一般質問2026年3月18日令和8年 3月定例会議
PFAS地下水汚染と南市民ホール廃止後の文化施策
長谷川 くみ子 議員(颯爽の会)
環境文化・スポーツ
まとめ
相模原市内のPFAS(有機フッ素化合物)汚染対策と、南市民ホール廃止後の文化施設の代替策について質問しました。水質測定結果の公表や汚染源の特定、専門家との連携を求めたほか、代替施設の音響・舞台機能の不足や、南区合同庁舎での文化施設整備の進め方についても改善を求めました。市は多くの点で「今後検討する」と答えましたが、具体的な実施時期などの約束は限られました。
質問と答え
1. PFAS水質基準と測定結果の公表
環境検討・研究する- 議員の質問
- 4月から導入されるPFOS・PFOAの水質基準について、専用水道の測定結果を市民が確認できるよう公表してほしいと求めた。
- 市の答え
- 情報公開条例に基づき、公開する内容を今後検討するとした。
2. 事業者の処理システムと土壌汚染対策
環境現状の説明のみ- 議員の質問
- スリーエム事業所の地下水処理システムの完成・稼働時期と、土壌汚染への対策・下流域への影響防止について確認した。
- 市の答え
- 工事完了や稼働時期は未定で、土壌の撤去は必須ではなく、井戸での地下水くみ上げにより下流への影響は低減できるとした。
3. 地下水汚染源の特定と専門家連携
環境検討・研究する- 議員の質問
- 複数の汚染源がある可能性や、大学の専門家・事業者と合同で検討する場を設けるよう求めた。
- 市の答え
- 複数発生源の可能性は否定できないとし、専門機関と連携する他自治体の情報を収集して有効性を検討するとした。
4. 協力井戸を使った地下水モニタリング拡大
環境検討・研究する- 議員の質問
- 災害時協力井戸を活用してPFASの測定地点を増やし、調査の精度を高めるよう求めた。
- 市の答え
- 新たな調査が必要になった際には、協力井戸を調査地点とすることも考えられるとした。
5. 南市民ホール代替施設の機能不足
文化・スポーツ現状の説明のみ- 議員の質問
- 代替施設の多目的ホールについて、音響改修の検証や舞台袖・どんちょうの不足、利用者団体への丁寧な対応を求めた。
- 市の答え
- 音響は南市民ホールと同等の性能を確保したが、舞台袖等が無く利用者の理解は得られておらず、他施設の案内を続けるとした。
6. 次期文化芸術振興プランの検討体制
文化・スポーツ検討・研究する- 議員の質問
- 次期プラン策定にあたり、舞台芸術などの専門家を交えた会議体の設置や、市民・団体との意見交換の場を求めた。
- 市の答え
- 審議会や庁内組織で検討し、専門的知見が必要な場合は状況に応じて柔軟に対応するとした。
7. 南区合同庁舎での文化施設整備と職員体制
文化・スポーツ否定的な答弁- 議員の質問
- 南市民ホールを合同庁舎の文化施設としてリノベーション活用できないか、またプラン担当職員の増員を求めた。
- 市の答え
- ホールは大空間のため法令上そのままの再利用は困難とし、職員増員も現時点では予定していないとした。
質問の評価
3.4良い質問5点満点(5つの基準の平均)
PFAS汚染や文化施設の課題について、数値や利用者の声など具体的根拠を示し、専門家会議体の設置や市民参加の場など建設的な提案も多かった。一方、協力井戸の測定拡大や職員増員など支出を伴う提案で財源への言及がほとんどなく、答弁も多くが「検討する」止まりで具体的な約束までは至らなかった。
良かった点
- PFOS・PFOAの基準値や事業者の処理システムの工事状況など具体的な数字・事実を踏まえて質問を展開している
- 南市民ホール利用者団体への聞き取りを基に、音響・バリアフリー・ピアノ移設など現場の課題を具体的に示している
- 専門家会議体の設置、協力井戸の活用、各区ごとの公開プレゼンなど、次につながる具体的な提案を複数示している
改善できる点
- 協力井戸でのPFAS測定拡大や専門家会議体の新設、文化振興課の職員増員など、支出を伴う提案について財源や費用対効果への言及がほとんどない
- 多くの答弁が「検討する」「研究する」にとどまり、実施時期や予算の確約までは引き出せていない
- 具体性・根拠4.0 / 5
数字や現場の声、他都市の事例など、根拠を示して質問しているか
- 建設的な意見4.0 / 5
批判や指摘だけで終わらず、代わりの案や次につながる具体的な提案を示しているか
- 費用対効果の考え2.0 / 5
費用や財源を考えているか。コストを抑えたサービス向上や税収を増やす方法を示していれば高く、財源を示さずに無償化や予算の増額だけを求める場合は低く評価します
- 成果3.0 / 5
「検討する」「実施する」など前向きな答弁や具体的な約束を引き出したか
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