一般質問2025年9月26日令和7年 9月定例会議
ケアラー支援や森林管理など幅広く質問
寺田 弘子 議員(自由民主党相模原市議団)
医療・福祉子育て・教育経済・産業環境
まとめ
介護や看護を無償で担う「ケアラー」への支援、駅前の喫煙所整備、木もれびの森の管理、宇宙産業の振興、退任する教育長への質問など幅広いテーマを取り上げた。市はケアラー支援の体制整備や森の実施計画づくり、宇宙関連産業への参入支援を進めると答えた。
質問と答え
1. ケアラー支援と意識づくり
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 介護や看護を無償で担うケアラーが孤立せず、仕事や学校を犠牲にしなくて済む環境づくりと、社会全体で支える意識づくりが必要ではないか
- 市の答え
- 家族介護者への支援を計画に位置づけ、仕事と介護の両立セミナーやヤングケアラーの研修会などで意識の醸成を図っていると説明した
2. 複合的な課題を抱える世帯への支援
医療・福祉前向きな答弁- 議員の質問
- 複数の課題が重なる世帯に対し、市はどんな支援を考えているか
- 市の答え
- 各区に専任職員を配置し、関係機関が参加する会議を開いて世帯ごとの支援策を検討する体制を今年度整備したと答えた
3. ヤングケアラーの実態と学校の対応
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 家族の世話を担う子ども(ヤングケアラー)の実態把握や、学校での早期発見・支援の仕組みはどうなっているか
- 市の答え
- 8月末時点で13人を把握し、チェックリストやスクールソーシャルワーカーを通じて相談につなげているが、子どもが声を上げやすい環境づくりが課題と答えた
4. ビジネスケアラーと職員・事業者支援
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- 仕事と介護の両立に悩む人(ビジネスケアラー)への支援として、市職員の制度周知や市内事業者への支援はどうなっているか
- 市の答え
- 介護休暇等の利用者数が増えており、制度をまとめた資料作成や所属長研修を準備中、事業者にはセミナーや国・県の補助制度を周知していると答えた
5. 駅前喫煙所の現状と分煙環境の改善
環境検討・研究する- 議員の質問
- 駅前の指定喫煙場所の設置状況と、煙や臭いが外に漏れるなどの課題への対応はどうか
- 市の答え
- 市内5駅8か所に設置しており、JTと協議しながら国の技術基準も参考に改善に努めると答えた
6. 木もれびの森の整備・管理
環境前向きな答弁- 議員の質問
- 樹木の過密化やナラ枯れで森の健全性が損なわれている中、安全確保と生態系保全、住宅地との調和をどう図るか
- 市の答え
- 安全確保を加えた実施計画を今年度策定し、緩衝区域の設置やゾーニングによる整備、次世代の担い手づくりを進めると答えた
7. 宇宙産業と神奈川県・JAXAとの協定
経済・産業前向きな答弁- 議員の質問
- 国内外で拡大する宇宙産業の動向や、県・JAXAとの三者協定の目的、市内企業への効果はどうか
- 市の答え
- 市場拡大が見込まれる中、企業誘致や県内企業の参入支援、産学官連携を進め、JAXAとの交流で市内企業の技術力強化につなげたいと答えた
8. 退任する教育長への総括質問
子育て・教育現状の説明のみ- 議員の質問
- 2期4年半を務めた教育長に、在任中の成果や今後の教育委員会に託したい課題を尋ねた
- 市の答え
- 働き方改革や不登校対策、空調整備、給食費負担軽減などの成果を挙げ、教員志望者の減少や学校の老朽化・適正配置が今後の課題と述べた
質問の評価
3.0ふつう5点満点(5つの基準の平均)
介護や森林管理など各テーマで具体的な数字を示し実態を確認し、木もれびの森整備や職員の介護制度周知では前向きな答弁を引き出した。一方でケアラー支援などは財源に触れず要望止まりの項目が目立ち、建設的な代替案も限定的だった。
良かった点
- 介護休暇の利用者数(9名→14名、短期405名)やヤングケアラーの人数(13名)、たばこ税収入(50億円)など具体的な数字を示して実態を確認している
- 木もれびの森の整備では実施計画の策定やゾーニングなど、市から前向きで具体的な答弁を引き出している
- 福祉・環境・産業・教育と幅広い分野を取り上げ、市民生活に関わるテーマを網羅的に確認している
改善できる点
- ケアラー支援では「支援の充実」「相談窓口の設置」などを要望しているが、財源や既存事業の見直しには触れておらず、費用対効果の検討が不足している
- 多くの項目が「要望」で終わっており、具体的な代替案や実施方法まで踏み込んだ提案は少ない
- 喫煙所整備でたばこ税の活用案は示したが、必要な予算規模や他施策との優先順位については言及がない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見2.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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