害時の災害廃棄物と市民の片付けごみを迅速に処理する体制を問うた。
- 市の答え
- 本年6月に改定した処理計画で仮置場の設置・運営を定め、関係団体との実践的訓練で備えていると説明した。
5. ごみ集積場所の課題
環境現状の説明のみ- 議員の質問
- 集積場所の消失やカラス・ネズミ被害、分別違反など住民負担が限界に達している現状への市の支援を問うた。
- 市の答え
- 相談には環境事業所がその都度説明・助言を行うとし、運営は基本的に利用者間の話し合いに委ねるとした。
6. 戸別収集と家庭ごみ有料化
環境検討・研究する- 議員の質問
- 戸別収集と有料化の目的・検討内容、両者の関連性を問うた。
- 市の答え
- 最終処分場の逼迫を踏まえごみの減量化・資源化を目的とし、審議会での議論を経て答申後に導入可否を検討すると説明した。
7. 避難所の生活環境(TKB)
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- トイレ・キッチン・ベッドなど避難所の生活環境について、国際的なスフィア基準との比較も含め現状と今後を問うた。
- 市の答え
- スフィア基準に基づき居住区画用テントや仮設トイレの備蓄を進め、足りない部分は応援協定で対応する仕組みを整えていると説明した。
8. 中山間地域の孤立対策
防災・安全前向きな答弁- 議員の質問
- 土砂災害等で孤立しうる中山間地域の備蓄・通信・避難対策を問うた。
- 市の答え
- 津久井地域の55地区を孤立対策推進地区とし、非常食・発電機・衛星携帯電話を備え、ドローンや関係機関との救助訓練を毎年実施していると説明した。
9. 要援護者支援と福祉避難所
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 災害時要援護者の安否確認・避難支援が実際に機能するか、福祉避難所の受入れ能力や個別避難計画の作成状況を問うた。
- 市の答え
- 福祉避難所は127施設・約2400人分確保。優先度の高い対象者への個別避難計画の作成率は98%だが、完了目標年次は未設定と説明した。
10. 行政DXとAI・システム標準化
行財政・市役所改革前向きな答弁- 議員の質問
- DX推進計画のKPI設定や生成AIの本格導入、情報システム標準化とガバメントクラウド移行のリスク対応を問うた。
- 市の答え
- 書かない窓口で1件1分以上の短縮を指標化し、生成AIは全庁導入とガイドライン策定済み。標準化は来年1月稼働を目指し、クラウドはデータセンターの冗長化などでリスクに対応すると説明した。
質問の評価
3.8良い質問5点満点(5つの基準の平均)
清掃工場の稼働実績や最終処分場の残余容量、福祉避難所の受入れ人数など具体的な数字を多く引き出し、現場視察の経験も踏まえた質問だった。一方で多くの項目が現状確認や「検討する」止まりで、具体的な代替案の提示は軽トラック活用など一部に限られた。
良かった点
- 清掃工場の稼働率や最終処分場の残余容量、個別避難計画の作成率など具体的な数字を引き出している
- ごみ・防災・DXという市民生活に直結する幅広いテーマを根拠を示しながら質問している
- 狭隘道路での軽トラック活用など現場の実情に基づく具体的な提案がある
改善できる点
- 戸別収集・有料化や集積場所支援など、財源や費用負担の具体的な議論がやや不足している
- 質問項目が非常に多く、一つ一つの深掘りが浅くなり、代替案の提示まで至らない項目が多い
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え4.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
- 市民への関わり5.0 / 5
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