一般質問2026年6月29日令和8年 6月定例会議
ケアラー支援・森の保全・保育士不足・グリーフケアを問う
寺田 弘子 議員(自由民主党相模原市議団)
医療・福祉環境子育て・教育
まとめ
寺田議員は、家族などを無償でケアする「ケアラー」への支援、木もれびの森の動植物保護、保育士不足対策、大切な人を失った悲しみに寄り添う「グリーフケア」について質問した。市はケアラー支援の周知や保育士確保策、森の保全策などを説明したが、ケアラー支援のための新しい会議体づくりなどは「検討」にとどまった。
質問と答え
1. ケアラー支援の周知と体制
医療・福祉検討・研究する- 議員の質問
- ケアラー支援条例施行後の市民への周知状況と、様々な分野にまたがるケアラーを支えるための分野横断的な体制づくり、当事者が参画する会議体の設置を求めた。
- 市の答え
- 広報やホームページで周知を進め、肯定的な市民の声もあったと説明。既存の審議会を活用し分野横断的に取り組むが、新たな会議体は委員の負担増加などの課題があるとした。
2. 木もれびの森の保全
環境前向きな答弁- 議員の質問
- 森の整備にあたり、キツネなど貴重な動植物との共生をどう図るか、またボランティア団体の担い手不足の中で希少な動植物をどう守るかを問うた。
- 市の答え
- 生き物の保全を重視した森づくりを進め、ボランティア講座での新規担い手確保や、スマートフォンアプリを使った動植物調査の活用を検討すると答えた。
3. 保育士不足への対応
子育て・教育検討・研究する- 議員の質問
- 保育士等の人材不足への対応と、保育士に代わり保育補助者の勤務を認める国の特例制度を本市でも適用すべきではないかと問うた。
- 市の答え
- 宿舎借り上げ支援の拡充や保育の魅力を発信するイベント開催など確保策を説明。特例適用は保育の質への影響を考慮しつつ現場の意見を聞いて検討中と答えた。
4. グリーフケアの推進
医療・福祉現状の説明のみ- 議員の質問
- 大切な人を失った悲しみに寄り添う「グリーフケア」の現状と市の考え方、社会的な認知を広げるための周知方法について問うた。
- 市の答え
- 各区の心の健康相談窓口での傾聴支援や自死遺族のつどいの開催を説明し、重要性を認識しているとし、今後も広報等で認知度向上に努めると答えた。
質問の評価
3.2良い質問5点満点(5つの基準の平均)
ケアラー支援や保育士不足など複数テーマで具体的データ(政令市19市中15市が特例適用、相談件数等)や当事者の声を示し、会議体の具体案も提案した点は評価できる。一方、宿舎借り上げ拡充やトイレ改修など支出を伴う要望に財源の言及がなく、費用対効果の視点はほぼ示されなかった。答弁も多くが「検討」止まりだった。
良かった点
- 政令指定都市の特例適用状況(19市中15市)や相談件数など具体的な数字を引き出している
- ケアラー支援の会議体について「既存会議体から数名ずつ参加」という具体的な代替案を提示した
- 木もれびの森の歴史的経緯を丁寧に調べ、現状の課題と結びつけて質問している
改善できる点
- 宿舎借り上げ支援の対象拡大やトイレのリフォームなど支出増につながる要望に対し、財源や費用対効果の考え方がほとんど示されていない
- 保育補助者の配置特例やケアラー支援の会議体は、市から課題や検討中との答弁にとどまり、具体的な前進の約束までは至っていない
- グリーフケアについては現状説明にとどまり、新たな施策や数値目標の提案が少ない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見3.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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